プロレス・格闘技の情報満載!全日本・ノア公式モバイルサイト

5/12【天龍プロジェクト】天龍が退院後初来場で「エイエイオー!」締め、6ヵ月ぶりリングで「気持ちがスッキリした」

『SURVIVE THE REVOLUTION Vol.2』東京・新木場1stRING(2021年5月12日)

 天龍源一郎が退院後、初めてプロレス会場に来場。天龍プロジェクト再始動第2弾興行のエンディングで6ヵ月ぶりにリングに立って「エイエイオー!」の叫びで締め、「気持ちがスッキリした」と晴れ晴れした表情をみせた。

 動悸、足のむくみ、息切れなどの体調不良で「うっ血性心不全」と診断された天龍は今年3月19日から40日間の入院生活を送った。天龍プロジェクト再始動興行となった4・25新木場大会への来場もかなわなかったものの、4月28日に退院。体調を考慮しながら仕事復帰も可能となった。

 「早く試合の会場に行って、プロレスを観たい!」と熱望していた天龍がこの日、再始動第2弾となった新木場大会に来場した。LIVE配信の解説者を務めた天龍は全試合終了後、昨年11・15後楽園大会でオカダ・カズチカとのトークバトルに登場して以来6ヵ月ぶりにリングイン。杖をつきながらリングを踏みしめた天龍は「たくさんの人が新木場に集まってくださいまして、本当にありがとうございます」とファンに感謝。「私は40日間の入院生活ですっかり筋肉が落ちちゃって、こういうザマになってしまったんですけど、いつかまた猪木さんみたいにリングの中で『元気ですか?』って皆さんに話しかけたいと思います。それまでもうちょっと時間をください」と訴えると、温かい拍手に包まれた。

 「選手の皆さん、頑張ってくれてありがとう」と出場選手たちに感謝した天龍は最後に「エイエイオー!」と拳を突き上げながら3回叫んで締め。自身の絶叫に不満が残ったようで「声が出ねぇチクショー!」と現役時代と変わらぬ反骨心をのぞかせた。

 リングを降りてバックステージに引き揚げてきた天龍は開口一番、「凄くリラックスできたね。自分の居所って感じだね。やっぱり自分が一番主張できる、そんな気持ちがありましたね」と充実感たっぷりに話した。久しぶりにプロレスを間近でみることができて「やっぱりプロレスってね、いい娯楽ですよ。人の試合見るのあんまり好きじゃないけど、見てるうちにだんだん楽しくなりましたね」と振り返ったようにかき立てられるものがあった。

 入院生活によって筋力が落ちたこともあり、リングに上がるのもひと苦労だった。サードロープを緩めて寝転がりながらリングイン。選手たちの補助付きで起き上がり、両手で杖をついてリングに立った。それでも「変なわだかまりとかモヤモヤはなくなったね。気持ちがスッキリとして」と晴れやかな気持ちになれた。というのも今の自分を全てリングでさらけ出したからだった。「立ってリングに上がってみろって言われて、不本意ではあったけどね。ああして立って、今日来た人たちに特別な天龍源一郎を見せられたと思って内心、自慢してんだよ俺。だからそういう人たちも、あの天龍もこんな時があるんだなと思って、また自分も頑張らないといけないと帰ってくれればいい」と話した天龍は「今日ってね、三三五五で集まってくれた人たちだけど、そういう人たちに勇気づけられた感じだね」とコロナ禍、緊急事態宣言下に来場してくれたファンへの感謝も口にしていた。


【天龍の話】
――久しぶりのリングだったが?

▼天龍「いやぁ、なんかね。凄くリラックスできたね。自分の居所って感じだね。やっぱり自分が一番主張できる、そんな気持ちがありましたね。それと当然、自分の団体だからだろうけどね。思った以上にお客さんも集まってくれて感謝してます」

――以前とは違って本部席から試合を見守ったが?

▼天龍「やっぱりプロレスってね、いい娯楽ですよ。思わずリングで『皆さんケガありましたか?』って声かけたよ。人の試合見るのあんまり好きじゃないけど、見てるうちにだんだん楽しくなりましたね」

――中でも印象に残った選手、試合は?

▼天龍「あのブルーのコスチューム着た、痩せて、負けた…彼は意外と体が柔らかくて驚いたね」

――久しぶりに会場でプロレスを見て気が晴れた?

▼天龍「何かね、変なわだかまりとかモヤモヤはなくなったね。気持ちがスッキリとして。それは何でかって言ったら、たぶん両杖で来てリングの中に入って、はけてっていうすべてをさらけ出した自分がいたってことで怖いもんなしって感じでね」

――前回の再始動が無観客だったが?

▼天龍「今回もそんなに評判がいいわけじゃなかったから、コロナが延長して、それで心配してたんだけど、思った以上に来てくれて熱心に注目してくれて、本当にありがたい限りですよ。俺の中では本当に大成功だと思ってますよ。それとレスラーの人たちもリングの中が一番自分を主張できる場所だって再認識してくれたんじゃないかな」

――天龍プロジェクトはこれからも続いていくが?

▼天龍「やりますよ。今日ってね、三三五五で集まってくれた人たちだけど、そういう人たちに勇気づけられた感じだね。俺とかたぶん紋奈代表とかみんな勇気づけられたって感じですね」

――いろんな団体が興行ができない中だが?

▼天龍「あのね、やりきったっていう部分とね、それと藤波家の坊ちゃんのLEONAが一生懸命戦ってるのをみてね、だんだん自分の特色っていうか殻を脱してほしいなと。俺も藤波家の親じゃないけど、そういう親心が出てきたよ。泥臭くなって、もっとひと皮もふた皮も剥けてほしいと思いますよ」

――今日は心地よい疲れ?

▼天龍「病院40日間入ってたから、筋力が(落ちて)痩せてズボンもブカブカだけど、立ってリングに上がってみろって言われて、不本意ではあったけどね。ああして立って、今日来た人たちに特別な天龍源一郎を見せられたと思って内心、自慢してんだよ俺。だからそういう人たちも、あの天龍もこんな時があるんだなと思って、また自分も頑張らないといけないと帰ってくれればいいなと思って。それぐらい開き直ってるわけじゃないんだけど、肝が据わったって感じですね。明日がジャンボ(鶴田)の命日だからというのも合わせて一言皆さんの気持ちの中で偲んでくれればいいなと思います」

プロ格 情報局