6/1【新日本】ファンタズモ合流で石森がジュニアタッグ挑戦示唆「狙える幅が広がる」

『Road to DOMINION』東京・後楽園ホール(2021年6月1日)
○石森太二&EVIL&チェーズ・オーエンズ&エル・ファンタズモvs棚橋弘至&本間朋晃&田口隆祐&タイガーマスク×

　石森が快勝。パートナーのファンタズモが久々に参戦し、「ファンタズモがいると狙える幅が広がるのも事実だよな」とIWGPジュニアタッグ挑戦に動くことをほのめかした。

　この日からファンタズモが久々に参戦。EVIL&オーエンズ&石森と組んで棚橋&本間&タイガー&田口と対戦した。

　BULLET CLUBは本間を孤立させて背中へのサミングを総出で連発するなど試合を支配。EVILがコーナー金具ホイップ攻撃を敢行し、場外に叩き落とせばセコンドのディック東郷も介入してパンチを連発。ファンタズモは顔面をかきむしったり、乳首をひねり上げたりといたぶった。

　本間が小こけしを放って突破口を開くと、タッチを受けた田口がヒップアタックの乱れ打ちでBULLET CLUB勢をなで斬りに。ファンタズモにはダイビングヒップアタックを放ち、逆さ押さえ込みでニアフォールに追い込んだが、ファンタズモはヒップアタックをアトミックドロップで迎撃して鎮圧した。その後、棚橋がEVILをフライングフォーアーム、ドラゴンスクリューで攻め立て、ツイストアンドシャウトをロコモーション式で決めて巻き返しに出たが、3発目はEVILが食い止め、フィッシャーマンバスターで叩きつけた。

　終盤になって登場したのが石森。タイガーのローリングソバットで出鼻をくじかれ、風車式バックブリーカーを食らってもん絶したが、ハンドスプリングレッグラリアットで応戦。雪崩式ダブルアームスープレックスで叩き落とされても、タイガースープレックスはファンタズモが背中へのサミングで阻止。石森のジャンピングニー、ファンタズモのCRIIが立て続けに決まると、最後は石森がブラディークロスでダメ押ししてタイガーから3カウントを奪った。

　石森が快勝。パートナーのファンタズモが合流し、「また一緒にやれるようになってうれしい」と歓迎した石森は「ファンタズモがいると狙える幅が広がるのも事実だよな。これだけよ、挑戦するのを待たされ続けてるんだからよ。欲張りになってもいいよな?」と意味ありげに話した。すでにIWGPジュニア王者・デスペラードの首に照準を絞っている石森は、同時にファンタズモとジュニアタッグを狙う構えのようだ。

【石森の話】「(※コメントスペースに座り込み)今日からファンタズモが帰ってきてくれて、また一緒にやれるようになってうれしいよ。俺はずっとデスペ(ラード)、(IWGPジュニア)チャンピオン様のベルトを狙い続けているのは変わりないけど、ファンタズモがいると狙える幅が広がるのも事実だよな。これだけよ、挑戦するのを待たされ続けてるんだからよ、欲張りになってもいいよな!?」

【ファンタズモの話】「汗ひとつかいてないのに、コメントか!? それはちょっと言い過ぎか…多少の汗はかいたかもな。5週間ぶりに試合したぜ。5週間ぶりで合ってるはずだ。それはいいとして、ファンタズモ&イシモリの最高のチームワークを見せてやったぞ。HEADBANGER&BONE DADDYはさらに強くなった! 明日の試合カードはなんだ!? 俺が知るか。じゃあ、また明日な」

※EVIL&オーエンズはノーコメント

【本間の話】「EVIL…! EVIL! お前には俺が見えないようだな? 透明人間か!? 透明人間でもよ、明日、見えるようにしてやるよ」

【棚橋の話】「いま、1番大切なことは『こうするんだ!』っていう自分の中でビジョンを、未来を、新日本の景色を描けているかどうか? 『歓声がない。悔しいな』。『やっぱりいろいろみんな事情があって会場に来れない。空席が目立つな』。いまはそれを受け入れるしかなくて。『会場に来たい人がたくさんいるだろうな』って信じてるし、『ワールド見てくれている人がたくさんいるだろうな』って、それも信じてる。だから、だからこそ、レスラーも、僕も、新日本プロレスも未来をしっかりと思い描いて。(※腹筋を示し)自分の割れた腹筋をしっかり思い描いて。“百日行"を始めましたんで。あと91日。けっこう長いですけど、棚橋の“荒行"につき合って下さい」

※田口&タイガーはノーコメント