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6/1【新日本】コロナ乗り越えタイチ執念のIWGPタッグ奪還 1年4ヵ月ぶり登場・あべみほも涙

『Road to DOMINON』東京・後楽園ホール(2021年6月1日)
IWGPタッグ選手権試合 ○ザック・セイバーJr.&タイチvsタンガ・ロア&タマ・トンガ×

 新型コロナウイルス感染から復帰したタイチがザックとの執念が実ってGODからIWGPタッグ王座を奪還。ディーバ・あべみほも1年4ヵ月ぶりに登場して花を添え、タイチの戴冠劇に涙をみせた。

 1・4東京ドーム大会でGODにIWGPタッグを奪われたタイチ&ザック。2・10広島大会でのリマッチも反則裁定に終わって奪還に失敗したが、5・3博多大会でザックがロアとの挑戦権争奪戦を制し、4ヵ月ぶりとなる再戦のチャンスをつかんだ。その後、タイチは新型コロナに感染。無事に回復したが、ザックの友情でタイトルマッチ本番まで復帰せず、万全を期す形となった。

 タイチ&ザックのセコンドにはDOUKIがつき、ディーバ・あべみほも昨年2・9大阪城大会以来1年4ヵ月ぶりの登場を果たした。GODは邪道を帯同して登場。双方ともセコンドの存在に難癖をつけ合い、邪道とDOUKIが控室に下がることで話がついた。

 GODはこの日も手段を選ばず。場外戦であべみほを人質にしてタイチの動揺を誘い、そのまま集中砲火を浴びせて主導権を握る。タイチが劣勢を脱するとザックが卍固め、ヒザ十字固めとロアを関節地獄に引き込み、タイチもステップキックやフロントハイキックを連発してロアを攻め込んだが、天翔十字鳳は不発に終わり、クロスフェースに捕まってしまった。

 その後もトンガがリバースガンスタンで攻め込み、ザックにはトンガンツイストをさく裂。ヴェレノを仕掛けるとザックが変型アームロックで切り返したが、ここで邪道が乱入。レフェリーの注意を引きつけるスキに外道が現れ、メリケンサック攻撃を狙った。

 するとDOUKIがやってきて外道を撃退。邪道をプランチャで足止めする好フォローをみせた。すかさずザックが腕ひしぎ逆十字固めでトンガを捕らえて勝機を迎えたが、GODも合体トンガンツイスト、合体パワーボムと連係を駆使して逆転。加勢に飛び込んだタイチをマジックキラーで返り討ちにした。

 たが、GODが勝負をかけたスーパーパワーボムはザックがフランケンシュタイナーで切り返して食い止めた。タイチも両腕アックスボンバーでトンガとロアをまとめてなぎ倒す援護射撃に出る。トンガに顔面蹴りをぶち込むと、ザックもランニングローキックで続く。ザックメフィストはロアが飛び込んで阻止。ラリアットでザック、タイチを次々になぎ倒したが、タイチ&ザックはザックメフィストで返り討ち。完全に孤立したトンガにタイチがジャンピングハイキックで追い討ちをかけると、天翔ザックドライバーをズバリと決めて3カウントを奪った。

 陥落から5ヵ月、タイチ&ザックが執念でIWGPタッグ奪還を果たした。試合後、二人は抱き合って喜びを分かち合うと、あべみほもタイチに寄り添って涙を浮かべた。ザックが「俺たちデンジャラステッカーズが日本のみならず世界一のタッグチームだ!」と豪語。復帰戦でベルト獲りを果たしたタイチは「苦しかった今日は。この前も言った通り、身をもってわかったよ。いくら治ったっつってよ、やっぱ苦しいよ」と病み上がりとあって苦闘を味わったものの、「だけど気持ちだよ、あとは。俺はザックとの約束を果たすために今日どうなってもいいと思った」と覚悟していたことを告白。「だけど結果、これが戻ってきてよかったよ」と安どした。

 「こうやって来てるけど、おめぇらもいつどこで俺みたいな目に遭うかわからねぇぞ。ちゃんと家帰って、手洗い、うがい、しっかりしろよ」。そう改めてファンに向かって注意喚起したタイチは「あんなクソみてぇな奴らがよ、記録いっぱい塗り替えたかもしれねぇけど、そんなもん俺とザックで全部塗り替えてやるよ。俺らが最強だろ。この先も俺とザックがここの中心になってやっていく」と宣言して締めた。

