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6/3【DRAGONGATE】Kzyが敗者復活からKING OF GATE逆転制覇 7・31神戸ワールドでDG王者・シュンに挑戦

『KING OF GATE 2021-最終戦-』東京・後楽園ホール(2021年6月3日)
「KING OF GATE 2021」優勝決定戦 ○Kzyvs箕浦康太×

 Kzyが敗者復活戦からKING OF GATEを逆転制覇。初優勝を成し遂げると、ドリームゲート王者のシュン・スカイウォーカーに挑戦表明し、年間最大のビッグマッチである7・31神戸ワールド記念ホール大会のメインでのタイトル戦が決定した。

 DRAGONGATE最強を決めるリーグ戦・KING OF GATEで、これまで決勝進出すら果たしていなかったKzy。今年も最終公式戦でSB KENToに敗れ、ブロック突破を逃した。しかし、敗者復活バトルロイヤルを制して決勝トーナメントへの切符を手にすると、準決勝でKENToに雪辱。ついに決勝のリングに立った。対戦相手は全勝(不戦勝を含む)で駆け上がってきた箕浦。どちらが勝っても初優勝の大一番だった。

 kzyが首攻めで先手を取るが、箕浦も得意のスープレックスを連発してペースを強奪。ならばとKzyは積極策に出て、エプロンでのパイルドライバーを狙うが、それが仇となり、リバースされてしまうと、さらにエプロンでの水車落としを食らってしまい、大ダメージを負った。

 kzyのクモガラミも、箕浦のクロスフェイスも決定打にはならず、試合はさらにヒートアップ。全勝優勝に燃える箕浦がジャーマン2連発からエングラナヘ(変型クロスフェイス)に持ち込んで先に勝機を掴む。KzyもダブルアームDDTを皮切りに、サポーターを外したヒジで各種エルボーを乱れ打つと、KZ.time(フロッグスプラッシュ)で勝負に出るが、箕浦はヒザを突き立てて撃墜。すかさず必殺のガング(パッケージドライバー式シットダウンパワーボム)を繰り出したものの、ダメージを引きずってフォールにいけず、両者大の字に。

 いつ果てることなくエルボーを打ち合うが、Kzyはワンツーエルボー、エルボースマッシュ、ローリングバックエルボーなど多彩な動きで押し切りにかかる。勝負を捨てない箕浦もクモガラミを仕掛けたKzyを狙いすました丸め込みで押さえ込むが、惜しくも3カウントならず。レフェリーに詰め寄ったものの、そのわずかな時間が復活したKzyが韻波句徒(ダブルアームパイルドライバー)から再びクモガラミに捕獲し、執念でギブアップをもぎ取った。

 敗者復活から駆け上がったKzyが歓喜のKING OF GATE初制覇。「見たか! 敗者復活の男がKING OF GATEを制覇したぞ!」と勝利の雄叫びを上げた。箕浦の成長を手放しで称えると、その横に立つドリームゲート王者・シュンに視線を向け、「俺もこうやってKING OF GATEを制覇することができたんだ。またあの場所に行っても文句は言われまい。この称号を持って、お前の前に立とうじゃないか。シュン・スカイウォーカー」と宣言した。

 過去4度挑戦した経験があるものの、いまだに戴冠経験がないだけに、Kzyにとってドリームゲート王座獲りは悲願。ベルトを肩にかけたシュンを目の前にすると気持ちが抑えられない。「お前はスゲェな。メキシコから帰ってきたと思ったら、俺がどんなにもがいても開けない扉を開いちまったんだもんな。でもそろそろぐらついているはずなんだ、その扉が。俺のカギでそろそろ開けそうな気がするんだよ。もう文句なしで言わせてくれ。そのドリームゲートに俺を挑戦させろ! そして、この俺にベルトを巻かせろ!」。Kzyは激情を吐露した。

 シュンは「ドリームゲート王者として、このKING OF GATE制覇を目指していた俺にとって、優勝者であるお前を倒す責任がある。神戸ワールド記念ホール、最高の舞台で、俺がお前を挑戦者に指名する」と年間最大のビッグマッチを舞台に指名し、Kzy迎撃を断言。八木隆行本部長が即決し、7・31神戸大会のメインで対戦することが電撃決定した。Kzyは初めて神戸ワールド大会のメインに立つことになった。

 Kzyは「俺はとことん弱いところ見せるヤツが強えと思ってるからよ。俺はこのままこのスタイルのまま、アホなことも言う。ああ、すぐに泣くだろう。今これからも、どんどんバカなことやるだろう。そんな俺のままお前に挑戦して、そのベルトを引っぺがしてやるからな。楽しみにしておけ」と宣戦布告。シュンも「お前にも野望がある通り、俺にだって大きな野望があるんだ。このドリームゲート戦、勝利して、次のステップに進むのはシュン・スカイウォーカーだ。覚えとけ」と言い放って去っていく。

 リングに残ったKzyは「長かったけど、ここまで来ました。あとはあのベルトを巻くのみです。今日、ここでKING OF GATEを制覇した俺が、そのまま最高の舞台で初戴冠をする。いいシナリオができた。それを実行に移して、皆さんにその景色をしっかりと見せたいと思います。どうか見ててください」と観客に約束。「これからも皆さんを笑顔にして、暗いことなんて吹っ飛ばしてやりますんで。これからもどうか、笑いに来てやってください。今日は皆さん、見届けてくれてありがとうございました」と締めくくると、NATURAL VIBESのメンバーに胴上げされ、笑顔のフィナーレとなった。

 昨年11月以来5度目のドリームゲート王座挑戦となるKzy。ユニット名と同じくあくまで自然体で、KING OF GATE制覇に続き、悲願達成を果たして、今度こそDRAGONGATEの頂点に立つ。

【Kzyの話】「見たか、コラ。敗者復活の男がKING OF GATEを制覇したぞ。有言実行、敗者が覇者になりました。あとはリング上で言った通りだ。この称号を手にした。そろそろあのベルトを巻いても文句言われまい。バチも当たるまい。次こそあのベルトを巻いてみせる。王者のほうから最高の舞台を用意してくれた。神戸ワールドだ。今年は2DAYSだろ? あいつからしっかりベルトを奪って、俺が新しいドリームゲート王者として君臨する。このバカでふざけたような男が、団体のチャンピオンになってみせるぞ。NATURAL VIBESの名の通り、自然体でこのまま明るいチャンピオンとして君臨してやるからな。おい、シュン・スカイウォーカー。これも言っておくぞ。お前に俺の大舞台、2度もおいしいところを持っていかれてるんだ。そろそろ俺がお前のおいしいところをかっさらう番だ。楽しみにしとけ」

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