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6/3【全日本】アキラがリンダマンを決勝撃破でJBOG優勝 来日2年4ヵ月で歓喜の初栄冠

『GAORA SPORTS presents 2021 Jr.BATTLE OF GLORY day2』東京・新木場1stRING(2021年6月3日)
「2021 Jr.BATTLE OF GLORY」決勝戦 ○フランシスコ・アキラvsエル・リンダマン×

 アキラがリンダマンとの熱戦を制し、『2021 Jr.BATTLE OF GLORY』初優勝。2019年2月の全日本参戦から2年4ヵ月で初の勲章を手にした。

 新木場大会2連戦で開催された今年のJBOGはトーナメント戦。この日、決勝戦を争ったのはアキラとリンダマン。アキラはTAJIRI、高岩、SUGIとベテラン強豪勢を3タテして勝ち上がってきた。

 初対決となった両者だが、決勝戦にふさわしい熱戦を繰り広げた。ゴングと同時に奇襲攻撃を仕掛けたリンダマンがトペコンヒーロで先手を取れば、劣勢をしのいだアキラもゼロ戦キック、スリングブレイドと立体的な攻撃を連発して譲らず。ラ・ケブラーダで華麗に舞った。

 その後、首攻めで試合を支配したリンダマンがジャーマンやターンバックルへのエクスプロイダーと投げまくったが、アキラも負けてはいない。雪崩式フランケンシュタイナーで叩き落とし、クロスフェースで絞め上げて最初の勝機を作った。意地のエルボー合戦を展開すると、今度はリンダマンが岩本煌史ばりの払い腰をさく裂。ジャーマンで投げ、アキラが延髄斬りで反撃しても、Yutakaを狙ったところをパワーボムで叩き落とした。

 すかさずリンダマンが熊殺しで追い討ちをかけ、ジャーマンを連発してたたみかけたが、アキラも3カウントを入れさせない。ローリングエルボーを食らってもトラースキックで応戦。リバースフランケンシュタイナーでリンダマンを脳天から突き刺すと、Yutakaをさく裂させて逆転の3カウントを奪った。

 アキラが熱戦の末にリンダマンを撃破。2度目の出場でJBOG初制覇を成し遂げ、2019年2月にイタリアから来日してから2年4ヵ月にして全日マットでの初タイトルを手にした。試合後、優勝トロフィーを贈呈されたアキラは「2年前のこのJr.BATTLE OF GLORYで初めて全日本に上がった。その時はたったの2点だったけど、2年経って今年、優勝したのは僕なんだ。とても驚いてるよ」と歓喜。「日本大好きです。全日本プロレスファン大好きです! 皆さん、ありがとうございました」と日本語でファンに感謝を伝えて新木場2連戦を締めた。

 トーナメントを制したことで、自ずとアキラの世界ジュニア挑戦が浮上する。6・9後楽園大会で「CIMAvs岩本」の世界ジュニア戦が行われるが、その勝者に挑戦する公算大。実現すれば昨年2・11後楽園大会で第52代王者・横須賀ススムに敗れて以来2度目の挑戦。初の勲章獲りによって一気に全日ジュニアの頂点が視界に入ってきたアキラは「今日、優勝したけれど、これが始まりであり、新たなスタートだと思います。これからも、変わらず努力し続けます」と誓ってみせた。

 コロナ禍で母国・イタリアへの帰国もかなわないままのアキラだが、異国の地で鍛錬を重ねた結果、この日ジャパニーズドリームをつかんだ。この勢いに乗って今度は世界ジュニア獲りを成し遂げたいところ。この6月、アキラの大躍進が始まるかもしれない。

【アキラの話】「勝ったよ! 優勝トロフィーが僕のものになった! Jr.BATTLE OF GLORYの歴史の中で、イタリア出身レスラーで初優勝だ! 今日、優勝したけれど、これが始まりであり、新たなスタートだと思います。これからも変わらず努力し続けます。だけど、今夜だけはチーズケーキでも食べようかな。そして、明日からはまた道場での厳しい練習の繰り返しさ。この5、6年でイタリアから始まり、ヨーロッパ、そして日本に来ました。今、やっと大きな結果を残せたと思います。僕は、日本が大好きです! まさにジャパニーズドリームです! 全日本プロレスファンの皆さんありがとうございました。2021年Jr.BATTLE OF GLORY優勝しましたフランシスコ・アキラです。チーズケーキ、ビールでも飲みたい最高の気分です。ありがとう! チャオ!」

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