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6/15【全日本】GAORA王座挑戦へ宮本が対大巨人初勝利を予告 デビュー18周年・石川宣言「ムービースターになる夢潰された恨み晴らす」

 6・26大田区大会でGAORA TVチャンピオンシップを行う王者・石川修司、挑戦者・宮本裕向が15日、東京・湯島の事務所で会見。宮本が「シングルマッチを結構何度かやったことがあって自分は一度も勝てたことがないと。この大舞台でこのGAORAのベルトを獲って初勝利を挙げたい」と誓えば、この日、デビュー18周年記念日を迎えた石川は「大田区大会一番の試合にしたい」と大会ベストバウトを見据えつつ、「ムービースターっていう夢を裕向のせいでとん挫したんで、その恨みを大田区で晴らしたい」と宣言した。

 両者は5・21新木場大会でタッグを結成し、宮原健斗&ライジングHAYATOに快勝。試合後、宮本がGAORA王座挑戦を表明し、石川も受けて立ってビッグマッチ大田区で両者の対決が実現することになった。

 両者は団体こそ違えど、同じ2003年デビューの同期生。これまで大日本などで何度も戦ってきて、互いを熟知し合った関係にある。「シングルマッチを結構何度かやったことがあって自分は一度も勝てたことがない」という宮本は「この大舞台でこのGAORAのベルトを獲って初勝利を挙げたい」と大巨人超えを誓うばかり。「石川修司が葛西純から獲ったっていうのも知ってましたし、デスマッチでやるのかなと思いながら、ここは通常ルールでやるというので逆にうれしいですね。デスマッチだけじゃないという部分を見せたい」と意気込んでいる。

 対する王者・石川は3・19新木場大会で葛西純とのデスマッチに勝利してGAORA初戴冠以来ようやく初防衛戦を迎える。「レスラーとしてのトータルのスキルが高い」と宮本に一目を置き、苦戦を覚悟。「葛西純から獲ったベルトの最初の防衛戦の相手っていうことで、裕向というのは葛西純に負けず劣らずの選手だと思ってるので、その選手といい戦いをして、もちろん防衛して大田区大会一番の試合にしたい」と大会ベストバウトとなるような激闘を描いた。

 互いに敬意が垣間見える会見となったが、石川には積年の恨みがあった。宮本からこの日がデビュー18周年記念日と指摘されて照れた大巨人だったが、かつて宮本が中国で自主興行を開催しようとしてとん挫したことを暴露。宮本が「失敗したんだよ。中国人に騙されたんだよ。よくある話ですけどね」と認めると、「失敗してちょっとざまあみろと思った部分もあったんですけど、本当はそれで俺もジャッキー・チェンみたいなムービースターになれるのかなと思ったら。そういう恨みもあるんで、その恨みを大田区で晴らしたい」と“報復"を宣言した。

 石川に「ムービースターになりたい」という夢があったのは初耳。仮にその中国大会があったとしても、石川がムービースターになれていたかどうかはわからない。逆恨みに近い感も否めないが、大巨人は「中国でだまされた宮本裕向を大田区で沈めてやりたいなと思ってます。僕の夢を消されたんで」と繰り返し強調していた。

☆6/26(土)東京・大田区総合体育館『2021 Champions Night〜三冠統一の地から 50周年への飛翔〜』16:00開始

▼GAORA TVチャンピオンシップ
[挑戦者]
宮本裕向
vs
石川修司
[第19代王者]
※石川初防衛戦


【会見の模様】
▼宮本「意気込みなんですが、自分がこの間試合した新木場の試合の後、バックステージで挑戦したいなという気持ちを伝えたところ、この大田区体育館で挑戦を受けてくれた石川修司にまずは感謝したいと思います。そして自分と石川修司なんですけど、シングルマッチを結構何度かやったことがあって自分は一度も勝てたことがないと。この大舞台でこのGAORAのベルトを獲って初勝利を挙げたいなと思ってます」