【試合後のタイチ&ザック】
▼ザック「ZIMAはどこだ? 大丈夫か? (※日本語で)スゴイヨ! アベチャン…タダイマ」

▼あべみほ「ただいま」

▼ザック「いや違うな。俺が言うのは『オカエリナサイ』か。やっぱり俺の日本語はダメダメだ。6ヶ月…ロッカゲツグライ…ドームでベルトを失ってから6ヶ月経って、やっと獲り返せた。でも、この半年の間に(アメリカのロックバンドの)Weezerはアルバムを2枚もリリースした。1枚だって誰も聞きたがらないってのに。今までG.o.Dのことをコキ下ろしてきたが、あいつらの威力はヤバい。なんであいつらが7回もこのベルトを戴冠し、WORLD TAG LEAGUEを優勝できたのかようやくわかった。あいつらはたしかにバカだけど、あいつらのおかげで俺たちは限界を超えられた。あいつらにさんざん弄ばれたおかげで忍耐力も鍛えられたよ。でも、今日俺たちはあいつらを超えた。いまウイスキーがあれば最高だ。なんならこの際、ZIMAでもいいぞ。どこだ? 6ヶ月も待ったんだから飲ませてくれよ。まだスポンサーだよな? ノミタイヨ! ここ(バックステージ)ヒデェな。壁にペンキでも塗ったらどうだ?(後楽園ホールは)プロレスの聖地だろ? にしてはヒドいぞ」

▼タイチ「声ももう枯れたわ。ずっと声も出してねぇもん。おかしくなっちまったよ。頭痛い。なんだよ。どうなるかと思ったよ。体よりやっぱり気持ちだな。やるっていう気持ちとザックとの約束と。だから、(コロナに)感染しているヤツが世界中にいっぱいいると思うけど、不安な気持ちで負けたってなる気持ちもわかるけど、それを一歩乗り越えたらまた強くなるんじゃねぇか、全員。今日の俺みたいにな」

▼ザック「お前のコンディションは最高だ。大丈夫だ」

▼タイチ「本当にザックにはありがとうしかない。いつもザックは俺に優しい。どんなときでも俺に優しくしてくれる。こうやって今日も万全な状態を作ってくれて、もうちょっと先にあのとき出てたら倒れてたかもしんねぇな。今日でよかったよ。さすがだよ。それとザックにありがとうって当たり前のことだけど、絶対に言いたくねぇけど、あんなヤツらに言うつもりも言いたくもねぇけど、G.o.D、お前ら……いやありがとうとは言わねぇよ。だけど、俺がコロナに倒れて、お前らも知ってたんだろ、その情報は。よく逃げねぇで日本で待ってたな、俺らの挑戦を。その気持ち、テメェらがどんな気持ちで日本にいたのか、さっさと帰ってもいいところをよ。お前ら、そんなツラして優しいんだな、本当は。俺には優しいんだろ。俺とザックのことをお前らは待ってたのか? どんなつもりか知らんけどよ、ありがとう……とまではいかねぇけどよ、まあ今日はそう思ってやるよ。だから、またお前ら、明日か明後日か、また来るだろう? いつだって、またやってやってもいいよ、テメェら。まあ、ザックはイヤだって言うだろうけどな。G.o.D、ノーモア?」

▼ザック「いまは少しG.o.Dを認めてやるが、もう絶対にあいつらとは試合したくない。6回やってついにあいつらに勝った。この半年、ずっとあいつらを追いかけてきたが、今日でやっと決着はついた。もし、俺たちがベルトを落とすことがあれば、次期チャンピオンチームに挑戦すればいい。でも、それは遠い未来の話だ。1度はつまずいてしまったが、再び俺たちの手でこのタッグのベルトの価値を高めていく。いまこの団体はいろいろと大変だが、俺たちデンジャラステッカーズがいればすべては大丈夫だ。俺たちが世界一のタッグチームだと心からそう言えるが、いまは世界を飛び回ることができない。だから、ここ日本で防衛戦をしていきたい。日本のタッグチーム、誰でもいいぞ、挑戦を受けてやる。俺たちはここで待ってるぞ、ダーリン。それでZIMAはないのか? 体型キープのためにZIMA ZEROにしてくれ」

▼DOUKI「ZIMAはどこ行ったんだよ!」

▼タイチ「(※自分の腹を擦りながら)こんなに痩せてよ。30kg痩せたよ。どうすんだよ。俺、いま55kgしかない。(※DOUKIに向かって)今日、お前立ってたな、最後? お前の力もあるよ。最後、お前と金丸でいたのは俺らに挑戦するつもりか?」

▼DOUKI「俺と金丸で挑戦?(笑)」

▼タイチ「厳しいな。金丸では厳しいな」

▼DOUKI「金丸は厳しいな(笑)」

▼タイチ「(※ザックとあべみほに向かって)またやろうぜ、3人で」

▼ザック「今日、俺たちのためにZIMAを用意しなかったこと、忘れないからな」

※G.o.Dはノーコメント

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