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6/13【NOAH】三沢さん命日にGHC戦「丸藤vs杉浦」決定的に 十三回忌にKENTAからもメッセージ

『三沢光晴メモリアル2021 powered by ABEMA 〜この日を忘れない〜』TVマッチ(2021年6月13日配信)
○杉浦貴&原田大輔vs小峠篤司&丸藤正道×

 ノア創設者・三沢光晴さん十三回忌となった13日、ABEMAで“TVマッチ版三沢メモリアル"が配信され、メインでは新GHCヘビー級王者の丸藤に杉浦が激勝。GHCヘビー挑戦を表明し、KENTAもメッセージを寄せた十三回忌の命日に、三沢さん亡き後のノアを支え続けてきた両雄が不思議と引かれ合った。

 武藤敬司を破って新GHCヘビー級王者となった丸藤の“王者初戦"。亡き師・三沢さんの命日に配信されたメモリアルTVマッチ・メインの舞台で、GHCジュニア王者・小峠との“王者コンビ"を結成し、杉浦&原田組と対決した。

 のっけから丸藤はGHCヘビー級ベルトを、杉浦はGHCナショナルベルトを掲げあって互いを意識。ひとたび試合が始まれば手の内を知り尽くした攻防を繰り広げ、現在は手を組む小峠と原田もノアジュニアの誇りを背負った相譲らずの熱戦を展開して、試合時間は30分を超えた。

 それでも終盤に存在感をみせたのはやはり新王者の丸藤。後頭部への虎王で杉浦の動きを止めると、不知火発射に成功。反撃に出た杉浦の予選スラムも切り返して、タイガードライバー→腕十字の連絡技を繰り出すや、パーフェクトキーロックに変化した。

 だが、杉浦も巧みに首を絡め取ってフロントネックロックへ。丸藤の切り返しもアンクルホールドで絡め取る。ならばと丸藤も前方に切り崩し、再びパーフェクトキーロックを狙ったものの、さらに杉浦も再びフロントネックロックで切り返し、絶叫とともに絞め上げるや、丸藤もギブアップを意思表示した。

 王者初戦となった丸藤をいきなり撃破。すかさずマイクを持った杉浦は、「まずとりあえず5年ぶりのGHC、おめでとう。ただ、この状況、わかるよね? GHC、そのベルト、挑戦表明させてもらいます。俺は丸藤正道が持っているGHCのベルトが欲しい。丸藤正道とGHCのベルトを懸けて戦いたい。よろしく!」と挑戦表明した。

 バックステージでも杉浦は「丸さんどう思ってるかは分からないんだけど、お互いあと何年できるかも分からないんでね。ベルトを懸けて二人がやる…っていうシチュエーションが大事」と“丸藤とのGHC戦"へのこだわりを強調。GHCナショナルと合わせたノア初の“シングル二冠"を見据えた。

 一方の丸藤も「今日負けたこともあるけど、遅かれ早かれ杉浦貴とはやらなくちゃいけないと思ってたんだよ。いいでしょう。最初にやってさ、勢いつけさせてもらって、最高のスタートダッシュを切るにはもってこいの相手ですよ」と話して、両雄によるGHCヘビー級王座戦が決定的となった。

 二人と縁深いKENTAからも「自分をプロレスラーにしてくれたのは三沢さんでした。若い頃の自分にたくさんチャンスをくれたのも三沢さんでした。戦う場所がどこであっても、自分なりの三沢さんへの思いを胸に、これからもやっていきたい」とのメッセージが寄せられた三沢さん十三回忌のこの日。師亡き後のノアを支え続けてきた“二人の王者"が、導かれるように引かれ合った形となった。


【試合後の杉浦】
――丸藤の王者初戦でいきなり出鼻をくじいた

▼杉浦「うん、文句ないでしょ」

――ナショナル王者でありながら挑戦表明した

▼杉浦「2本欲しいっていうか、やっぱりGHCとしての存在(意義)が違うんで、欲しいよね、あっちも」

――丸藤正道だからこそ、と言っていた

▼杉浦「それはホントそう。その前のチャンピオンは新弟子(武藤敬司)でしょ? 新弟子からベルトを奪ってもおいしくないでしょ。やっぱり何年かぶりに巻いて、ノアの顔に戻った丸藤正道からベルトを奪うっていうのが一番おいしいし。そして、丸さんどう思ってるかは分からないんだけど、お互いあと何年できるかも分からないんでね。ベルトを懸けて二人がやる…っていうシチュエーションが大事だと思うんで」

――三沢メモリアルの大会だったが?

