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5/3【新日本】タイチがケジメのアイアンフィンガー奪回&封印 激戦ラダーマッチでトンガ破る

『レスリングどんたく2021』福岡国際センター(2021年5月3日)
アイアンフィンガーフロムヘル争奪ラダーマッチ ○タイチvsタマ・トンガ×

 タイチが激戦となったトンガとのラダーマッチを執念で制し、アイアンフィンガーフロムヘルを奪回。封印でケジメをつけたタイチは「すべての準備ができたぜ」とIWGPタッグ返り咲きを見据えた。

 トンガがタイチから強奪したアイアンフィンガーを4・4両国大会で菅林直樹会長が没収。封印を条件にこの日、タイチとトンガによる争奪戦がラダーマッチで行われることになった。リング上に吊るされたアイアンフィンガーを獲得したほうが勝者となる一戦は27分に及ぶ激闘となった。

 両者の戦いはラダーによる殴り合いで幕を開けた。さっそくトンガがラダーを登ったもののアイアンフィンガーに手が届かず。ならばとタイチをラダーに叩きつけたが、タイチもラダーへの誤爆を誘って譲らない。場外戦になるとトンガがラダー攻撃を狙ったが、セコンドのDOUKIが阻止。すかさずタイチがラダーで押し込んでトンガをフェンスに激突させ、このスキにラダーを登ってアイアンフィンガーを目指した。

 だが、息を吹き返したトンガが阻止。タイチがラダー上からダイブしてもガンスタンで撃墜した。ここで邪道が暗躍。タイチの両腕をテーピングでフェンスにしばりつけて足止め。トンガがラダーを登った。するとザックが駆けつけ、ラダー上からトンガを転落させる好フォロー。テーピングをほどいてタイチを救出したが、ザックはロアのエイプシットによって排除されてしまう。DOUKIが加勢を狙ってもロアが場外のラダー上にパワーボムを敢行して返り討ち。すかさずGODがマジックキラーの構えに入った。

 大ピンチを迎えたタイチだったが、これを阻止すると、ロアをトラースキックで蹴散らし、トンガには急所蹴りをお見舞いして反撃ののろしを上げた。邪道が竹刀攻撃で介入しても上手投げでラダー上に叩きつけて返り討ち。すかさずラダーを登ると、追ってきたトンガがリングに設置したテーブルへのパワーボムやガンスタンを狙ったが、タイチは意地でも決めさせず。逆にトンガをテーブル上に落下させると、「飯塚!」と叫びながら吊るされたアイアンフィンガーを手にして勝利を決めた。

 タイチが激闘の末に飯塚高史から受け継いだアイアンフィンガーを奪回。「俺は約束したんだよ。俺がこれを持ってないと、あいつは戻ってこれねえだろ? これまでなくしちまったら、あいつほんとに消え去るだろ? 俺はいまだに引退したとは思ってねえんだ。ひょっこりどっかに現れんだろ? どっかで見てんだろ? な? そのために俺が持ってなきゃいけねえんだ」との執念が実った結果だった。

 それと引き換えにアイアンフィンガーは封印となるが、ザックがロアに勝利して決めたIWGPタッグ挑戦へ向けて盤石の体勢で出撃できる。「ザックがいなかったら終わってた。やっぱり俺はこれだ。俺はこの2人に助けられてよ」とザックとDOUKIに感謝したタイチは「戻ったぞ。これでもう、俺らにすべてがそろった。すべての準備ができたぜ」と宣言。あとはタイトルマッチの正式決定を待つのみとなったが、今度はザックとのIWGPタッグ“奪回”に乗り出す。

【試合後のタイチ】
▼ザック「タイチ、スゴイ、スゴイ、スゴイ! お前ヤバいよ。大丈夫か? 怖いものなしだな」

▼タイチ「(※片ヒザを着いて)なんにも覚えてない。(※手にしていたアイアンフィンガーを見つめながら)戻った、戻ったぞ。これでもう、俺らにすべてがそろった。すべての準備ができたぜ、俺らに。もう次はタッグタイトルだ。それ一つだけだ。な、(※DOUKIに向かって)おめえもだ。タッグかもしれねえけどな、おめえもだ。今日、おめえがいなかったら終わってたよ、試合。ザックもそう。ザックがいなかったら終わってた。やっぱり俺はこれだ。俺はこの2人に助けられてよ、そしてこれ(アイアンフィンガー)に助けられて、やってきたんだよ。飯塚が引退した時……いや、引退したか知らない。俺は約束したんだよ。俺がこれを持ってないと、あいつは戻ってこれねえだろ? これまでなくしちまったら、あいつほんとに消え去るだろ? 俺はいまだに引退したとは思ってねえんだ。ひょっこりどっかに現れんだろ? どっかで見てんだろ? な? そのために俺が持ってなきゃいけねえんだ。(持ってないと)あいつの居場所がなくなる。今後はな……今日はなんも考えたくもない。とりあえず(アイアンフィンガーが)戻ってきた。これで……」

▼ザック「これでタッグ王座の挑戦は決まったし、アイアンフィンガーも戻ってきた。さて次は“CHOADS OF DESTINY"を片づけて、その後はNEVER6人タッグのベルトに挑戦しようぜ。俺たち3人のチーム名は、“LOS LOCOS DANGEROUS TEKKERS"なんかはどうだ」

▼DOUKI「LOS LOCOS DANGEROUS TEKKERS……グッドアイデア」

▼ザック「俺のスペイン語のレベルは低いからな。DOUKI、お前がもっと良い名前を考えてくれるか。本当にスペイン語は難しいよ。日本語もあんまりうまくないけど。かといって別に気にしてないけどな」

▼タイチ「(※右腕にできた傷を見て)もう2度といいぜ(ラダーマッチは)。クソッ……」

▼ザック「すごい傷だな、すごいひっかき傷だ」

▼タイチ「救急車だ、救急車。救急車呼んでくれ」

▼DOUKI「(※某記者に向かって)お前が呼べ」

▼タイチ「早く呼べよ」

▼ザック「スコシ、ハイボール? ちょっとだけ」

▼タイチ「今日はな。飲みましょ。俺らはもう、次のステップ。ネクスト・ステップ。G.o.Dはもう……」

▼ザック「タッグベルトはもう目の前だ。ファン、引き続き応援を頼んだぞ。俺たちがG.o.Dを叩きのめして、これからはもう、つまらないあいつら2人の試合を一生見なくて済むぞ。それでタイトルマッチはいつになるんだ? 2週間後か? そんなに待てない。明日はどうだ? ヨコハマかトーキョードームは遠すぎて待ってられない。明日でいいだろ。至急カードを変更しろ。まだ力も有り余ってるからな」

▼タイチ「明日だ」

▼ザック「アシタネ。アシタ、イイネ? アシタ、イイネ?」

▼タイチ「あいつらのことだ……」

▼ザック「やっと俺たちの元にベルトが戻ってくるぞ」

▼タイチ「長かった、これ盗られてから半年。次こそ、G.o.Dと邪道……。ZIMA持ってこい。乾杯だ。どっかのクソヤローが一口もつけなかった。ZIMAさんに失礼だろう。俺が一気飲みしてやる、持ってこい、コラ」

▼ザック「ZIMAはないのか? 誰か用意しろよ」

▼タイチ「タッグタイトルのときは用意しとけ……」

▼ザック「もちろんキンキンに冷えたやつでな」

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