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5/9【DDT】吉村が半年ぶり復帰 元相棒・上野を「猛スピードで追いかける」

『Ultimate Tag League 2021 in KORAKUEN HALL!!』東京・後楽園ホール(無観客/2021年5月9日)
吉村直巳復帰戦 ○上野勇希&MAOvsHARASHIMA&吉村直巳×

 吉村が半年ぶりに復帰。元タッグパートナーの上野に敗北を喫したものの、「俺が巻いてあげたそのベルト、それを獲れる位置に行くので。猛スピードで追いかけていくから。楽しみにしててください」と予告した。

 昨年の11・3大田区大会を最後に、頸椎及び腰椎椎間板ヘルニアの治療に専念するため、長期欠場に入った吉村。奇しくもその日、タッグチーム“ノーチラス"として苦楽をともにしてきた上野が、ユニバーサル王座を戴冠。吉村はその腰に自らの手でベルトを巻いて祝福していた。復帰を前に、吉村は上野との対戦を熱望。HARASHIMAと組み、上野&MAO組と対戦することになった。

 吉村は先発を買って出ると、のっけから上野と対峙。欠場前と変わらぬパワーを誇示する。豪快なショルダータックルを連発すると、上野のリープフロッグをキャッチし、そのままボディスラムでぶん投げて、健在ぶりをアピールした。

 しかし、相手チームの集中攻撃を浴びて、腰を攻められると一転して苦しい展開に。スピードと勢いの飲み込まれて防戦一方となる。MAOのコブラツイストに捕まり、ナックルパンチに被弾したが、カウンターのティルトスラムを繰り出し、なんとか自力で反撃してみせた。

 6・6サイバーファイト・フェスで秋山戦を控えるHARASHIMAが試合を立て直すと、体力を回復させた吉村が再登場。MAOの掌底を真っ向から受け止めたうえで、ココナッツクラッシュ、ダブルチョップの連続攻撃を浴びせる。さらに、串刺しラリアット、滞空式ブレーンバスター、ベアハッグとパワフルな攻撃を連発した。相手2人を前にしてもボディスラム連発でナデ斬りにし、HARASHIMAのスワンダイブ式ボディプレスに合わせて、同時にギロチンドロップを投下。得意の払い腰も完璧に決まり、上野を攻め立てる。

 しかし、パワーボムは上野がDDTで切り返すと、背中を飛び越えてのフェイスクラッシャー、MAOとのサンドイッチ式延髄斬りで一気に挽回。粘る吉村はWR狙いをこらえると、真っ向から打撃戦を展開し、ショートレンジラリアットでなぎ倒すが、上野はカウンターの高打点ドロップキックで譲らず。ブリザードスープレックスでぶん投げると、BME(ステップアップ式ムーンサルトプレス)で元盟友を仕留めた。

 半年ぶりの復帰戦は吉村が敗れる結末に。元盟友を下した上野がここでマイクを持つと、「吉村君、おかえり」と復帰を祝福。「吉村君、半年、俺からしたらすぐな気がするけど、本人の半年は本当に長くてしんどかったと思います。吉村君に巻いてもらったベルト、何とか防衛して持ってます。俺はこのベルトを持って今を楽しんでます。吉村君も今日復帰して、楽しいこと、楽しいプロレス、またできるから。我々焦りながら、楽しくやりましょう。復帰おめでとう」とエールを送った。

 それを聞いた吉村は、悔しさをあらわにしながらも、「上野さん、MAOさん、今日は本当にありがとうございました。今日やってみて、改めて欠場中に思っていたフワッとした上野さんとの差がはっきり見えました。俺が巻いてあげたそのベルト、それを獲れる位置に行くので。猛スピードで追いかけていくから。楽しみにしててください」と強気に予告。上野が「絶対やりましょう」と返答すると、吉村は「今も言った通り、上野勇希と俺の差は誰が見てもわかるぐらい開いてしまったけど、復帰したからには俺個人としても、DISASTER BOXとしても、どんどんDDTで上を目指していくから。HARASHIMAさん、大鷲さん、平田さん、どんどんやってやりましょう」と再浮上の誓いを立てた。

 早くも6・6サイバーファイト・フェスでは金剛との対抗戦(14人タッグ)に出陣するが、試合のブランクは心配なさそう。ガムシャラに結果を出して、元パートナーの持つユニバーサル王座挑戦まで一気に駆け上がるつもりだ。

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