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6/14【新日本】IWGP世界王者・鷹木が快勝始動、飯伏戦へ前言撤回「最高の舞台を用意しろ!」

『KIZUNA ROAD 2021』東京・後楽園ホール(2021年6月14日)
○鷹木信悟&内藤哲也&SANADA&BUSHIvsタイチ&ザック・セイバーJr.&エル・デスペラード&金丸義信×

 IWGP世界ヘビー級王者の鷹木が初戦で完勝。飯伏幸太とのV1戦に向けて前言撤回し、「最高の舞台用意しろ」とぶち上げた。

 6・7大阪城ホール大会でオカダ・カズチカとの新王者決定戦で勝利し、ついにIWGP世界ヘビー級王座を戴冠した鷹木。次期挑戦者に飯伏を指名し、初防衛戦での激突が決定的となったが、今宵は大事な王者初戦として後楽園大会のメインに立ち、鈴木軍と相対した。

 ベルトを腰に巻いて入場した新王者は先発を買って出ると、いきなりジュニア王者のデスペラードと対峙する。互いに王者としてのプライドをむき出しにして、ショルダータックルで正面衝突するが、鷹木は真っ向からタックルでねじ伏せてみせた。

 タッグ王座戦が浮上している王者のタイチ&ザックと内藤&SANADAは、試合中に互いを強く意識。ザックとSANADAは互いのテクニックを駆使し、場外コブラツイスト合戦や丸め込み合戦などでせめぎ合う。タイチと内藤も感情的になって打撃戦で火花を散らした。

 そんな中で、試合を締めたのは鷹木だ。鈴木軍の総攻撃に遭うが、バックエルボー、ナックルパンチ、左腕ラリアットの連続攻撃を金丸に見舞って反撃に転じると、アクセル全開に。タイチ&ザックを内藤&SANADAが排除すると、鷹木は両腕ラリアットでデスペラード&金丸を返り討ち。丸め込みで抵抗を見せた金丸だったが、鷹木はポップアップ式デスバレーボムで黙らせると、パンピングボンバーを一閃。1回転して吹き飛んだ金丸をラスト・オブ・ザ・ドラゴンで沈めて、王者初戦を快勝で締めくくった。

 会心の勝利を挙げた鷹木はマイクアピールも絶好調。「きたきたきた! 俺が後楽園ホールで試合するのは約2週間ぶりだ。ということは、知らないヤツもいるかもしれないが、改めて報告しよう。俺が第3代IWGP世界ヘビー級王者の鷹木信悟だ」と自信満々にあいさつすると、「今年は浮き沈みが激しい俺たちだが、このベルトをキッカケに、俺だけじゃねぇ、ユニットとしても新日本のテッペン目指そうじゃねえか」と王者として所信表明した。

 さらに、飯伏戦について言及。「俺は新日本に対して怒っているんだよ。6・7大阪城ホールで俺はこのベルトを奪った。試合後、飯伏を呼び込んで対戦要求をした。飯伏も対戦を受諾した。なのに、新日本プロレス、どういうことだ? いつまでたってもタイトルマッチは発表されねえじゃねえか。どういうつもりだ? 俺がベルトを取っても発言権がないっていうのか?」と苛立ちをあらわにすると、「だったらもっと要求してやろうじゃねえか。飯伏とだったらどこでも構わない。そう言ったが、その発言は撤回する。撤回だ。俺と飯伏の対決、初代と3代目の頂上決戦だ。おい、新日本、それ相応の最高の舞台を用意しろ!」と要求した。

 新日本では7月に真駒内セキスイハイムアイスアリーナ2連戦や大阪府立体育会館2連戦、さらに愛知県体育館大会も控えている。また、延期となった東京ドーム大会も今夏での開催を想定していると発表された。タイトルマッチの正式決定を前に、明日(15日)の後楽園大会では飯伏との対戦が控えている。鷹木は直接対決でさらに会社側にアピールし、「最高の舞台」での対戦決定につなげる構えだ。


【鷹木の話】「(※肩にかけたIWGP世界ヘビー級ベルトを9回叩いて)言いたいことは! リング上ですべて言ったから、今日のところは! ノーコメントだ、ノーコメント!」

【BUSHIの話】「今日の対戦チーム、相手のコーナーにIWGPジュニアチャンピオン、いたよな。当然、意識が行くよ。だからそこまで、必ずたどり着いてやる。俺はそれまで、諦めない」

【内藤の話】「今日から始まる『KIZUNA ROAD』の、パンフレット知ってる? (※手に持っていたパンフの表紙を掲げて)偉大なタッグチャンピオンチームである、タイチ選手と、ザック・セイバーJr.選手が表紙というわけで、自腹で1500円払って、買っちゃったよ。いや、なかなかカッコいい表紙だねぇ。あとで2人にサインもらっちゃおうかな。『もうちょっと内藤の気持ちが知りたい』って、タイチ選手が大阪城ホール大会のバックステージコメントで言ってたけど、いや、何度も言ってるじゃん。偉大なチャンピオンチームだからこそ、俺はチャレンジしたいんだよ。それじゃダメ? それじゃ信じてもらえないの? そんなことよりもさぁ、ザック・セイバーJr.選手に、大阪城ホール大会のバックステージコメントで、『内藤は日本一のペンデホ(バカ)だ』って言われたよ。いやぁ、ショックだなぁ…。あまりにショック過ぎて、1日中寝込んじまったよ。日本一のカブロン、ありがたい言葉をいただけて、光栄ですよ。ねぇ、ところで、ザック・セイバーJr.選手、我々内藤&SANADA組とのカンペオナート(タイトルマッチ)は、クアンド(いつ)? ドンデ(どこで)? ぜひその答えを日本語で答えてくれよ。カブロン!」

