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5/6【FMWE】大仁田が電流爆破主軸の新団体「FMWE」を7・4鶴見で旗揚げ 全世界へ向けてLIVE配信

 大仁田厚が6日、オフィシャルYouTubeチャンネルでオンライン会見を行い、株式会社FMWの設立を発表。電流爆破に特化した新団体「FMWE」を7・4鶴見大会で旗揚げし、全世界に向けてLIVE配信することになった。

 全日本出身の大仁田がプロレス界でスターダムに駆け上がったのは89年10月に旗揚げしたFMW。引退から復帰して弱小団体で再スタートし、電流爆破を筆頭としたデスマッチ路線によって多くの熱狂的なファンを獲得。“涙のカリスマ"と称された。

 7度の引退を経て、大仁田はこのコロナ禍、新団体を立ち上げることを決めた。その名も「FMWE」。かつて自身が主宰した団体名に、エクスプロージョン=爆破を意味するEを加えた。「こんな時代だからこそ一歩進もうよ、何かをやろうと。こんな時代だから負けられないぞと。もう一回、原点回帰じゃないですけど戻って、そういったパワーをFMWから感じ取っていただければ」との思いが込められている。

 大仁田が目指すのは自ら考案した電流爆破を全世界に発信することだ。今年3月に米AEWで「ケニー・オメガvsジョン・モクスリー」の有刺鉄線電流爆破デスマッチが行われた。コロナ禍とあって実現しなかったものの当初、この一戦の立会人を務める予定だった大仁田のもとに「大仁田厚の、FMWの電流爆破を見たい」というリクエストが舞い込んだという。「アメリカでぜひ一回は実現したいな、世界中で電流爆破をやってみたいな」との夢が膨らんだことがFMWE旗揚げの決め手となった。

 FMWEは電流爆破に特化した団体で、旗揚げ戦を7月4日、鶴見青果市場で開催する。その日はアメリカの独立記念日で大会名は『インデペンデンス・デイ』。インディー団体からのし上がった大仁田が新たな夢を実現させる第一歩としてふさわしいネーミングといえる。

 大仁田は「いろんなところでまだプロレスを続けている人たちがいますので、多方面に戦いを挑んでいこうかなと思ってますんで。拒否する団体もあるかもしれないけど、拒否しない団体もあるかもしれないし。そういった部分でどんどんやっていこうかなと。上がりたい奴は上がれって。ハードコアが好きな奴」とFMW出身選手を含め、広く参戦選手を募る意向を示した。また、FMWは男女が混在した団体だっただけに、「今はもう昔みたいに女子がこれをやっちゃいけない、男しかできないよって時代では僕はないと思ってますので、ぜひ、どんどん女子にもハードコアの神髄を極めていただきたい」と女子選手の参戦も歓迎する。

 大仁田と共同代表の形で運営会社「株式会社FMW」を立ち上げたのが加治木英隆氏。グラウンドの設計、施工、維持管理などスポーツ事業を手掛けるコウフ・フィールド株式会社のオーナーで、少年時代から大のプロレスファンだったという。「これだけ立ち上がれる男というのは他にはいない」、「何よりこれだけ革ジャンが似合う男はいない」と大仁田に惚れ込んでいる加治木代表は「見せるレスラー、見る観客、そこで生まれる一体感でのつながりということは、私の掲げる人生理論でもありますので、スポーツを通じてもっともっと日本が世界が一つになれば」と話した。

