プロレス・格闘技の情報満載!全日本・ノア公式モバイルサイト

6/12【スターダム】上谷が涙のシンデレラT制覇 ワンダー王者・中野への挑戦を表明

『シンフォギアXD presents TOKYO DREAM CINDERELLA 2021 Special Edition』東京・大田区総合体育館(2021年6月12日)
シンデレラ・トーナメント決勝戦 ○上谷沙弥vs舞華×

 上谷が涙のシンデレラ・トーナメント優勝。師と仰ぐ中野たむの持つ白いベルト=ワンダー・オブ・スターダム王座への挑戦を表明した。

 4・10後楽園大会で開幕したシンデレラ・トーナメントは2ヵ月を経て、ようやく決勝戦を迎えた。“シンデレラの座"を争うのは準決勝でウナギを破った舞華と、ひめかに勝利した上谷。ともに初の決勝進出で、勝者が初優勝を決める。優勝者にはシンデレラ・ドレスとガラスの靴をあしらった盾が贈呈される。

 試合は消耗戦で幕を開けた。舞華がテーピングを施した左足にピンポイント攻撃を浴びせると、舞華は腰攻めで応戦。上谷がスワンダイブ式ボディアタックを放つと、キャッチした舞華はフォールアウェイスラムでぶん投げて譲らない。ラリアットを叩き込むと、上谷もその場飛びムーンサルト、ランニングシューティングスタープレスと得意の飛び技を連発して押し返す。負けじと舞華はトップロープからの雪崩式ブレーンバスターを敢行し、ダブルダウンに持ち込んだ。

 ここから意地の攻防に突入していく。何発もエルボーを打ち合い、舞華がバックドロップ、スリーパー、ラリアットの猛攻に出れば、上谷もジャンピングフロントハイキック、その場飛びスパニッシュフライで徹底抗戦。スタークラッシャーを爆発させると、あえてフォールにいかず、フェニックススプラッシュで華麗に舞って3カウントを奪った。

 この瞬間、優勝が決まった上谷はうれし涙に暮れた。全試合終了後、イメージカラーである緑のドレスに身をまとって登場すると、ガラスの靴をあしらった盾を授与された。「今日で私は未来のスターダムからシンデレラへとなりました」と強調した上谷は「シンデレラトーナメント1回戦で私が勝った中野たむ選手。私の師匠であり、プロレスに出会うきっかけとなったたむさんと、あの白いベルトをかけて戦いたい」と次なる目標をワンダー王座獲りに定めた。

 中野とはスターダムアイドルズ時代からの先輩後輩の間柄。師匠と慕う中野から祝福された上谷は「私はここで師匠と弟子、そんな言葉じゃなく、たむさんの上にいきたいです。超えていきます」と力強く宣言。中野も受諾を意思表示したうえで「上谷は凄く輝かしい未来これから迎えていくんだと思います。けど、私にもまだまだかなえたい夢と未来があるので、まだ負けませんよ」と返り討ちに自信満々だった。

 ともあれ、シングルの勲章を手にした上谷にとってこの日が躍進の第一歩となるのは確実。「正真正銘のスターダム」へ向けて、シンデレラの座の次は師匠超えによる白いベルト獲りでさらに突き進む。

【試合後の上谷】
▼上谷「(泣きながら)今までプロレスに出会うまでダンスとかアイドルとかたくさんやってきて、本当につらいことばっかりで、なかなか努力しても報われることが本当になかったんですけど、初めてこうやってプロレスでシンデレラ・トーナメントという一人の、たった一人のタイトルを手に入れることができて本当にうれしいです。私は今日で未来のスターダムからシンデレラになりました。だから、これからは正真正銘のスターダムを目指して頑張っていきたいと思います」

――一日2試合で厳しい戦いだったが勝因は?

▼上谷「私は今まで自分の心が凄く弱くて、ベルト持ってた時も何回も何回も心が折れることがたくさんあったんですけど、ちゃんと自分なりの努力してメンタルを強くしてきて、ちゃんと自信をもって戦いに挑めたことが勝てた理由だと思います」

――対舞華初勝利となったが?

▼上谷「やっぱり舞華はいつもフューチャーを先に獲ったり、自分は獲れなかったんですけど、フューチャー獲ったり、私はシングルでやられっぱなしだったり、いつも先を先をいかれているっていうところがあって。でも私は負けてない自信があったので、今日こうやってシングルで戦って勝てたことを自分の誇りに思います」

――これからどんな戦いをしていきたい?

▼上谷「やっぱりシンデレラ・トーナメント優勝できたということで、私にはベルトに挑戦できる権利があると思ってます。ここでシンデレラ・トーナメント1回戦で私が勝った中野たむ選手。私の師匠であり、プロレスに出会うきっかけとなったたむさんと、あの白いベルトをかけて戦いたいと思ってます」


【全試合終了後の上谷】
▼上谷「シンデレラ・トーナメント2021優勝することができました。今日で私は未来のスターダムからシンデレラへとなりました。そしてスターダムになるべく私は師匠である、たむさんへの白いベルトへの挑戦をしました。今の私なら、あのベルト手に届く。そんなベルトだと思ってます。自分の感情全てをぶつけて揺さぶって、全てを受け止めてもらって、そのうえで私は白いベルトに挑戦して、この腰に白いベルトを巻きます」

――ドレスを着た感想は?

▼上谷「人生でもこんな素敵なドレスを着たことがないので、シンデレラ・トーナメントに優勝して、こんな素敵なドレスを着られて本当に最高です」

――自分のことを「未来のスターダム」と呼ぶのは今日で最後?

▼上谷「今まで自分でずっと未来のスターダムと耳が痛くなるほど言ってきたと思うのですが、シンデレラへと私はなったので、もう未来のスターダムとは叫びません。次、叫ぶ時は『私はスターダムだ』と叫びたいです」

※中野がやってきて

▼中野「上谷、さっきいたのに何で気づいてくれなかったの?」

▼上谷「すみません」

▼中野「おめでとう」

▼上谷「ありがとうございます。たむさん、たむさんの持つ白いベルトに挑戦させてください」

▼中野「喜んで。上谷は凄く輝かしい未来、これから迎えていくんだと思います。けど、私にもまだまだかなえたい夢と未来があるので、まだ負けませんよ」

▼上谷「私はここで師匠と弟子、そんな言葉じゃなく、たむさんの上にいきたいです。超えていきます。みていてください」

▼中野「させません」

▼上谷「獲ります!」

▼中野「楽しみにしてます。凄くきれい。よく似合ってる。また言うことあるから、また言うね。待ってる」

▼上谷「よろしくお願いします」

※と握手してから中野は去る

▼上谷「(泣きながら)やっぱりたむさんにはいろんな感情があって、私はたむさんがいなければプロレスには出会ってなかったので、本当にたむさんがいてくれてよかったと思うし、その気持ちをベルト戦でぶつけて、そのうえで次は師匠超えを狙っていきます」

プロ格 情報局