▼杉浦「今日、いろんな試合があってね。多分、安心して見てくれてたんじゃないかな。…と俺は思うけど」

――再びノアを先頭で引っ張る気持ちが固まった?

▼杉浦「うん。ベルトを獲ってから言わせてもらうよ、それは。丸藤正道からね」


【試合後の原田】
――試合を振り返って?

▼原田「シングルのチャンピオンから…小峠篤司から3つ獲りたかったですけど、まぁさすがチャンピオン、そうは簡単にいかないなと思いました。でも次、ジュニアランブルが決まってるんで、俺も出ますし、必ず制覇してGHCジュニア選手権“小峠篤司vs原田大輔"実現させます」

――杉浦とのタッグというのにも特別な思いがありそうだが?

▼原田「そうですね。杉浦さんと組むっていうのは、自分の中で特別なものがありますし、そばで見ていて、自分がまだまだ強くなるために必要な存在だな、と改めて感じました。でも次の試合には杉浦さんはいないですし、ランブル戦。今日もNOSAWA論外が誰か連れてきて、またノアジュニア潰そうとしてるんか!? 俺はそれを真っ向から止めるぞ! おいNOSAWA! お前が誰か連れてきても、俺がすべてを止める。誰が来ようが次のランブル、俺が優勝してやる! 以上だ!!」


【試合後の丸藤&小峠】
――GHC王者としての初戦でまさかの結果となったが?

▼丸藤「いつもそうだ、杉浦貴。何かあった時、横にいると思ったら、突然、目の前に立ちはだかって主役の座を奪おうとする。今日負けたこともあるけど、遅かれ早かれ杉浦貴とはやらなくちゃいけないと思ってたんだよ。いいでしょう。最初にやってさ、勢いつけさせてもらって、最高のスタートダッシュを切るにはもってこいの相手ですよ」

――三沢さんの命日にノアを支え続けてきた二人が再び引かれ合った形になったのも運命的な気がする

▼丸藤「別にそれは俺らの口からは言わないけど、そういう状態になってるってことは、そういうことなんじゃないですか? 確かに若い力も育ってきてるし、勢いもあるし、新しい景色?も見せたいかもしれないけどさ、結局何かが足りないからそうなってないんだよ。結局、(ベルトを)持ってる俺たちがチャンピオンなのであって、遠慮なく突っ走らせてもらうよ」

――杉浦はナショナル王者でもあるが?

▼丸藤「いや、俺はこのベルト(GHCヘビー)に精一杯だし、せっかく武藤敬司から獲ったんだ。このベルトに集中したいんだ。だから今は…今は、赤いベルトに挑戦するつもりはまったくない。今日挑戦表明されて『お前も懸けろ』っていう言葉はないし、ましてや俺は負けてる身分だから。これで勝ってたら『お前もナショナル懸けて俺とやろうよ』って言えるかもしれないけど、俺は負けてる身分。だから懸けてくれとは言えないし、俺はこのベルト(GHCヘビー)に集中してるから、このベルトを懸けてやりましょうよ」

――小峠選手は今日の試合を振り返って?

▼小峠「相変わらず特別っすよね。俺が勝手に思ってるだけかもしれないですけど。丸藤さんは今のノアの象徴だと思ってますし、杉浦さんはノアの強さの象徴、そして原田はノアジュニアの強さの象徴だと思ってるんで。アイツとノアジュニアを創っていくために一緒にやっていきたいと思ってますけど、別にいがみ合うこともなく、今日みたいにノアジュニアを創っていくための試合をやっていきたいと思ってるんで。なのでノアジュニアを創っていくためにも、次の(挑戦者決定)ランブル戦控えてるんで。挑戦を受けることが俺にも控えてるんで。しっかりノアジュニアのチャンピオンとしての使命を果たすだけですね」

――今日現れたEitaもそのベルトを狙っていそうだったが?

▼小峠「実力者だと思います。試合も見てましたけど。でもやっぱりノアジュニアの人間、そんなにヤワじゃないと思います。みんなすげー人間だと思ってるんで、そんな簡単じゃないと思いますし、来ても俺がキッチリやることやります」

▼丸藤「お互い頑張ろう」

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