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4/28【新日本】EVIL痛恨の誤爆…矢野が“黒頭巾戦"制してKOPW防衛 トロフィーも金スプレーで復活

『レスリング薩摩の国』鹿児島・西原商会アリーナ※鹿児島アリーナ(2021年4月28日)
KOPW 2021争奪戦 ○矢野通vsEVIL×

 『KOPW 2021』保持者の矢野がEVILとの争奪戦に勝利。黒スプレーで“暗黒化"されたトロフィーも、金スプレーで“復活"させてみせた。

 ディック東郷とともに編み出した“暗転殺法"で矢野を暗闇恐怖症に追い込んだEVILは、矢野が我が子と愛でるトロフィーまで黒スプレーで暗黒化。ファン投票で採用された「暗闇創造黒頭巾マッチ」(矢野案)で、薩摩を舞台に争奪戦が繰り広げられた。

 4本の鉄柱にセットされた黒頭巾を相手にかぶせた場合のみ、ピンフォールなどの決着が有効となる特別ルール。序盤からEVILが攻めに攻めた。セコンド東郷が随所で暗躍しつつ、得意の“スイング式"イス攻撃に成功。テーピングで矢野の両手を鉄柵にくくりつけてから黒頭巾をかぶせ、リングアウト勝ちを狙う。

 必死に頭を振り回した矢野も、カウント19で黒頭巾をどうにか外して九死に一生。その後もEVILは矢野に黒頭巾をかぶせつつ、阿部リングアナを巻き込んだ荒々しい鉄柵攻撃や、金具コーナー攻撃、東郷と協力してのコブラツイスト…と攻めに攻めまくった。

 窮地が続いた矢野も“奇策"で反撃。EVILが放ったラリアットを、黒頭巾をかぶったまま回避だ。人知れず黒頭巾に“穴"を開けて視界を確保するイリュージョンをみせた矢野は、レフェリー、東郷をも巻き込みながら黒頭巾をかぶせたり、急所攻撃の連鎖を引き起こしたりして、リング上に4人の男が黒頭巾姿で倒れ込む“カオス状態"へといざなった。

 負けじとEVILサイドも再び東郷が暗躍。場内の照明がいっせいに切られる“暗闇殺法"を繰り出したEVILが、スポイラーズチョーカーで絞首刑に出た。

 だが、必殺EVILを切り抜けた矢野は、東郷とEVILの同士討ちを誘うと、EVILに“キツく"黒頭巾を装着。前後不覚となったEVILは、矢野から投げつけられた東郷をカン違いして必殺EVILでなぎ倒してKO…。どうにか黒頭巾を脱いだEVILが天を仰ぐところを、矢野が急所攻撃からのスクールボーイwith黒頭巾で丸め込み、まんまと3カウントを奪い去った。

 暗闇の恐怖?を乗り越え、KOPW保持者の座を守った矢野は、暗黒化されたトロフィーに金スプレーを噴射。鹿児島の地でトロフィーの“輝き"も取り戻し「見てくれ、この太陽に照らされたような、金色に輝くマイベイビーを! 前よりも! もっともっと輝いている! マイベイビー……。こんなにうれしいことはない。こんなにもうれしいことはない。お前らもこれでよく分かったろ。明けない闇はないんだ」と白々しく歓喜に浸った。今回は暗闇合戦と2度の塗装が展開されたKOPW。異彩の度を深める争奪戦、次は何が飛び出すか――。


【矢野の話】「(※用意されていたイスに座り)見てくれ! 見てくれ、この太陽に照らされたような、金色に輝くマイベイビーを!(※時折スプレーを噴きかけながら)オー! オー! 前よりも輝いている! 前よりも! もっともっと輝いている! マイベイビー……。こんなにうれしいことはない。こんなにもうれしいことはない。お前らもこれでよく分かったろ。明けない闇はないんだ。(※立ち上がるも、足元はふらふらしている)俺ももう、ギリギリまで、ギリギリまで追い詰められた。もう、夜も寝れず、夜も寝れず、昨日も実は、30分しか寝れない。でも! そんな中でも! 信じ続ければ、こうやって、輝きを取り戻せる。美しい! 素晴らしい! コングラチュレーションズ、マイベイビー!」

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