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6/20【全日本】諏訪魔返上の緊急事態に宮原と青柳が三冠獲りを同時表明

『2021 DYNAMITE SERIES〜Hotel M Matsumoto プレゼンツ〜』長野・キッセイ文化ホール中ホール(松本)(2021年6月20日)
○青柳優馬&宮原健斗&青柳亮生vs土肥こうじ&羆嵐&TAJIRI×

 諏訪魔の三冠王座返上の緊急事態に宮原と青柳が揃って至宝ベルト獲りの名乗りを上げた。

 この日、三冠王者・諏訪魔が新型コロナ陽性判定を受けたことが判明。ジェイクとの8度目の防衛戦が予定されていた6・26大田区大会を欠場することが決まり、自らの意向で三冠王座を返上した。

 諏訪魔不在の中、この日の松本大会でメインを務めたのは宮原&青柳の世界タッグ王者コンビ。亮生とのNEXTREAMトリオで、土肥&羆嵐&TAJIRIとの世界タッグ前哨戦に臨んだ。中でも弟・亮生とともに地元凱旋となった青柳が奮闘。最後はエンドゲームでTAJIRIを料理し、故郷に錦を飾った。

 諏訪魔欠場のピンチで迎える2年4ヵ月ぶりのビッグマッチを6日後に控え、二人がアクションを起こした。まず4度の戴冠歴を誇る宮原が「6月26日、大田区体育館、俺に三冠いかせろ」と名乗り。「俺はな、エースを返上したと言った。ただ、どうやらプロレスの神様、そして日本全国のプロレスファンはそれを認めてはくれないらしい。こういう状況がやってくるということは俺に何かを託されてるとしか思えねぇ」とエース復活を宣言しつつ三冠ベルト返り咲きを見据えた。

 思えば2016年2月、宮原が三冠初戴冠を果たした時も諏訪魔の返上によって空位となった至宝ベルトをゼウスと争い、勝利した。それと同じような状況が再び訪れ、最高男は「こういうものっていうのはな、やってきたりするもんなんだな。俺がやんなきゃいけねぇってことだ」とエースの責任感をむき出し。「不謹慎かもしれないけど、凄えことになると思うよ6月26日。なぜなら、俺がやるって言ってるからだ」と豪語してみせた。

 さらに青柳も「要は三冠のベルトが今、空位だから誰にでもチャンスがあるってことですよね? じゃあ俺も名乗り上げさせてもらおう。今、全日本プロレスファンが、やれジェイク・リーだ、やれ宮原健斗だって言ってる中、誰も求めてない、この俺、青柳優馬が三冠に挑戦表明する」と三冠獲りに乗り出す意向を地元のリングで示した。「今、全日本プロレスこれ以上止めるわけにいかないんですよ」と危惧する青柳は「諏訪魔が欠場、ジェイク・リーの相手がいない。これじゃまた全日本プロレスは前進することができないんですよ。このままじゃよくない。なんとしてでも、みんなが嫌がっても俺が前に進めてやる」と宣言してみせた。

 奇しくも世界タッグ王者の二人が三冠獲りを表明した状況となった。大田区大会では土肥&羆嵐との防衛戦が組まれているが、それを承知で二人は「6月26日、世界タッグが決まってる中、こんなことありえないだろう。カード変更を求めてるんだからな」(宮原)、「世界タッグのタイトルマッチも決まってるし、チャンピオンとしての責任を放棄する形になってしまう。だけど、俺はあえて言う。チャンピオンとしての責任を放棄するよ」(青柳)と口をそろえた。そこにはピンチを迎えた2年4ヵ月ぶりのビッグマッチを何としても成功させたいという強い責任感がある。

 春のチャンピオン・カーニバルで青柳はジェイクを破っており、資格は十分といえる。だが、その青柳に宮原が勝利している。どちらが有資格者かを判断するのは難しそうだ。いずれにしても、もともとの挑戦者だったジェイクも大田区・三冠戦を熱望しており、宮原か青柳のいずれかが空位となった至宝ベルトをジェイクと争うことになりそうだ。

【試合後の宮原】
▼宮原「リング上で言った通り。6月26日、世界タッグが決まってる中、こんなことありえないだろう。カード変更を求めてるんだからな。当の本人が。ただな、この状況もありえねぇだろう。大会1週間前にしてチャンピオンが不在だ。過去にあったな。2016年か。俺がこの三冠ベルトを初めて巻いた時も決定戦っていう名前だったな。それが俺の頭の中に駆け巡ったよ。俺にもチャンスあるじゃねぇか。俺はエースを返上した。自分で返上したけど、プロレスの神様、そして日本全国のプロレスファンはそれを認めちゃいないんだろうな。俺はそう感じたよ。宮原健斗やれって。こういうものっていうのはな、やってきたりするもんなんだな。俺がやんなきゃいけねぇってことだ。プロレスの神様がそう言ってんだろう。俺はエース・宮原だ。エース・宮原健斗が8年ぶりに帰ってくる大田区総合体育館で三冠ベルトを巻くという、プロレスの神様からのカッコいい、カッコいい、ドラマチックなフィナーレというかね、考えを俺は感じるね。なんかありますか?」

――今日をもってエース復活ということ?

▼宮原「周りがそういう状況にさせるってことだ。ということは俺はまだまだやるべきことがたくさんあるってことだね。ファンのみんなは緊急事態だって不安な部分があるかもしれないけどね、申し訳ないけど、めちゃめちゃ面白いことになると思うよ。不謹慎かもしれないけど、凄えことになると思うよ6月26日。なぜなら、俺がやるって言ってるからだ。俺がやるって言ってんだ」


【試合後の青柳&亮生】
▼青柳「あぁ、疲れた。松本帰ってこれました」

▼亮生「ただいま」

▼青柳「松本の拍手が非常に温かかったです。ちょっとね最近、なかなか試合数も減っちゃって、大田区大会も延期とかになって、ちょっとねメンタルがやられそうになった時があったんで、大田区の前にこうやって地元の人の声援、拍手が聞けて、非常に満足であります」

▼亮生「僕も2年ぶりに松本に帰ってこれて、めちゃめちゃやっぱ緊張があったんですけど、楽しむことができたんで。僕も大田区に向けて頑張りますよ」

▼青柳「その大田区と言えば、残念ながらね、仕方ないとはいえ諏訪魔選手が三冠のベルトを返上して、今、空位ってことなんで。誰にもチャンスがあるってことは、誰にも求められてない青柳優馬がいったっていいわけだ。やれジェイク・リーだ、やれ宮原健斗だってみんなが言ってる中で、誰も何も求めてない青柳優馬がいったっていいんだよ。本来だったら、ここ悔しがらなきゃいけない立場なんだよ。だけど、それでいいんだよ。俺はその方が燃えるんだ。正直言っちゃうと、世界タッグのタイトルマッチも決まってるし、チャンピオンとしての責任を放棄する形になってしまう。だけど、俺はあえて言う。チャンピオンとしての責任を放棄するよ。もう今、全日本プロレスこれ以上止めるわけにいかないんですよ。前回の5月、大田区が延期になって、そこから全日本プロレス一歩も進めてない。これでまた諏訪魔が欠場、ジェイク・リーの相手がいない。これじゃまた全日本プロレスは前進することができないんですよ。このままじゃよくない。なんとしてでも、みんなが嫌がっても俺が前に進めてやる。全日本プロレスを嫌でも俺が進めてやる」

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