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5/17【CyberFight/東京女子】“トリプルメイン化"に王者・山下が涙の決意表明 サイバーフェス3大王座戦調印式

 ノア、DDT、東京女子など『CyberFight』グループが一堂に会する『CyberFight Festival 2021』(6月6日、さいたまスーパーアリーナ・メインアリーナ)の3大王座戦に向けた調印式が17日、さいたまスーパーアリーナで開かれた。東京女子のプリンセス・オブ・プリンセス王者・山下実優は坂崎ユカとのV1戦がトリプルメインイベントとしてDDT、ノアの至宝王座戦と並び立ったことに感極まって涙をみせ、「本当に光栄な3つのタイトルマッチの中の一つとして並ぶ以上は、私も気合を入れて、覚悟をもって試合をしたい」と決意表明した。

 CyberFightグループ唯一の女子プロ団体である東京女子は2013年12月に旗揚げ。団体の頂点ベルトであるプリンセス王座を保持する山下が元王者でもある坂崎との初防衛戦に臨む。両者は昨年1・4後楽園大会でも同王座戦で対決。王者だった坂崎が勝利している。

 それが今回はノアのGHCヘビー級、DDTのKO-D無差別級と並ぶトリプルメインイベントに据えられた。1年5ヵ月ぶりの雪辱戦となる山下は会見の冒頭、「私は約8年前に有名になりたいという夢をもって東京に出てきて、東京女子プロレスに出会いました。そして私たちの足でここまできました。さいたまスーパーアリーナ、3大タイトルマッチ、トリプルメインイベント。ここに私たち東京女子プロレスのベルトが…ベルトをかけて…戦えるというのは凄く光栄に思いますし、物凄くうれしいです」と感極まって言葉に詰まりながら涙を浮かべた。

 「こうしてこの本当に光栄な3つのタイトルマッチの中の一つとして並ぶ以上は、私も気合を入れて、覚悟をもって試合をしたい」。そう敬意とともに誓ってみせた山下は「坂崎ユカとなら東京女子プロレスとしての最高の試合をみせられる」と断言。4団体が集まる大舞台で東京女子のプロレスを広く知らしめる構えをみせた。

 挑戦者・坂崎も同じ思いだ。北沢タウンホールで旗揚げした東京女子が今では後楽園大会を満員にするほどの力をつけてきた。「東京女子プロレスは今まで先輩だったりとか、教えていただく方に女子プロレスの方がいなくて、私たち自身でいろいろもがいて、いろいろ探して、私たちのプロレスって何だろうって考えながら今までやってきた自信があります」と言い切った坂崎は所属全選手が出場する今大会で「東京女子プロレスはホントに色がたくさんあって、ゴチャゴチャしているようにはみえるんですけど、よくみていただくと本当に面白い選手がたくさんいます」と存在をアピールするつもりだ。

 そのためにも東京女子のトリとなるプリンセス王座戦の責任は重大。「明日がどうなってもいいと思えるぐらい山下に全部ぶつけますので、皆さん、東京女子、目を離さないでください」と訴えた坂崎は「今回、山下っていうことで私も普段とは違うファイトスタイルだったりとか、心持ち、闘志、殺意ありますので、そこも含めてみていただけたら」と意気込んでいた。

 調印式における山下、坂崎のコメントは以下の通り。


【会見の模様】
▼坂崎「東京女子プロレスは今まで鎖国で、他のプロレス団体だったりとか、そういうプロレス関係の方たちとあまりかかわりを持たずに成長してきました。そんな東京女子プロレスがこうやってプロレスの歴史上の人物の方たちと同じリングで、さらに、さいたまスーパーアリーナのメインの中の一つで戦えるっていうのが凄く感慨深いです。とてもありがとうございます。でも、東京女子プロレスは今まで先輩だったりとか、教えていただく方に女子プロレスの方がいなくて、私たち自身でいろいろもがいて、いろいろ探して、私たちのプロレスって何だろうって考えながら今までやってきた自信があります。なので、このさいたまスーパーアリーナでのトリプルメインイベント、この中で一番、東京女子プロレスが最高だったって思える試合をします。相手の山下は本当にアホで、バカで、考えなしで、まっすぐな、大嫌いで、本当に大好きな山下実優とこの大舞台で試合ができることがとてもとても私のプロレス人生やってきてよかったなって思ってます。なので、明日がどうなってもいいと思えるぐらい山下に全部ぶつけますので、皆さん、東京女子、目を離さないでください」

▼山下「東京女子プロレス、チャンピオンの山下実優です。私は約8年前に有名になりたいという夢をもって東京に出てきて、東京女子プロレスに出会いました。そして私たちの足でここまできました。さいたまスーパーアリーナ、3大タイトルマッチ、トリプルメインイベント。ここに私たち東京女子プロレスのベルトが(涙ぐんで言葉に詰まる)…ベルトをかけて…戦えるというのは凄く光栄に思いますし、物凄くうれしいです。ただ! こうしてこの本当に光栄な3つのタイトルマッチの中の一つとして並ぶ以上は、私も気合を入れて、覚悟をもって試合をしたいと思ってます。そして、相手である坂崎ユカとなら東京女子プロレスとしての最高の試合をみせられると私は思っています。応援よろしくお願いいたします」

――トリプルメインのプレッシャーはある?

▼坂崎「プレッシャーがないって言ったらウソになります。ですが、今までやってきた自信がありますし、東京女子こんなにいい団体だよって知ってもらうためにも私たちが気負いしてたら、負けたらダメなので、ここで山下とリングに立ちたいと思います」

▼山下「私も坂崎と同じ気持ちです」

――会場の規模は違えど、前回のタイトルマッチと逆の立場で戦うことになるが?

▼坂崎「その試合の時は結果、私が防衛することになったんですが、結果はそうなんですけど、試合内容に関しては全然満足していなくて。もっとできただろうと思ってたので、山下実優もっとこいよって今凄くフラストレーションがたまっている状態なので、凄くいい機会が与えられたなと思ってます」

▼山下「私は負けてますし、結果的にも内容もまだまだできたなっていうことがたまっているので、こうして私が次はチャンピオンとして大きい舞台で立てるっていうのは、私はやっぱり何度か坂崎と戦ってきて強さもわかってますし、それをもってもやっぱり倒したい相手ですし、坂崎をここで倒さないと自分がレスラーとして思い描く夢には進めないなと思ってますので、凄く大事な試合だと思ってます」

――当日は普段、東京女子を見ないファンが集まるが、どこを注目してほしい?

▼坂崎「東京女子プロレスはホントに色がたくさんあって、ゴチャゴチャしているようにはみえるんですけど、よくみていただくと本当に面白い選手がたくさんいますし、今回、山下っていうことで私も普段とは違うファイトスタイルだったりとか、心持ち、闘志、殺意ありますので、そこも含めてみていただけたらいいなと思います」

▼山下「ちょっとごめんなさい。殺意という言葉に…質問内容なんでしたっけ? (改めて質問内容を聞いて)本当に東京女子プロレス、さいたまスーパーアリーナ、全員フルメンバーで出させていただきます。これ以上のチャンスはないですし、東京女子プロレスが先に進むための大会だと思ってます。東京女子のみんなも凄く気合が入ってるので、各々の気合がどういうふうに試合の中で見られるのかというところに、純粋に楽しんでいただきたいなと思います」

プロ格 情報局