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6/9【GLEAT/LIDET UWF】田村潔司「これがUか?と言われたら違う」「先輩方見たら多分ボコボコ」 “LIDET UWF"スタートも辛口総括

『LIDET UWF Ver.0』東京・新宿FACE(2021年6月9日)

 7月旗揚げを控える新団体『GLEAT』のUWFブランド『LIDET UWF』が9日の新宿FACE大会からスタート。監修と選手育成に携わる田村潔司は、“孤高の天才"らしい辛口の評価を下した。

 LIDET UWF第1弾興行では佐藤光留主宰の『ハードヒット』との対抗戦5試合が行われ、ハードヒットに1勝3敗1分けと完敗。「ガチンコにしてもエンターテイメントにしてもお客さんに伝えなきゃいけないんで、そこが課題というか。GLEATの選手に関しては、まだまだ技量もないですし、僕がイチお客さんだとしたら『つまんない』っていう印象だろうなっていう」と独特の表現で振り返った。

 “若大将"を自認する伊藤貴則らにUWFスタイルを指導してきたが、「UWFに当てはめるなら、デビューして2年、3年の選手だと思うんで。だから『これがUか?』って言われたら違うでしょうし、仮に僕の諸先輩方に今回の試合をみてもらったら、多分ボコボコでしょうね。僕もボコボコにされるでしょうし。僕が監督してるんで、監督の責任でもあるんで」と課題山積の現状を再認識した。

 伊藤は試合後にハードヒットの佐藤光留に果たし状を叩きつけたものの、「対抗戦は個人的には間をあけたほうが。GLEATの選手がまだ出来上がってないので、もう少し時間がかかると思いますね」と対抗戦継続には慎重姿勢。「僕のイメージしてるのは新生UWFですね。あそこのUWFのスタイルをお客さんに植え付けたい」と理想形を示しつつ、「僕の世代は考えさせられて育ったんで。彼ら(GLEAT勢)には答えを教えるんじゃなくて『もっと考えろ』って言いたいですね。今日の試合でお客さんに伝わったのかどうか…がすべての答えだと思うんで」と能動的成長を促した。


【田村潔司総括】

――総括としては?

▼田村「いろいろバリエーションのある闘いをしてたと思うんですけど、一言で言うと第1試合(佐藤光留vsカズ・ハヤシ)が凄く良かった印象ですかね。もちろん選手は頑張ってるっていうのは伝わってるんですけど、ガチンコにしてもエンターテイメントにしてもお客さんに伝えなきゃいけないんで、そこが課題というか。今回は対抗戦だったんで、選手が固くなったりするのは分かるんですけど。面白かったは面白かったとは思います。ただ、これをお客さんがどう感じたか…っていうのと、あとはもう少し“伝えられる試合"ができればいいかなって思います。そういう意味でも第1試合が良かった」

――GLEAT勢の奮闘ぶりは?

▼田村「まだまだUWFの格闘スタイルっていうのは、みんなキャリア的にも浅いんでね、これからだと思うんですけど。選手を育てるには時間がかかるし、回数重ねていかないといけない。GLEATの選手に関しては、まだまだ技量もないですし、僕がイチお客さんだとしたら『つまんない』っていう印象だろうなっていう。ハードヒット側はハードヒット側のスタイルがあると思うんで、そこは何も言わないですけど、GLEAT側の選手に凄く気づくことがいっぱいあったんで。スマホでメモってたんですけど、GLEAT側の選手には欠点ばかり見えて。そこは僕自身が練習を通じて体で伝えていかないといけないと思うし、今すぐ答えを言うと成長が止まっちゃうんですよ。僕の世代は考えさせられて育ったんで。彼ら(GLEAT勢)には答えを教えるんじゃなくて『もっと考えろ』って言いたいですね。今日の試合でお客さんに伝わったのかどうか…がすべての答えだと思うんで、もっと考えろと」

――技量が足りないなりの考え方や見せ方があるのでは、ということ?

▼田村「そこはまだ彼らには難題だと思うんで。キャリアにしたらUWFに当てはめるなら、デビューして2年、3年の選手だと思うんで。だから『これがUか?』って言われたら違うでしょうし、仮に僕の諸先輩方に今回の試合をみてもらったら、多分ボコボコでしょうね。僕もボコボコにされるでしょうし。そこは僕の課題ですね。選手を育てるって意味で。僕が監督してるんで、監督の責任でもあるんで。ただ、今日の1試合、佐藤光留とカズ・ハヤシの試合は凄く良かったです」

――光留は『現在進行系のU』としてハードヒットを続けてきたが、その情念は見えた?

▼田村「一言では片付けられないとは思うけど、形は違えど僕も同じだと思うんで。良い意味でライバルだと思うんで。また何年かにGLEATのUチームも成長して、2〜3年後に佐藤光留のハードヒットとまた対抗戦をやって、お互いがお互いを引き出せるような試合ができたらな、と。でもちょっとね“答え"を言っちゃうような感じですけど、お互いがお互いの技量を殺し合ってるような部分がありましたね。良いとこを潰しちゃってるんで、そこはもったいなかったなと。佐藤光留には佐藤光留のUがあるだろうし、僕が思うUと彼が思うUは違うと思うんですよ。彼は彼の思うUを貫いてもらって、僕は僕で思うUを貫いて。そこがまた何年か後にシンクロして、お客さんに喜んでもらえる試合、ガチンコでもエンターテイメントでもお客さんに伝わればいいかな…と思います」

――対抗戦はすぐにやるべきではない?

▼田村「対抗戦は個人的には間をあけたほうが。GLEATの選手がまだ出来上がってないので、もう少し時間がかかると思いますね。オーナーの鶴の一言で変わるかもしれませんけど」

――どんな可能性が見えた?

▼田村「可能性は全員にありますよ。ただ、キャリアがまだまだ。何も考えてないんで『もっと考えろ』ってことですね」

――LIDET UWFの目指すべき場所は見えた?

▼田村「僕はもう目指すべき場所は決めてるんで、そこですね。ガチンコでもエンターテイメントでもお客さんに伝えないといけないんで。ただ、僕のイメージしてるのは新生UWFですね。あそこのUWFのスタイルをお客さんに植え付けたいな、と」

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