 旗揚げ戦7・4鶴見大会の模様は全世界へ向けてLIVE配信される予定。コロナ禍の今夏、邪道の新たな夢が始動する。

☆7/4(日)神奈川・鶴見青果市場(横浜)『FMWE旗揚げ戦「インデペンデンス・デイ」』11:00開場、12:00開始

【オンライン会見の模様】
▼大仁田「ファイヤー! 大仁田厚です。先日アメリカのフロリダで行われたAEWの電流爆破マッチ。100万人以上がみたという電流爆破なんですけど、それを見た人たちからぜひ大仁田厚の、FMWの電流爆破を見たいというリクエストが全世界からきまして。じゃあ、やってやろうじゃないかってことでFMWE、電流爆破に特化した団体を加治木代表とともにやってみようじゃないか、全世界に発信してみようじゃないかということで考えたのが今回のFMWEです。Eの意味はエクスプロージョン、爆破です。爆破に特化した団体、世界で言われるハードコアです。徹底的にハードコアを追求してみようじゃないかと考えたのがFMWEです。なぜFMWを復活させたかというとですね、電流爆破を30年前に行った時に見た人たちが衝撃を受けまして。僕がアメリカに行った時も何千人という人たちからアメリカで本当の電流爆破を見たいんだっていうリクエストがたくさんありまして。そんな中でアメリカでぜひ一回は実現したいな、世界中で電流爆破をやってみたいなという夢が、全世界のコロナ禍でみてみたいという思いが僕の中でどんどん膨らんでですね。加治木代表とともにやろう、やってみようじゃないか。何でもチャレンジだよって。巣ごもりだ、不要不急のこの時代にぜひアクション、アクション、アクション。縮こまってないで、やることはやってみようじゃないか、一歩踏み出そうという意思のもとに新しい団体を作ることにしました。加治木さんとのつながりはですね、たまたまプロレスが好きで会場でお会いしまして、この間のラグビーのワールドカップのポールですね。ああいうグラウンド整備とかスポーツに関連したものをやっておられて、物凄くスポーツに対して、そしてプロレスが大好きで、プロレス少年だったらしくて、凄くプロレスに対して理解があるものですから、この人とだったらやれるんじゃないかと思いまして。ぜひ、じゃあ二人でやろうじゃないかということで始めることになりました」

▼加治木代表「私はスポーツバカと言いましょうか。プレイする楽しさ、みせる楽しさ。それらを通じて多くの人が集って感動する。そういったスポーツに惚れて、スポーツ施設業に身を投じて20年。そして最近ではジョーキーボールという新しいスポーツも展開しておりまして、これはまさしく間近でできるフィットネスサッカーということで、スポーツエンターテインメントという分野も手掛けさせていただきました。そういうような中で同じエンターテインメント、プロレスエンターテインメントという形の中で大仁田厚さんが掲げる、いわゆる何でもありのFMW。エクスプロージョン、電流爆破と言われましたけど、私はその中にもう一つのE、エンターテインメントという要素も本当に惚れ込みまして、このコロナ禍で沈む日本で、いや世界でスポーツの持つ力が、プロレスの持つ魅力が日本を、そして世界を元気にするのではなかろうかということを考えておりましたので賛同した次第でございます。株式会社FMWのプロジェクトを通じて、プロレスエンターテインメント一緒に盛り上がっていきたいと思います。よろしくお願いいたします」

――FMWという名前について?

▼大仁田「ガイジンの友達や、世界中のレスラーの友達に聞くと、FMWというのは一つのブランドだというわけですよ。だったら名前のない、何だこれ?って言われるよりも、やっぱりFMWというロゴを使った方が。僕が作った団体ですので、FMWで発進した方が皆さんも世界中の人たちにもわかりやすいだろうということでFMWEと」

――元FMW勢の参戦は?

▼大仁田「FMW自体、いろんな問題がありましたし、猪木さんだって新日本を離れたりしていろんな問題がありました。いろんなところでまだプロレスを続けている人たちがいますので、多方面に戦いを挑んでいこうかなと思ってますんで。拒否する団体もあるかもしれないけど、拒否しない団体もあるかもしれないし。そういった部分でどんどんやっていこうかなと。上がりたい奴は上がれって。ハードコアが好きな奴。ハッキリ言ってプロレスに僕は定義がないと思ってますから。何がストロングなのか、何がアレなのか、何が普通のプロレスなのか、僕はないと思ってますから。お客さんがアリーナとか、そこに来てくれる、その人たちが熱狂してくれる、その人たち楽しんでくれるものを提供することが僕はプロレスラーだと思ってますから」

――団体という認識でいい?

▼大仁田「ある種の団体であり、プロモーションですね。だから新しいタレントを発掘したりとか。凄いなと思ったのが、AEWの女子の試合を見ていて、大流血しながら戦っている選手が世界中から絶賛されたんですよ。それを見た時、僕は女子、男子、今は隔たりないなと思いまして。レッスルマニアの去年…おととしですかね。僕、行ったんですけど、その時にメインイベント取ったのは女子ですから。だから今はもう昔みたいに女子がこれをやっちゃいけない、男しかできないよって時代では僕はないと思ってますので、ぜひ、どんどん女子にもハードコアの神髄を極めていただきたいなと僕は思ってますね。だから幅広い意味で女子もまだまだいますんで」

――プロレス進出への思いは?

