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7/4【スターダム】ジュリアがコグマ粉砕でゴッデス王座熱戦V3、林下&上谷指名 朱里はウナギ迎撃表明

『YOKOHAMA DREAM CINDERELLA 2021 in Summer』神奈川・横浜武道館(2021年7月4日)
ゴッデス・オブ・スターダム選手権試合 ○ジュリア&朱里vs岩谷麻優&コグマ×

 ジュリアが熱戦の末にノーザンライトボムでコグマを粉砕し、アリカバがゴッデス王座3度目の防衛に成功。次期挑戦者に林下&上谷を指名し、最多防衛記録更新も視野に入れた。一方、パートナーの朱里はウナギ・サヤカのSWA王座挑戦宣言に言及。「私がプロレスの強さと怖さを刻み込むから、覚悟しとけ」と迎撃を表明した。

 4・4横浜武道館大会で舞華&ひめかを破って第21代王者となった“Alto livello KABALIWAN(通称・アリカバ)"ジュリア&朱里が、同じ横浜の地で3度目の防衛戦を迎えた。挑戦者チームはSTARSの岩谷&コグマ。6・26青森大会で両チームはノンタイトルで対戦し、コグマがジュリアを下してタイトル戦を決めた形。5・15名古屋大会でスターライト・キッドと組んでジュリア&朱里に敗れている岩谷は、パートナーを代えての連続挑戦となった。

 序盤こそ挑戦者組が先制したものの、ジュリアがエプロンでのネックブリーカードロップをコグマに繰り出せば、朱里がエプロンから場外の岩谷めがけてジャンピングニーをぶち込み、王者組が主導権を奪取。コグマ相手に面白いように連係攻撃を決めていく。

 タッチをもらった岩谷がリングに入ると流れは逆転。華麗な動きで翻ろうにかかると、朱里とは真っ向勝負を繰り広げる。この間に体力を回復させたコグマが攻勢へ。岩谷との合体ボディプレスで王者組を押し潰すと、ジュリアをジャイアントスイングでぶん回す。岩谷はそこにローキックを叩き込んだ。余力を残す王者組がペースを奪還すると、ジュリアはコグマの顔面を踏みにじるが、これにはコグマも呼応。打撃戦では押し負けてしまったものの、カウンターのガンスタンで逆転すると、コーナーから決死のプランチャを敢行して場内を沸かした。高さのあるジャーマンで追撃すると、雪崩式ジャーマンの構えに。

 だが、朱里がやり投げの要領で岩谷をコグマに投げつけて強引に形勢逆転。息を吹き返したジュリアは、コーナー上のコグマを頭突きで黙らせると、朱里と合体しての雪崩式ダブルアームスープレックスを敢行した。

 岩谷も場外に排除されて、あとがない状況に追い込まれたコグマだったが、朱里のハイキックをジュリアに誤爆させると、即座に丸め込み、あわやの場面を作る。さらに、ビンタを乱射して気を吐いたものの、朱里が割って入り、今度こそハイキックを一閃。すかさずジュリアがバックドロップからのノーザンライトボムでコグマを仕留めた。

 ジュリア&朱里が熱戦を制して3度目の防衛に成功。満足げなジュリアは「このベルトはいくら天才って言っても、タッグ同士で信頼しあってねえと獲ることはできねえんだよ。でも、もしまだ2人、今後タッグが続いていくんだったら、次やったらもっと面白くなりそうだよね」と上から目線で通告する。コグマは王者二人にビンタを叩き込んで意地を見せると、岩谷とともに悔しげな表情で去っていく

 さらに、ジュリアは「3度目の防衛に成功した。次の挑戦者は、林下詩美と上谷沙弥。うちらはいつ何時、誰の挑戦でも受ける。そして、最多防衛記録更新を目指そうかなと思ってます」と次期挑戦者に林下&上谷を指名した。

 朱里もマイクを持つと、「いやいやいや、コグマちゃん。まさか最後、張られると思ってなかったから、メチャメチャ面白いヤツいるね。ビックリしたね」とコグマを評価しつつ、「あと、フューチャー戦、ウナギ・サヤカ、SWAのベルトに挑戦したいって言ってたね」と第3試合後に自身が保持するSWA王座挑戦をぶち上げたウナギ・サヤカに言及した。

 リングサイドに姿を現したウナギに視線を送ると、「私はまあ、シンデレラトーナメントでウナギ・サヤカに負けました。でも、私は弱くない。ウナギ・サヤカ、フューチャーのベルト、獲れなかったんだよね? 強くなりたいんだよね? 上に行きたいんだよね? 私がプロレスの強さと怖さを刻み込むから、覚悟しとけ」と迎撃を表明。最後はジュリアとともに「まだまだアリカバは自由にぶっ飛んで最先端を目指します」と高らかに宣言した。

【試合後のジュリア&朱里】
▼ジュリア「防衛しました。岩谷とコグマ。天才タッグ、コグマは6年間、プロレスやっているのに、いきなりこんなビッグマッチのタイトルマッチ。やっぱり天才タッグには間違いないと思うけど。でもね、私たちもまったく負けているとは思ってない。いや、勝ってるし。タッグっていうのはひとりひとりが個人でも強く、そこに信頼がプラスされて、最強タッグになるもんだと私は思っている。あの2人はまだそこが足りてないんじゃないかな。今日のこのタイトルマッチ、当然の結果だと思うけど、次やるのがちょっと楽しみになっちゃったな。2人がこれから絆を深め合うことができればの話ね」

▼朱里「ビックリした。まさかコグマにあんなパワーと面白さが。今日、さらにそれを発見できたというか。いやあ、面白い選手だなって思いましたね。メッチャビンタ痛かったし。あと、ウナギ・サヤカ、SWA。まあ、舐められたくないんで。向こうから指名してくれたんで、しっかり刻み込もうと思ってます。そして、アリカバは自由でぶっ飛んで、そして最先端を目指す。私、ずっとずっと考えていたんですけど、この2人が目指すべき人を発見したんですよ。それはピカソ! そして、ベートーベン! 私たちはピカソとベートーベンになります。以上です」

――どっちがピカソ?

▼朱里「私がピカソです」

▼ジュリア「じゃあ、私はベートーベン。よろしく」

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