5/4【新日本】コブが“コブゴェ"で飯伏にメッセージ 「お前を待ってるぞ」

『レスリングどんたく2021』福岡国際センター(2021年5月4日)
○ジェフ・コブ&グレート-O-カーン&アーロン・ヘナーレvs内藤哲也&SANADA&BUSHI×

　コブがカミゴェならぬ“コブゴェ"を披露し、「俺はお前を待ってるぞ」と飯伏にメッセージを送った。

　4・26広島大会で一騎打ちを行った内藤とオーカーン、SANADAとヘナーレの遺恨がくすぶる中、コブは飯伏戦が浮上。前IWGP世界王者の飯伏は4・29鹿児島大会で再起戦に快勝。試合後、コブとの対戦を熱望し、舞台を5・15横浜スタジアム大会に指定したのだ。

　この日、コブはオーカーン&ヘナーレとのUNITED EMPIREトリオで内藤&SANADA&BUSHIのロス・インゴトリオと対戦し、大暴れで存在感をみせた。序盤からヘナーレがSANADAに攻勢を許したが、オーカーンが一本背負いで内藤をぶん投げて逆転。モンゴリアンチョップ連打も浴びせた。有利な状況で登場したコブは滞空式ブレーンバスター、その場飛びムーンサルトで内藤を圧倒した。

　終盤にはSANADAのフランケンシュタイナーで吹き飛ばされ、BUSHIのトペスイシーダを被弾。BUSHIのミサイルキック、内藤の延髄斬り、SANADAのトーキック、BUSHIのバッククラッカーと連続攻撃を浴びたが、両軍が入り乱れる混戦模様の中、SANADAをラリアットで蹴散らしてBUSHIを孤立させた。フランケンシュタイナー、ウラカンラナで翻ろうされたが、ジュニア戦士ばりのドロップキックで鎮圧。飯伏ばりのカミゴェをぶち込むと、ツアー・オブ・ジ・アイランドを決めて一気にBUSHIを仕留めた。

　「あの技はカミゴェよりさらに強力な“コブゴェ"だ」。そう言い放ったコブから飯伏へ向けた返答であることは言うまでもない。飯伏は鹿児島大会以降、戦列を離れているが、コブは「あいつは1試合だけして行方をくらました。俺とUNITED EMPIREはこのシリーズを通して日本全国でブイブイ言わせてきたぞ。俺との直接対決が怖いからってズルズルと引っ張っているのか?」と挑発。飯伏は5・15横浜スタジアムを舞台に指定しているものの未決定とあって、「俺はお前を待ってるぞ」と投げかけたコブは「早くどこにするのか決めろ。飯伏、運命からは逃げられないんだ」と早期決定を求めていた。

【オーカーンの話】「余は間違っていたよ。昨日、13勝といったが、数え忘れていたよ。(4・26)広島でオスプレイとコブがあいつらに勝っていたな。自分のことじゃなかったから、ついつい忘れてしまっていたが、今日を入れて15勝だよ。まあ、結局、去年まで知らないが、新日本の中心だったらしいロス・インゴ、これで帝国に蹂躙され尽くしたということだ。IWGP世界ヘビー級も持っている。誰がなんと言おうと、いや誰もが認めるのが、いま新日本の中心にいるのは、我々UNITED EMPIREである。だが足りん。我々、同盟者全員が帝国を……そう、それぞれがやりたいことをやり、それぞれの輝ける場所を作る。そのために我々は同盟を結んだ。これから余たち、余もコブもヘナーレもそれぞれの帝国を作りに、本格的にさらなる蹂躙を進めていく。震えてねえもの、愚民ども……帝国万歳!」

【コブの話】「さて、『(WRESTLING)DONTAKU』2日目……。欧米の有名な絵本で『WHERE'S WALDO?(ウォーリーをさがせ!)』っていうシリーズがあるけど、“WHERE'S IBUSHI?"っていうタイトルの新作が発売されるべきだな。あいつは(鹿児島で)1試合だけして行方をくらました。でも、俺とUNITED EMPIREはこのシリーズを通して日本全国でブイブイ言わせてきたぞ。イブシ、俺との直接対決が恐いからってズルズルと引っ張ってるのか? でも、最初に俺にぶつかってきたのはお前じゃないか。早くどこにするのか決めろ。イブシ、運命からは逃げられないんだ。もしかして今も『(NJPW)WORLD』で見てるのか? 月額たったの999円だし、もちろんお前も入ってるよな。今日、俺がBUSHIに何の技を使ったか見てたか? あの技はカミゴェよりさらに強力な“コブゴェ"だ! イブシ、俺はお前を待ってるぞ。次の試合まで10日休みがある。その間に(決戦の)日にちを決めてくれよ」

【ヘナーレの話】「SANADA、俺はRAGE(怒り)であふれてる! 気をつけた方がいいぞ! 今日は何日だったっけ? 5月4日だったか? (UNITED EMPIREに加入して)ちょうど1ヵ月か。前よりも上のポジションで闘ってる。このシリーズは95%俺たちが勝った。そのうちSANADAが勝ったのは1試合だけだろ? 俺とUNITED EMPIREは勢いを増すばかりだ。ここから生まれ変わった俺の真骨頂を見せてやる。SANADA、もう一度お前とシングルで試合させてくれよ。ファンも見たがっている。このあとメインイベントでオスプレイがシンゴを完璧に潰してくれる。俺たちは血と金と栄光で埋め尽くされた道を歩んでいるんだ」


【内藤の話】「今シリーズ、UNITED EMPIREに大きく負け越してしまった。その事実はしっかり受け止めたいと思いますよ。でも、でも俺のホームである広島大会(4・26)にてオーカーンにシングルマッチで勝ち、そして“逆転の内藤哲也"のきっかけをつかんだ……つもりなんで、そこは前向きにとらえていきたいと思いますよ。さあ、こっからどうやって逆転しようかなあ……。どうやって来年1月4日、東京ドームのメインイベントにつなげよっかなあ……。まあ、いろいろあるけどさ、でもその前に、ま・ず・は、まずは今日のメインイベント。さあ鷹木、アニマル浜口ジム出身者として、アニマル浜口さん以上の気合を入れていこうぜ、カブロン!」

【BUSHIの話】「(※フロアに座り込んで)この1カ月、この1カ月、UNITED EMPIREと絡んで、毎日絡んでジェフ・コブに負け続けたよ。でもな、今回、得たものは大きいぞ。俺自身、いい経験になったよ。負けから学ぶことはたくさんあるだろ。(※立ち上がって)まあ、相手がヘビー級だったからなんてことは言いたくない。必ずここから這い上がって、IWGPジュニアのベルトに絡んでみせるよ」

※SANADAはノーコメント