▼石川「裕向とは団体は違ったんですけど、同じ年にデビューした同期ということで、さっき裕向が言った通り、大日本のデスマッチのベルトだったり、裕向の自主興行だったりでシングルマッチをやってきたんですけど。本当はね、何年か前に裕向が中国で興行をやるという時があって、本当は1万人とか2万人の中でこのシングルマッチをやる予定だったという。途中でいろいろトラブルに巻き込まれて、その興行が中止になったっていう。その時に成功していればね、今、僕はムービースターになってるはずなんで」

▼宮本「それは言わなくていいことだろ。言わなきゃ誰もわかんないことだよ。何でここで言うんだよ。関係ないだろ」

▼石川「あの時、成功してたら、また違った人生があったんじゃないかって思ってるんで」

▼宮本「失敗したんだよ。中国人に騙されたんだよ。よくある話ですけどね」

▼石川「もうね、フェラーリで会見やって、こいつこれから成功するんだろうなと思って、失敗してちょっとざまあみろと思った部分もあったんですけど、本当はそれで俺もジャッキー・チェンみたいなムービースターになれるのかなと思ったら、そういう恨みもあるんで、その恨みを大田区で晴らしたいなと思います」

▼宮本「遺恨になるわけですね、それはね。わかりました」

――お互いに最も脅威に感じる部分は?

▼宮本「やっぱり体ですよね。体からその体以上のスピード感というか、そういうものは石川修司しかできないはずなんで。他に類を見ない体の大きさとスピードっていうのはやっぱ石川修司だけですね。昔はそんなにスピードなかったけど、最近だいぶ速くなったんで、それ以上に僕は体で勝てない分、スピードとレスリングで。石川修司はレスリングへたくそなんでね。レスリングの部分で僕は石川修司に勝ちたいと思います」

▼石川「いろんな団体で活躍してるんでわかる通りレスラーとしてのトータルのスキルが高いのは僕から見てもそうだし、たぶんお客さんとかもそう思ってるとは思うんで。体格的には勝ってますけど、そこの部分は有利ですけど、ピンチなところも多分出てくるんじゃないかなと思いますけど、やっぱり葛西純から獲ったベルトの最初の防衛戦の相手っていうことで、裕向というのは葛西純に負けず劣らずの選手だと思ってるので、その選手といい戦いをして、もちろん防衛して大田区大会一番の試合にしたいと思います」

――王者が石川選手だからこそ挑戦を表明した部分もある?

▼宮本「もちろんですね。石川修司が葛西純から獲ったっていうのも知ってましたし、デスマッチでやるのかなと思いながら、ここは通常ルールでやるというので逆にうれしいですね。デスマッチだけじゃないという部分を見せたいと思います。あれ、そういえば今日、デビュー記念日らしいですよ、この人」

▼石川「(苦笑) そんな自由な発言する場じゃないんで。会見だよ」

▼宮本「ちゃんとデビュー記念日なんであいさつしなよ」

▼石川「会見だよ」

▼宮本「いくつになったの?」

▼石川「今日で18周年ということなんで、とりあえずさっきも言った通りね、中国でだまされた宮本裕向を大田区で沈めてやりたいなと思ってます。僕の夢を消されたんで」

――石川選手の夢はジャッキー・チェンみたいになることだった?

▼石川「レスラーの次はムービースターっていう夢をレスラーは9割持ってると思うんで、僕もその中の一人ということで。レスラーになった人はだいたいムービー…WWEみたらわかるとおり、みんなムービースターになりたいと思ってると思うんで。僕もそっち行く予定だったんですけどね。裕向のせいでとん挫したんで」

▼宮本「そっち行ってたら全日本来てなかったじゃねぇか。そっちがなかったから今の自分があるんじゃないの?」

▼石川「そうですね。ちょっと、とん挫すると怒られるんで、試合は真面目に。さっき言った通り一番凄い試合をして勝ちたいと思います」

――宮本選手もムービースターになりたかった?

▼宮本「なりたいですよ。大根役者なんで無理ですけど。それはみんなあるんじゃないですか。だいたい言ってることは大半合ってると思いますよ。みんなそりゃあ大金持ちになりたいはずなんで。ムービースターになりたいです、僕だって」

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