6/13【RIZIN】スダリオ初黒星 デビュー4戦目で悔しい一本負け
『Yogibo presents RIZIN.28』東京ドーム(2021年6月13日)
○シビサイ頌真vsスダリオ剛×
デビューから無傷の3連勝を重ねてきたスダリオに土。シビサイのスリーパーホールドに捕まり、4戦目にして初の一本負けを喫した。
大相撲の元十両・貴ノ富士のスダリオは2020年9月のMMAデビュー以降、ディラン・ジェイムス、ミノワマン、宮本和志とプロレスラー相手に3戦連続1ラウンドKO勝利を飾った。4戦目となる今大会では柔術出身のシビサイと対戦。スダリオにとっては今後の試金石となる一戦だった。
シビサイはジャブから突っ込んでテイクダウンを狙うが、スダリオはギリギリでしのぐ。シビサイはスタンドでも圧力をかけると、的確にパンチをヒットさせるが、スダリオも下がりながら果敢に打ち返し、ローキックを多用して効果を見せ始める。
1Rで勝利を重ねてきたスダリオにとって、2Rは未知の領域。警戒したのか、互いに手数が減って見合う展開に。それでも終盤になって左右のフックを連打して見せ場を作った。しかし、3Rに暗転。1分を過ぎたところで、単調になった動きを読まれてしまい、シビサイにタックルでテイクダウンを奪われると、スリーパーに捕まってしまう。懸命に抵抗したものの、逃れることはできずに無念のタップアウト。総合4戦目で初黒星を喫した。
悔しい初黒星となったスダリオはノーコメント。ヘビー級戦線で一歩後退を余儀なくされそうだ。一方、1年半ぶりの試合で結果を出したシビサイは「ヘビー級は国内みんな仲間だと思っているんで。ヘビー級ではどうしても世界に行くと勝てないとか言われてしまうけど、そうじゃなくて、みんなで団結して、世界で戦いたい」と対世界を見据えていた。
【試合後のシビサイ】
――試合が終わった感想は?
▼シビサイ「苦しい試合だったんですけど、気持ちを切らさずに戦えました」
――RIZINの試合は久しぶりだったが、今日は東京ドームでの試合だった
▼シビサイ「本当に見渡すほど広い会場で緊張しました」
――戦ってみて、スダリオ選手のイメージはどうだった?
▼シビサイ「強かったですね。やっぱりヘビー級だから一発一発が重いし、最近見てない試合でしたね」
――今回、スダリオ選手と戦うにあたって、気をつけようと思っていたポイントは?
▼シビサイ「全部気をつけてましたね。一発当たったら、ひっくり返ってしまうような試合なので。全部気をつけました」
――今後の展望は?
▼シビサイ「今回は日本人同士の試合なんですけど、自分はヘビー級は国内みんな仲間だと思っているんで。ヘビー級ではどうしても世界に行くと勝てないとか言われてしまうけど、そうじゃなくて、みんなで団結して、世界で戦いたいなと。自分ももちろんそうですし」
――2Rの終盤までお互い非常に慎重だったが、それは作戦だった?
▼シビサイ「そうですね。正直、一発一発の怖さがあったので、パンチも見合ってしまったなというのがあると思いますね」
――当たってみて、スダリオ選手のどこに強さを感じた?
▼シビサイ「体が本当に強かったですね。殴っても前に出てくるし、倒れないなと思って。最後、3ラウンド目で自分の得意の形に入れたので、それはよかったです」
――テイクダウンした時は、すぐに相手が対応できないとわかった?
▼シビサイ「あの後ろにつく形は本当に何百回も練習してきたんで。あの形になった時の自信はありましたね」
――スダリオ選手とまた拳を交える日が来ると思う?
▼シビサイ「そうですね。ただ、国内のヘビー級同士で戦っても、もちろん戦う時が来たら受けますけど、世界の選手と戦えるようにみんなで頑張っていきたいなという気持ちはあります」