▼加治木代表「私の幼少期に抱いていました原点回帰というか、基本プロレスが好きなんですね。と同時にやっぱり今スポーツエンターテインメント、エンターテインメントから、今度はエンターテインメントプロレスへという形の中で、見せるレスラー、見る観客、そこで生まれる一体感でのつながりということは、私の掲げる人生理論でもありますので、スポーツを通じてもっともっと日本が世界が一つになればというふうに思っております」

――FMW時代の大仁田の印象は?

▼加治木代表「初期のFMW以前にチャボ・ゲレロを破った一戦で世界チャンピオンになったという思い出が非常に強くてですね。それから実はプロレスがいろんなジャンル、団体問わず好きだったんですけど、そういう中でFMWという団体が立ち上がって、あのジュニアで活躍していた大仁田厚がまさしく生まれ変わって、今度は涙のカリスマ。どうやってこれだけ多くの人を魅きつけるようなカリスマが出てくるのかなという中で非常に興味津々で。FMWが立ち上がった頃の大仁田厚は、今もそうですけど、やっぱりカッコいいですよね。そのカッコよさにずっと魅かれていた自分があったのかなというふうに思っております」

――今後のビジョンは?

▼加治木代表「大きなスポーツという枠組みの中で私はプロレスを捉えてますし、スポーツの持つ魅力、プロレスの持つ魅力。それはエンターテインメント性だと思うんですね。大仁田代表がプロレスのジャンルに垣根はないという話をしましたけど、私も同じようにスポーツにおいては垣根がない。いろんなものがいろんな形で交わることによって新しいものが生まれてくる。また、そういったものが時代環境として必要じゃないかなと思っておりますので、ある意味プロレスにどっぷりとハマりながら、そして新しいスポーツエンターテインメント、スポーツ事業という形で広がってくれればなと考えております」

――大仁田の魅力は?

▼大仁田「ロクなもんじゃないですよね。7回も引退して。ねぇ?」

▼加治木代表「7回も引退したということは、7回も引退できたという見方をしてますので」

▼大仁田「(爆笑)」

▼加治木代表「これだけ立ち上がれる男というのは他にはいないと思ってますので。人生そうじゃないですか。私なんか7回、8回そこらじゃなくて、もっともっとこけまくってるんですけど、そのたびに立ち上がらなきゃいけない。立ち上がるためには、そういう方がおれば、あれもやってるんだったら俺もやれるという形での中で、人生というのはそういったところの積み重ねだと思ってますので。何回も何回も立ち上がる。這いつくばってでも立ち上がる。泥臭い生き方をしてるじゃないですか。何よりこれだけ革ジャンが似合う男はいないなと思ってますので、男として男が惚れるっていうところがあると思ってます」

――コロナ禍の旗揚げについて?

▼大仁田「僕は不思議なことに、今、新しい会社を立てようとか、このコロナ禍において、みんな尻込みするわけじゃないですか。だけどコロナに負けてもしょうがない。前に進もうよって。一歩でも前に進もうよというのが僕はこの時代だと思うんですよ。その皆さんが求めるものを提供していくっていうのが必要なことじゃないかなって。こんな時代だからこそ一歩進もうよ、何かをやろうと。こんな時代だから負けられないぞと。もう一回、原点回帰じゃないですけど戻って、そういったパワーをFMWから感じ取っていただければありがたいなと僕は思ってますけどね」

――LIVE配信について?

▼加治木代表「やっぱりこのエンターテインメント、本当は会場に来て匂いだとか肌感覚という部分も大事なんでしょうけど、このようなご時世の中で、大仁田さんがやる電流爆破はまさに今の時代に求められているエンターテインメントかなと思ってますので。本当に楽しめるんですね。ワクワクできるんです。私も何回も見てますけど、ワクワクできる。こういったものをぜひライブ映像として配信して、そして多くの方に見ていただければと。世界配信。アメリカもアジアも配信していくという形です」

――旗揚げ戦について?

▼大仁田「7月4日に鶴見青果市場。これが一番重要なんですけど、何で7月4日なのかというと、インデペンデンス・デイ。僕らの配信がちょうどアメリカの独立記念日。インデペンデントは独立団体ですから。その記念すべきインデペンデンス・デイに旗揚げを行うというのが今回のきっかけかなという」

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