【試合後のタイチ&ザック&デスペラード】
▼デスペラード「あー、すごい。ハツラツおじさんがすごい。いるだけで何か熱い。(※首を上に向け体を伸ばして)あー、痛てぇ〜。あー、やっぱ最高だな。1コ前にやってたヤツがよぉ、打っても打っても響かない、返事してこないヤツだったからさ、ああいうオモチャみてぇな…ああ、失礼。ヘビーのチャンピオンだぞ、そんな失礼なこと言うなよ。あー、いるだけで加温だし加湿だし、すごいよ。まぁでも、当分いいかな。圧がすごいよ、圧が。ちょっと触るだけですんげぇ疲れる。で…だ。BUSHI、普段あんまりな、まあ俺がわかんねぇだけかもしんねぇけど、意思表示しねぇオメェが、(※手にしていたIWGPジュニアヘビーベルトを前に出して)だいぶコレに興味示してたじゃない? ほかのヤツが持ってても、あんまりコイツ(※とバックルを叩きながら)指差したりしないじゃん? 俺からだったら獲れると思った? (※歴代王者のプレートを示して)1人だけ名前が大きく書かれてるBUSHI君よ。いいじゃん、楽しいじゃん。なぁ。だけどなぁ、1コ順番飛ばしして、だいぶ長く待たされてるのが1人いるからよぉ。まずは石森だ。そいつが終わったら…そのとき、俺が気が向いたら、あと、そのときお前がまだコレに対して意思表示をするようであれば、相手してやるよ」

※タイチとザックがインタビュースペースに登場する

▼デスペラード「おうおうおう」

▼タイチ「(※デスペラードのベルトを指差して)何だ、アレ(IWGP世界ヘビー級ベルト)に比べたら小っちぇえな。何だこれ?」

▼デスペラード「小っちぇえし、汚ねぇし、ボロボロなんだよ」

▼タイチ「結局、あのワケわかんねぇでっけぇのになって、コレ(IWGPジュニア)とコレ(IWGPタッグ)が最古のベルトになったんだよ」

▼デスペラード「あ、そういやそうか」

▼タイチ「どっちだ?(※IWGPジュニアのベルトを指して)こっちが古いか。こっちがロング・ヒストリーだ」

▼ザック「おお、そうか」

▼タイチ「ここに3本のベルトがあるんだ。何だ、ほしいのかハポン? 鷹木ブーが獲ったから慌ててほしいか。内藤、特にお前は恥ずかしいもんな。お前らの力関係は知らないけど、鷹木ブーに先に獲られて、焦ってんだろ、内藤。『焦んな』っつってんのに、メチャクチャ焦ってんじゃん!」

▼デスペラード「ハハハハ!」

▼タイチ「『やべぇな』と思ってんだろ、ハポンの総帥…と思ってんのか知らねぇけどよ。だからほしいのか? そんなくだらない理由か? まだわかんねぇな、お前の気持ちが、どんな気持ちか」

▼デスペラード「(※英語で)調子はどう? ザックさん」

▼ザック「調子? (※日本語で)いま、楽しい! なんたって俺たちがチャンピオンだからな。半年もかかったけど、やっとベルトを獲り返したんだから。いまはこの宝を思う存分楽しんでるところだ。ドリームマッチも夢じゃないだろう。“The Holy Demon Army"(聖なる悪魔軍)って日本語でなんて呼ばれてるんだ? 黒と黄色のパンツと赤パンツの2人な」

▼タイチ「内藤&SANADAはいいよ、認めるよ、実力揃ったもん同士組んで。挑戦したいんだろ、俺らに。お前らが口揃えて。いつしかお前がチャレンジャーになっちまったか、内藤。えぇ!? お前に言われて、いまここにいるけど、いつしかお前が、ついにチャレンジャーか。俺に対して。いいよ、SANADA&内藤。いいと思うけど、まだよくわかんねぇんだよな、お前らの真意が。ホントにほしいのか、俺らをリスペクトしてんのか、鷹木ブーに先越されたから焦ってんのか、シングル戦線カヤの外だから何かほしいのか、内藤、お前の気持ちはわかんねぇ。SANAやん、お前はもってのほかだよ。なに言ってっか分かんねぇ」

▼デスペラード「ハハハハ!」

▼タイチ「お前らの気持ちが早く伝わんないと、俺らホントに、次、川田&田上組とやるぞ。川田&田上組だ、次は。アイツら最強タッグだからな」

▼ザック「そのあとに内藤&SANADA組の相手をしてやるよ。たぶんな。でも、その前にやらないといけないことがあるから」

▼タイチ「今日、納得する答えを出せよ内藤、得意のコレ(※しゃべりのジェスチャー)で。じゃないと次は川田&田上組だ」

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