プロレス・格闘技の情報満載!全日本・ノア公式モバイルサイト

7/4【スターダム】中野がシンデレラT覇者・上谷との師弟しばき合い制してワンダー王座V2 闇落ち・キッドが挑戦表明

『YOKOHAMA DREAM CINDERELLA 2021 in Summer』神奈川・横浜武道館(2021年7月4日)
ワンダー・オブ・スターダム選手権試合 ○中野たむvs上谷沙弥×

 中野が激しいしばき合いとなった上谷との師弟対決に勝利し、ワンダー・オブ・スターダム王座2度目の防衛に成功。大江戸隊に闇落ちしたスターライト・キッドが挑戦を表明した。

 中野が激しいしばき合いとなった上谷との師弟対決に勝利し、ワンダー・オブ・スターダム王座2度目の防衛に成功。大江戸隊に闇落ちしたスターライト・キッドが挑戦を表明した。

 6・12大田区大会でシンデレラ・トーナメント優勝を飾った上谷がワンダー王座への挑戦を表明。スターダムアイドルズ時代からの師匠・中野に挑むことになった。3・3日本武道館でジュリアを破って第15代王者となった中野は4・4横浜武道館でなつぽいを退けて以来2度目の防衛戦となった。

 互いにブリッジワークを駆使して華やかな幕開けとなったが、中野は上谷が負傷し、テーピングを施した腰に狙いを定めて一点攻めに着手。拷問コブラやダイビングフットスタンプなどで痛めつけた。負けじと上谷もスワンダイブ式プランチャ、ミサイルキックで巻き返すと、珍しく感情むき出しの打撃戦へ。中野とエルボー合戦で火花を散らした。そのさなか、笑みまで見せた上谷はビンタを乱射し、一心不乱のエルボー連打て押し込んだ。

 試合後、中野に「ちょっとサイコパス気味」と言わせた打撃で勢いに乗った上谷はフィッシャーマンズスープレックス、ランニングシューティングスタープレスと畳みかけたものの、中野も意地の雪崩式バックドロップでぶん投げて、両者大の字に。

 互いに手を掴み合った状態で起き上がった両者はそのままエルボー合戦に突入し、激情をぶつけ合う。張り手や蹴りも交錯するが、上谷はスタークラッシャー(キークラッシャー)で中野を真っ逆さま。必殺のフェニックススプラッシュで仕留めにかかった。

 中野はこれを両ヒザで迎撃。すかさずタイガースープレックスで3カウントを迫る。続くトワイライト・ドリーム(リストクラッチ式タイガースープレックス)は上谷が阻止したものの、中野はスピンキック、ハイキック、バイオレット・シューティング(ランニングニー)と蹴りの雨で一気呵成。今度こそトワイライト・ドリームを決めて上谷を葬った。

 中野が激しい打撃戦となった上谷との師弟対決を制し、ワンダー王座2度目の防衛に成功した。「私が知っている上谷と全然違う。シンデレラは想像以上にメッチャ強かった」と称えた中野は「でも、まだこの白いベルトは上谷には渡せない。白いベルトの王者として、戦うことで、まだまだ叶えなきゃいけない夢があるから」と言い切った。そして「上谷、あの頃みたいにまた一緒に夢を見ない?」と右手を差し出したが、上谷は首を横に振って応じず。セコンドの肩を借りて去っていった。

 入れ替わるように現れたのがキッドだ。「ねえねえ、たむたん。次は大江戸隊のスターライト・キッドが挑戦してあげる。真っ黒なこの姿に、真っ白なそのベルト。今、そのベルトを一番に輝かせることができるのは、この姿になった私しかいないんじゃない?」と豪語しながら挑戦を迫った。すると中野は「キッちゃん、岩谷麻優の隣でSTARSを守るんじゃなかったの?」と投げかけつつ、「いいよ。どうしてキッちゃんが大江戸隊で生きることを選んだのか、私が確かめる」と受けて立った。

 女の意地をぶつけ合った上谷との師弟対決を突破した中野。続くV3戦はキッド迎撃が決定的となった。

【試合後の中野】
▼中野「ワンダー・オブ・スターダム2度目の防衛に成功しました。上谷はやっぱシンデレラ。想像していた以上に私の知っている上谷じゃなかったし、メッチャ強かった。上谷はこの間の東北ツアーで怪我をして欠場して。今日が復帰戦でした。会見では全然大丈夫だって、万全の状態だって言ってたけど、どう見たってテーピングを巻いてたし、万全の状態じゃなかったと思います。万全の状態の上谷だったら、このベルトは今、私のもとになかったかもしれない。やっぱり上谷は特別な存在だから、また白いベルトを懸けて、絶対戦いたいです。あと、次の挑戦者も決まって。次はキッドと防衛戦します。なかなか防衛戦できなかったけど、どんどんどんどんたくさん防衛して、この白いベルトをスターダムの象徴のベルトにしていきたい。もう1つだけいいですか? ウナギと未奈がフューチャーの決勝戦をして、未奈がチャンピオンになった。けど、2人にはいろんな気持ちがあると思うんですけど、一番負けたくないというライバルが一番近くにいてくれる、側にいてくれる仲間で、そういう存在をこれからも大切にして、COSMIC ANGELSを一緒にやっていってほしいなって思ってます。ありがとうございました」

――戦ってみて、会見で言っていた上谷選手のドロドロした部分、気持ちの奥の部分は感じられた?

▼中野「ドロドロした部分というか、ちょっとサイコパス気味ですよね。ちょっとビックリしました。あんまり上谷ってビンタとか、打撃とかする選手じゃないと。私の記憶ではそうだったんで、やっぱり私の土俵に持ち込むというか、そういう試合にはならないのかなと思っていたら、怪我をしていた部分をわざと攻めたというところもあるんですけど、今まで見たことのない上谷が私は見れたなって、ちょっとビックリしています。アゴがまた…エラが腫れちゃうんですよね。可愛い顔がまたパンパンな顔になっちゃいます」

プロ格 情報局