5/2【NOAH】ノア無観客で「清宮vs田中」サプライズ実現 完勝・田中が稲村狩りも予告
『THE OVATION 2021 Day1』TVマッチ(2021年5月2日生配信)
○田中将斗vs清宮海斗×
ノア無観客TVマッチのメインで清宮と田中の一騎打ちがサプライズで実現。完勝した田中は稲村狩りを予告した。
全カード当日発表となったこの日の無観客TVマッチ。メインでは好カードが実現した。清宮とZERO1・田中のシングル初対決だ。
チョップ合戦で幕を開けると、ロープ越しのラリアットで先制打を放った田中がベテランらしく腰へのピンポイント攻撃で主導権を握った。負けじと清宮も左ヒザへの集中砲火で対抗。エルボー合戦をエルボースマッシュで制し、ジャーマンで投げると、田中もラリアットで応戦したが、清宮はすぐさまドロップキックでやり返した。
だが、コーナーに上がった清宮を田中がトップロープからの雪崩式ブレーンバスターで叩き落として完全に逆転。スライディングD、スーパーフライと得意技を連発してたたみかけた。粘る清宮もジャーマンやオーバースローで食い下がるものの、タイガースープレックスが不発に終わって万事休す。ヒザへのスライディングDで清宮の動きを止めた田中がスライディングDを後頭部、アゴに立て続けにぶち込んで3カウントを奪った。
田中が清宮との初シングルを制した。試合後、清宮を介抱していた稲村がにらみつけると、田中はこれを対戦要求と解釈。受けて立つ構えをみせたうえで「その代わり、覚悟しとけよ。俺は凄い楽しみにしてるからよ。タイヤばっかり持ち上げているだけじゃよ、プロレスは強くならんぞ」と通告した。
「ノアに上がっているからには、M's allianceの仲間だけでやっているわけにはいかんし。ここで、M's allianceであるかもしれへんけど、田中将斗っていうのを売り込みに来てるから」という田中にとって元GHC王者の清宮撃破は格好の実績。「何個前か知らんけど、GHCのチャンピオンなんやろ? そういう機会を与えてもらって感謝してますよ。何かにこれがつながるわけやから」と先を見据えた。
稲村迎撃にも自信は揺るがない。「何度か戦ってみて、凄いええもの持っているというのはわかってるし、何度かタッグとか、3対3かな、そういうので当たってみて、面白いなっていうのは体感してるし、肌で感じてる」と評した田中は「いろんな団体を渡り歩いてきて、結果を残している人間が、ここに来て若い人間にスパッと負けたら、今まで巻いてきたベルトにも失礼やし、プロレスラーにとっても失礼になるから。結構俺を倒すのは至難の業やと思います」と豪語。ベテランだからこそ、そう簡単に負けられない理由がある。「押し負けるかもしれへん」と言うように、稲村の怪力には一目を置いているものの、「パワーだけじゃ勝てへん」と改めて強調していた。
一方、清宮と稲村は6・6さいたまSA大会『CyberFight Festival 2021』でDDT・竹下幸之介&上野勇希との対抗戦を控える。その前に突如、弾丸戦士という壁が出現した形となったが、対抗戦へ弾みをつける意味でも、稲村が大物・田中狩りで仇討ちを遂げたいところだ。
【田中の話】「ノアに上がっているからには、M's allianceの仲間だけでやっているわけにはいかんし。ここで、M's allianceであるかもしれへんけど、田中将斗っていうのを売り込みに来てるから。何個前か知らんけど、GHCのチャンピオンなんやろ? そういう機会を与えてもらって感謝してますよ。何かにこれがつながるわけやから。彼を倒せばね。その中で、あのデカいの。何度か戦ってみて、凄いええもの持っているというのはわかってるし、何度かタッグとか、3対3かな、そういうので当たってみて、面白いなっていうのは体感してるし、肌で感じてるんで。彼はあの状態で上がってきて、僕の目の前に立つってことは、やらせろってことでしょ? それで、僕はリング上で『じゃあ、やろう』と言っただけですね。これがどう反映されるかわからんけど、凄いタイヤを持ち上げているのを僕も見てるし、パワーはプロレスラーにとって1つの武器ではあるけど、やっぱそれだけやっていけへんというのは、僕が28年戦ってきてわかってるんで。彼はデビューしてどれぐらいですか? 2年、3年? そういうキャリアにしては恐ろしいし、僕が2、3年の頃よりは全然凄いものを持っていると思うけど、そういう人間に僕はまだまだ負けるわけにはいかんし。清宮にだってそう。稲村にだってそう。いろんな団体を渡り歩いてきて、結果を残している人間が、ここに来て若い人間にスパッと負けたら、今まで巻いてきたベルトにも失礼やし、プロレスラーにとっても失礼になるから。結構俺を倒すのは至難の業やと思います。パワーだけじゃ勝てへん。それだけ。押し負けるかもしれへんけどね」
※清宮はノーコメント
