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6/8【新日本】新IWGP世界王者・鷹木が一夜明け会見 時代構築へ「ゆっくりしてる時間はない」

 前夜(7日)の大阪城ホール大会で新IWGP世界ヘビー級王者に輝いた鷹木信悟が8日、オンライン形式で一夜明け会見に臨んだ。

 オカダ・カズチカとの王者決定戦を制して初戴冠。2018年10月にDRAGONGATEから新日本に戦場を移し、ジュニアから熱戦と実績を積み重ねて、わずか約2年8ヶ月で頂上まで上り詰めた。

 「起きた時にね、ちゃんとこのベルトが部屋にあってね。ああ、昨日の出来事は夢じゃなく、現実だったんだなと改めて思った」と語った鷹木だったが、「別に俺は、この状況が早いとも思ってない。俺自身は今年39になるんでね。ゆっくりしている時間はない」と“鷹木時代"の構築へと気持ちを切り替えた。

 次期挑戦者には飯伏幸太を指名。団体は違えど、同年齢・同キャリアで常に意識してきた特別な相手だ。実績的には常に飯伏が先行してきたが、ここに来てついに立場は逆転。「俺は内藤とか飯伏のような同世代の人間に負けるのが一番嫌だから。やっぱあいつらと競争してきた。俺が新日本に来た理由はいろいろあるけど、飯伏を追いかけてきたって言っても過言じゃない」と飯伏戦にかけるこだわりを改めて語った。

 すでに飯伏も鷹木の指名を承諾しているものの、王座戦の正式決定には至らず。「飯伏幸太とこのベルトを懸けてタイトルマッチ、しっかり組んでもらうよ、新日本には」と会社側に念押しした新王者は「飯伏とやれるんだったら、場所はどこでもいいかなと。ただ、チャンピオンとして俺から要望を言わせてもらうと、飯伏幸太って何を考えているかわからないんでね。何度も何度も対戦して、あいつの気持ちを確かめたい」と一戦でも多い直接対決を望んだ。

 「俺はこうやって第3代のIWGP世界ヘビー級王者となったけど、別に俺は何も変わらないよ。いつも通り、鷹木信悟らしく、これからも元気ハツラツに暴れ狂うつもり」と会見を結んだ鷹木。昇竜は玉座にたどり着いても我道を貫く。


【鷹木の話】「どうも、3代目のIWGP世界ヘビー級王者の鷹木信悟です。いやあ、グッタリしているね、ホントに今日は。グッタリしてるよ。ダメージと疲労と興奮もあって、昨日なんか4時すぎに目をつぶったぐらいで、今朝7時ぐらいにはもう目が覚めたんでね。そのまんま新幹線に乗って帰ってきたけど、新幹線でも寝れないし。でも、起きた時にね、ちゃんとこのベルトが部屋にあってね。ああ、昨日の出来事は夢じゃなく、現実だったんだなと改めて思ったけどね。昨日、バックステージでも言ったけど、ホッとしているというのが俺の一番の気持ちだったかな。オスプレイと福岡でやった時に、もうその時に背水の陣だ、崖っぷちだって言って、そこで負けたから、『ああ、俺もちょっとしばらくは出れねえな』なんて思ってたんでね。ホント運がよかったのかわかんねえけど、そのなかでオスプレイが全治未定という。ちょっと謎だけど、全治未定の欠場からイギリスに帰ったということで、言うだけ言ってみようと。そういったなかでタイトルマッチが決まって。オカダもよく出てきたなと思うよね。彼は彼で、たぶん病み上がりで、不安な部分もあったと思うけど。でも、オカダはやっぱ百戦錬磨のトップ中のトップの男だから、俺は何にもそんなことは気にせず、120%の鷹木信悟でぶつかったけど。昨日の試合を振り返ってみると、最初の5分ぐらいなんか、オカダが意外にも息が上がっているように見えたから、『もしかしたら病み上がりなのが影響しているのかな? それともこれはオカダの戦略なのかな?』なんてことを考えながらも、ちょっと攻めさせてみたり、じゃあ今度は行ってみようなんて思ったけど、試合後半はもうそんなこと考えている余裕はなかったけど、ただ1つ、俺の中で…俺らしくないと思うかもしれないけど、決めていたことが1つね。レインメーカーだけは絶対食らっちゃいけねえなと。俺は今回、そこまで余裕がなくて。余裕ぶったことも言ったかもしれないけど。でも、オカダも相当追い込まれた状況だったかもしれないね。わからないけど。彼と別に喋ったわけじゃないからわからないけど、俺も試合の映像をちょっと新幹線のなかでバーッと見た時に、オカダが2回3回とレインメーカーにトライしてたから。あいつはあいつなりにすごい必死だったんだろうなというのが伝わってね。俺はああいう必死こいたオカダを待ってたんで。俺はもう、2013年ぐらいに、はっきり言って東京ドームの会場であいつの試合なんかを見てたから。そこから7、8年か。だから、対レインメーカーというのも頭に常にあったから、何パターンもあったんでね。そういったのが昨日は若干あって、ホントに紙一重だけど、勝てたんじゃないかと思って。まあ、先代のIWGPヘビーの象徴である、最多防衛記録もあるオカダから勝ったんでね。俺自身も、このベルトの価値もちょっとは上がったんじゃないかなと思ってるけど。そこは謙虚に言わせてもらうけどね。まあでも、オカダとか、棚橋とかいるけど、俺は内藤とか、飯伏のように、同世代の人間に負けるのが一番嫌だから。やっぱあいつらと競争してきたっていうのが常にあるから。飯伏がデビューして、内藤なんかは浜口道場の時から一緒なんで。俺が新日本に来た理由はいろいろあるけど、飯伏を追いかけてきたって言っても過言じゃないんだよね。飯伏幸太とはしかるべき場所でやるんだと。もともとは新日本にいない2人だけど、気づいたら俺が対戦したい相手がほとんど新日本にいたんで。俺自身も新日本に行くしかないなって気持ちが、もう何年か前にあったんで。そういうなかで、2018年10月8日に新日本に初参戦して、そこから2年と8ヶ月か。別に俺は、こういう状況が早いとも思ってないし、俺自身は今年39になるんでね。ホントゆっくりしている時間はないんで。飯伏も何を考えているかわかんないけど、昨日リング上で『イエスか、ハイかここで答えてみろ』と。このタイトルマッチをやるのかって言ったけど、なんかイエスでもノーでもないけど、『やってやるよ』と言ったんで。飯伏幸太とこのベルトを懸けてタイトルマッチ、しっかり組んでもらうよ、新日本には。俺はもう飯伏とやれるんだったら、場所はどこでもいいかなと。ただ、チャンピオンとして俺から要望を言わせてもらうと、飯伏幸太って何を考えているかわからないんでね。何度も何度も対戦して、あいつの気持ちを確かめたいというのもあるんで。できれば前哨戦は何度か組んでもらえたらなと思うんで。あとは、場所は会社に任せるんで。新日本に。ということで、俺はこうやって第3代のIWGP世界ヘビー級王者となったけど、別に俺は何も変わらないよ。いつも通り、鷹木信悟らしく、これからも元気ハツラツに暴れ狂うつもりなんで。ということで、俺の言いたいことは以上です」

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