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6/20【DDT】初出場・火野がHARASHIMA完全粉砕 KOD4強&準決勝カード出そろう

『BLACK OUT presents KING OF DDT 2021 2nd ROUND』東京・後楽園ホール(2021年6月20日)
「KING OF DDT 2021」トーナメント2回戦 ○火野裕士vsHARASHIMA×

 初出場の火野がヒザ攻めに苦しみながらもHARASHIMAを完全粉砕。2回戦突破を決めた。試合後に抽選が行われ、7・4後楽園大会で行われる準決勝のカードは「竹下幸之介vs佐々木大輔」、「火野vs樋口和貞」に決定した。

 初めて「KING OF DDT」にエントリーした火野は1回戦で実力者・坂口征夫を真っ向撃破。2回戦では過去2度の優勝を誇るHARASHIMAと激突した。HARASHIMAは6・6サイバーファイトフェスでKO-D王者・秋山準に敗れたばかり。捲土重来を期してトーナメントに臨んだが、火野が力ずくで阻んでみせた。

 9年前のKO-D王座戦以来の一騎打ちはのっけから白熱。逆水平合戦を繰り広げると、HARASHIMAはミドルキックに切り換え、意地になって打ち合いを続ける。重たい逆水平で何度も快音を鳴らした火野は強烈なセントーンでペースを握ったが、胸を赤く腫らしたHARASHIMAは右ヒザ狙いへシフト。ロープを挟んだ状態でドラゴンスクリューを決めると、低空ドロップキックで追い討ちし、一点集中攻撃を展開した。

 何度もうめき声を上げた火野は強引にHARASHIMAをぶん投げると、エクスプロイダーやラリアットで立て直しを図るが、ジャーマン狙いはヒザ十字固めで切り返されて、再び苦もん。それでもあえて右ヒザを突き出し、両手を後ろに回してローキック連打を正面から受け止め、逆水平で粘りを見せる。止まらないHARASHIMAはリバースフランケンからスタンディング式蒼魔刀を発射するも、キャッチした火野は背後にぶん投げて反攻。HARASHIMAもカウンターのジャンピングハイキックを見舞ったものの、火野は浴びせ倒すようなラリアットでダブルダウンに持ち込んだ。

 ここから2人はまたも意地の打撃戦に突入。火野がミドルキック、HARASHIMAがラリアット…とお株を奪う一撃を放つと、どちらも両手を背中で合わせて、ノーガードになってエルボーを打ち合った。破壊力で競り負けたHARASHIMAだったが、スキを突いての頭突き、バズソーキックでチャンスを掴むと、蒼魔刀がクリーンヒット。それでも沈まない火野は、スワンダイブ式蒼魔刀をキャッチすると、Fucking BOMBでマットに叩きつけるが、今度はHARASHIMAがキックアウト。場内は大きな拍手に包まれて、試合はクライマックスに。

 HARASHIMAは序盤に痛めつけた右ヒザをローキックで連続して射抜いて火野の動きを止めると、ハイキックにつなげる。そして、「いくぞ!」と叫び、蒼魔刀を狙って距離を取ろうとするが、そこを背後から掴みかかった火野はジャーマンの体勢に。HARASHIMAはヒザ十字固めで切り返そうとしたものの、火野は強引にぶっこ抜く。そして、両手の中指を突き立てた火野のFucking BOMBがさく裂。3度目の優勝を狙うHARASHIMAの野望を粉砕して、ベスト4入りを決めた。

 試合後、準決勝進出が決まった4選手がリング上に集結。抽選の結果、7・4後楽園ホールで行われる準決勝のカードは「佐々木vs竹下」、「火野vs樋口」に決定した。

 「2回目のシングルマッチだったけど、ちゃんと“強いHARASHIMA"やったね。あれでもう40後半?…凄いね。10歳くらい歳も上やけど、ワシも10年後ああで(強く)いられるかって言ったら分からんから。ホンマに強いレスラーやったし、今日の試合は楽しかったし、あんだけ強い相手に勝てて良かった」とHARASHIMAの実力に舌を巻いた様子の火野。さすがに疲労困ぱいで、「樋口君ね。でも今日は疲れすぎて、次の試合を考える余裕が残ってない」と準決勝については多くを語らなかったが、「大ちゃん(佐々木)に上がってきてもらったら、DAMNATION的にもハッピーやな。まぁ竹下君ともちょっとやってみたいねえ」と決勝戦に向けて前向き。ただ、1日2試合となることについては「え…ホンマに?あぁ…一番苦手なヤツや。がんばって…優勝…します………キツいな」と不安を吐露した。

【試合後の火野】
▼火野「HARASHIMA…彼とは何年ぶりやろか。まぁ2回目のシングルマッチだったけど、ちゃんと“強いHARASHIMA"やったね。あれでもう40後半?…凄いね。10歳くらい歳も上やけど、ワシも10年後ああで(強く)いられるかって言ったら分からんから。ホンマに強いレスラーやったし、今日の試合は楽しかったし、あんだけ強い相手に勝てて良かった」

――準決勝は樋口と対決する

▼火野「樋口君ね。でも今日は疲れすぎて、次の試合を考える余裕が残ってない。樋口……勝つよ! 次勝ったら、その次が決勝。決勝は誰や…?」

――竹下vs佐々木の勝者だが?

▼火野「ほんなら大ちゃん(佐々木)に上がってきてもらったら、DAMNATION的にもハッピーやな。まぁ竹下君ともちょっとやってみたいねえ。それがいつ?」

――7月4日の後楽園で準決勝と決勝が行われる

▼火野「え……! 一日で? え…ホンマに?あぁ…一番苦手なヤツや。がんばって…優勝…します………キツいな」

【試合後のHARASHIMA】
▼HARASHIMA「KING OF DDTトーナメント、絶対勝ち上がりたかったんで、今日もただのぶつかり合いじゃなくて、勝つための試合の組み立てをやったんですが…。途中から意地張っちゃって、打ち合って、結果やられちゃいましたね。トーナメント勝ち上がっていけば、また秋山さんに挑戦できるチャンスもあったんですけど…。まぁ火野君、強かったですね」

――9年ぶりのシングルだったが?

▼HARASHIMA「何が変わったって…めちゃめちゃデカくなってますね。9年前のことは覚えてないし、同じ人物だと思ってやらなかったですけど、まぁ…強かったです」

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