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6/3【DRAGONGATE】半年ぶり登場・吉野が全力疾走で両リン阻止 ラスト後楽園へ「楽しむ」

『KING OF GATE 2021-最終戦-』東京・後楽園ホール(2021年6月3日)
○土井成樹&吉野正人&ウルティモ・ドラゴン&望月成晃&ドン・フジイvsEita&KAI&KAZMA SAKAMOTO&ディアマンテ&H・Y・O×

 吉野が半年ぶりに後楽園ホールに登場。H・Y・Oに両者リングアウトを狙われたものの、全力疾走を見せて阻止し、勝利を呼び込んだ。7・8後楽園大会が引退前最後の聖地となるが、「最後まで皆さんに楽しんでもらえるように。もちろん僕も楽しみたいと思います」と意気込んだ。

 8月に引退を控える吉野は、今年1月からコンディションの不調から欠場を続けてきたが、4・24大阪で復帰。実に半年ぶりに聖地・後楽園ホールのリングに立った。「SPEED STAR FINAL COUNTDOWN in TOKYO」と題した一戦で、苦楽を共にしてきたウルティモ&土井&望月&フジイと組み、因縁のR・E・Dと10人タッグマッチで激突。試合はH・Y・Oのマイクアピールから始まった。

 自らを「R・E・D随一の頭脳派」と称したH・Y・Oは、「その頭脳派の俺がお前たちを採点してやる」と言い張り、相手チームを全員「0点」とこき下ろす。百戦錬磨のベテランたちはそれを聞き流すどころか、頭を下げて逆に挑発したものの、H・Y・Oは「そしてこの俺の頭脳は100点だ!」と叫び、いきなり奇襲を仕掛けた。

 H・Y・Oに場外で暴行され、出鼻をくじかれた吉野だったが、満を持してリングに上がると、Eitaを抜群のスピードで圧倒。切れ味鋭いコルバタで場内を沸かす。土井とのチームワークもスムーズで、流れるような連続攻撃を披露すると拍手喝采となった。R・E・Dに乱戦に持ち込まれると、腹部に集中攻撃を浴びて苦しんだが、またまた「頭脳派」を自称したH・Y・Oの胸板をこん身のチョップで張り飛ばすと、リープフロッグを狙われたところで、今度は空中でもバチン!と叩き込み、場内を沸かした。

 これでキレたのか、H・Y・Oは吉野を場外に転落させると、そのまま控え室に連行。「KING OF GATE」の公式戦でも見せた両者リングアウト作戦で記念試合をぶち壊しにかかる。他のR・E・Dの面々もウルティモらを場外に足止めし、場外カウントは無情にも進んでいった。

 しかし、吉野は反対側のバックステージから全力疾走でリングに滑り込んで難を逃れる。H・Y・Oもギリギリでリングに帰還したものの、その直後に吉野組が集中砲火。最後は吉野のトルベジーノから土井のバカタレスライディングキックがさく裂し、鮮やかに勝利をもぎ取った。

 さすがに全力疾走した疲れを隠せなかった吉野だが、“スピードスター"の面目躍如。引退前に残る後楽園ホール大会は7・8のみとなったが、感傷的な雰囲気はなく、「後楽園は来月もう一発だけでしょ? それが本当の吉野正人にとって最後の後楽園なんで。最後まで皆さんに楽しんでもらえるように。もちろん僕も楽しみたいと思います。一緒に楽しみましょう」と前向きだった。

【吉野の話】「走り疲れたな…。まあ、何とか6月にして、今年ようやく初試合ですよ、後楽園で。2021年ようやく後楽園最初の試合ができました。今日は校長と土井ちゃんと望月さんとフジイさんがサポートしてくれましたんで。0点から1点ぐらいにはなりましたかね? まあ、1点もらうぐらいやったら、0点のほうがいいんですけど。まあまあ、後楽園は来月もう一発だけでしょ? それが本当の吉野正人にとって最後の後楽園なんで。最後まで皆さんに楽しんでもらえるように。もちろん僕も楽しみたいと思います。一緒に楽しみましょう」

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