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6/23【新日本】石森が二冠獲り王手 ファンタズモが“疑惑の右足”で3Kからジュニアタッグ強奪

『映画「ゴジラvsコング」Presents KIZUNA ROAD 2021』東京・後楽園ホール(2021年6月23日)
IWGPジュニアタッグ選手権試合 ○エル・ファンタズモ&石森太二vsSHO&YOH×

 ファンタズモが“疑惑の右足”による一撃でYOHを蹴殺し、IWGPジュニアタッグ王座をRPG 3Kから強奪。石森はジュニア二冠獲りに王手をかけた。

 YOHが長期欠場から復帰し、復活したRPG 3Kは虎の子とも言えるジュニアタッグ王座を奪還。長期政権樹立を狙う中で、その前に立ち塞がったのがBULLET CLUBの石森&ファンタズモだった。ファンタズモは「秘策」の存在を示唆。ベルトを懸けての対戦成績は1勝1敗で、RPG 3Kとしては乗り越えなければいけない相手だったが、ファンタズモの作戦が冴え渡り、試合はまさかの結末を迎えた。

 開始直後こそ連係攻撃で先手を取ったRPG 3Kだったが、石森&ファンタズモはSHOの左腕に集中攻撃を浴びせて主導権を握る。SHOが窮地から脱しても、挑戦者組は代わったYOHを圧倒。石森がスライディングジャーマンを決めれば、YOHをコーナーで逆さ吊りにし、代わる代わるに急所を踏みつけて高笑いを決めた。

 王者組は何度も同士討ちを誘ってペースを乱すと、SHOが石森のハンドスプリング攻撃をキャッチして腕ひしぎ逆十字固めに捕獲。YOHも足4の字固めでファンタズモを分断する。だが、その直後、今度は石森がSHOをYes Lockに捕らえると、ファンタズモがコブラツイストでYOHをセーブ。RPG 3Kはなかなか自分たちの流れに持ち込めない。

 接戦が続く中、先に挑戦者組が動く。ダイビングニー&スピニングトーチャーラックボムの合体技を皮切りに、石森のサイファーウタキ、ファンタズモのダイビングボディプレスが間髪入れずにYOHにさく裂した。しかし、YOHも懸命に抵抗し、ファンタズモのムーンサルトプレスを石森に誤爆させると、ここぞとばかりにSHOが加勢に入り、RRG 3Kは怒とうの猛攻へ。石森を3Kで排除すると、返す刀で、ファンタズモをダブルジャンピングニー、ダブルトラースキックと攻め立て、合体技・STRONG Xも完璧に決まった。石森のカットがギリギリで間に合うが、SHOが場外に分断する。

 決定的チャンスを掴んだYOHは、ジュニアタッグのベルトを戴冠した時にも披露した新必殺技・DIRECT DRIVE(変型ダブルアームDDT)の体勢に。しかし、ここでファンタズモが疑惑の右足でつま先を踏みつけると、悲鳴を上げて急ブレーキ。すかさずファンタズモはその右足でサドンデス(トラースキック)をぶち込み、まんまと3カウントを奪い去った。

 石森&ファンタズモが4ヵ月ぶり3度目の王座戴冠。新春の東京ドーム大会から「凶器が仕込まれているのでは?」という疑惑が浮上したファンタズモのシューズだが、最近は試合でサドンデスを使う場面がほとんどなく、疑いの声も聞かれなくなっていた。そんな状況で突然、右足を唸らせ、まんまとYOHを葬り、IWGPジュニアタッグ王座を強奪した。

 作戦通りに“疑惑の右足"で勝利を上げたファンタズモは、「前から言ってる通り、俺たちの作戦勝ちだ! お前らは俺がバカだと思ってたのか? 俺はニュージャパンのジュニアで誰よりも高いIQを持っている。しばらく俺がサドンデスを使っていなかったからって、お前ら全員すっかり忘れていただろ?」とマイクで勝ち誇る。石森も「どれだけ考えても、俺たちのベルトだろ? ただ守るだけっていうベルトだったら、いずれは取られちゃうし、全然価値がつかねえ。このベルトは俺とファンタズモの最強の証だ。俺とファンタズモのタッグチームはカッコいい、かわいい、輝いている、俺たちこそが3Kだろ?」とニヤリ。7・10札幌大会ではIWGPジュニア王者・デスペラードへの挑戦が控えているが、「次は札幌だな。デスペ、チャンピオン様、俺はお前のベルトもいただくぜ。覚悟しとけ。It's Reborn!」と不敵な表情で予告し、二冠獲りに大きく弾みをつけた。

【試合後の石森&ファンタズモ】
▼石森「3Kか。まあまあ、大したことねぇと思ったけど、まあやるんじゃね?」

▼ファンタズモ「先にコメントしてくれ。俺はアイスパックをもらってくる!」

▼石森「(心配そうな顔で)ネック?」

▼ファンタズモ「クソッ、首が! お前のおかげで助かったよ(※と言ってアイスパックを取りにいったん姿を消す)」

▼石森「今日は本当にファンタズモ様々だよ。やっぱりこいつがパートナーで本当によかった。次はデスペ、お前だ。いやあ、楽しみだよ。こっからだよ、こっから! 前哨戦からガンガン行くぜ!」

▼ファンタズモ「(※コメントスペースへ戻ってきて)まだ何か言う必要あるか? お前らバカ野郎ども全員、プロレス界で最も危険な俺のキック、サドンデスをすっかり忘れていただろ。ニュージャパンで一番強力な俺のスーパーキックだ。YOSHI-HASHIとタイチのキックなんてゴミだ。(※靴を脱いで)カナダでサイズ12のボクシングブーツをちょっと脱がせてもらうぞ。赤の靴下が見えるか? SHOとYOHは左と右の違いもわからない大バカだ。それに何度食らっても俺のキックの威力がまだわからないらしい。でも、俺はとっておきの秘策があるって言っただろ。この日のためにずっとサドンデスを温存していた。そしたら、お前ら全員簡単に忘れちゃって。でも、これでもう一生忘れないだろ。俺のZIMAはどこだ? コウラクエンホールには用意してないってか?」


【SHOの話】「クソッ! あいつらがどんな手を使ってこようが、俺たちは俺たちの闘い方でベルトを守るって言っちまったんだ。言っちまったからこそ、今日の負けはメチャクチャメチャクチャ悔しいよ。でも、まあ決めきれなかった俺たちがまだまだ。だからと言って、俺たちは俺たちの闘い方を変えるつもりはない。俺たちは俺たちの闘い方で必ずベルトを取り戻してやる」

※YOHはノーコメント

プロ格 情報局