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7/6【スターダム】COSMIC ANGELSがアーティスト王座熱闘V7 DDMと決着戦へ

『CINDERELLA SUMMER TOUR 2021 in TOKYO』東京・後楽園ホール(2021年7月6日)
アーティスト・オブ・スターダム選手権試合 ○中野たむ&白川未奈&ウナギ・サヤカvs林下詩美&上谷沙弥&AZM×

 COSMIC ANGELSがQueen's Questを熱闘の末に下して、アーティスト・オブ・スターダム王座V7。最多防衛記録を更新し、V10を射程に入れた中野&白川&ウナギに対し、前回の王座戦で時間切れに終わったドンナ・デル・モンド(DDM)の舞華(パートナーはひめか&なつぽい)が挑戦要求。決着戦が決定的となった。

 “COSMIC ANGELS"中野&白川&ウナギ組はここまで6度の防衛を誇り、アーティスト王座の最多防衛記録を更新中。今宵は“Queen's Quest"林下&AZM&上谷を迎え撃った。

 序盤から攻守が何度も入れ代わるシーソーゲームに。刀羅ナツコの負傷のため、7・4横浜武道館大会での防衛戦が不完全燃焼となったワールド・オブ・スターダム王者の林下は、鬱憤を晴らすファイトを白川相手に展開。ラリアットやスリーパーなどパワフルな攻撃を見せた。

 中野とAZMの顔合わせになると両軍はヒートアップ。挑戦者組がトリプル串刺し顔面低空ドロップキックを放てば、王者組も同時に顔面低空ドロップキックを返して譲らない。さらに、AZMたちを別々のコーナーに追い詰め、次々に串刺し攻撃を浴びせると、3人同時にカカト落としを投下した。

 AZMは中野の腕攻めに打って出って活路を開く。林下と上谷も加勢し、王者トリオを場外に排除すると、上谷はスワンダイブ式プランチャでダイブ。トリプルミサイルキックも中野にクリーンヒットすると、AZMは必殺のアメシスト・ストームでギブアップを迫った。中野が抵抗しても、ラ・ミスティカや変型羽根折り固めに次々と捕獲したが、白川とウナギが急行。林下&上谷も阻止に動いて大技が連鎖し、6選手がリング上に倒れ込むと、場内は大きな拍手に包まれた。

 中野はAZMの三角飛び攻撃をミドルキックで撃墜すると、ジャーマンスープレックスでアクセル全開に。白川&ウナギの両手を踏み台にしたプランチャも敢行する。粘るAZMも足極め式ジャーマンで反撃したものの、白川がダイビングエルボー、ウナギがフロッグスプラッシュで鎮圧。中野がバイオレット・シューティング(ランニングニー)をぶち込むと、王者トリオのトリプルカカト落としもさく裂し、最後は中野がタイガースープレックスホールドでAZMを下した。

 COSMIC ANGELSがアーティスト王座V7。防衛記録をまた1つ更新した。中野は「アーティスト・オブ・スターダムのベルト、V7達成しました! このまま私たちV10を目指します! そして、ウナギと未奈がフューチャーのベルトをこの間獲ったばっかりなのに、もう戦うんでしょ? とにかく私たちCOSMIC ANGELSはスターダムの話題を独占していきます」と高らかに宣言した。

 そんな王者組の前に姿を現したのがDonna Del Mondoの舞華だ。舞華はひめか&なつぽいと組んで、5・16名古屋大会でCOSMIC ANGELSに挑んだものの、時間切れ引き分けに終わっていた。舞華は「COSMIC ANGELS、ギリギリ好調をキープしているみたいだね。ただ、前に引き分けているの忘れてないよね? まあ、そろそろひめかもなつぽいも復帰するということで、この2人が復帰したら、早々にそのベルトに挑戦させろ。その時に決着つけようぜ」と挑戦表明。SWA王座、フューチャー王座獲りを狙っているウナギが「いいよ〜。まあ、それまでに三冠になったウナギ・サヤカがお前らを倒してやる」と承諾した。

 フューチャー王者の白川は「三冠は残念ながらなれないと思うよ」とウナギをけん制しつつも、「DDMとドロー。あれで防衛しても、やっぱり私たちの中にも悶々と、なんだかなあという気持ちがありますよね。やっぱりあのメンバーを倒してこそ、アーティストのチャンピオンともっともっと胸張って言えようになると思うので。夏が終わるまでには防衛戦、DDMとしましょう」と今夏中の決着戦を見据えた。

 次なる防衛戦も決定的になったCOSMIC ANGELS。中野は「しっかりDDMを倒して、この2021年の夏は、コズエンのデリシャスな夏にしましょう!」と観客の前で予告して、後楽園大会はフィナーレとなった。

 7・4横浜武道館大会では白川とウナギがフューチャー王座を懸けて対戦。白川の勝利で終わり、即再戦も浮上しているが、リング上で気持ちをぶつけ合ったことで絆が確認できた。白川は「コズエンのあり方というのが変わったなと思ってて。今は遠慮なくお互い前にいきたいと。今までは内に秘めて、全てを外に出し合っていたわけじゃないけど、それをぶつけ合えるようになった」と振り返ると、ウナギは思わず涙。「次は私はたむさんを超えるつもりで。未奈ちゃんを超えるつもりで、リーダーなんて言わせないぐらいに、コズエンを3人で高め合って、前に進みたいと思います」と中野を加えた3人で切磋琢磨していくことを誓った。

 V10への第一関門はDDMとの再戦となりそうだが、COSMIC ANGELSに死角なし。「2021年はコズエンの夏に、いや、2021年まるごとCOSMIC ANGELSの年だって言わせてみせる!」と中野が今年の主役奪取を予告すれば、白川は「女子プロレス界だけじゃなくて、プロレス界のトリオと言ったらCOSMIC ANGELSにします。世間の目をそう変えていきたいと思います」と目標を高く掲げていた。


【試合後の中野&白川&ウナギ】
※3人で「イェーイ!」などと叫び声を上げると

▼中野「すごいよ。だって、V4が最長記録だったんだよ。そうだよ、どれだけ歴史のあるベルトだと思っている?」

▼白川「歴史をいっぱいいっぱい…選手の汗水吸ってきて、この色になったけど、V7でだいぶコズエンの色に染め上げたね」

▼中野「そうですね。V7と言わず、V10を目指して、しっかり“まいひめぽい"を迎え撃って、2021年はコズエンの夏に、いや、2021年まるごとCOSMIC ANGELSの年だって言わせてみせる!」

▼ウナギ「そして、(自分以外)みんな二冠になったじゃないですか。私、ついにSWAって…。獲ったら、全員二冠になっちゃうので」

▼中野「そうだ!」

▼白川「その計算なら大丈夫」

▼中野「さっき三冠って言ってなかった?」

▼ウナギ「それはこれ(白川の持つフューチャー王座)だけど、まあまあまあ」

▼白川「その計算なら大丈夫。全員で二冠になろう」

▼ウナギ「朱里さんに次の(7・10)大阪で必ず勝ちます」

▼白川「記録がすごすぎて、自身にビックリしてます。すごいですよね」

▼中野「V10いこう」

▼白川「女子プロレス界だけじゃなくて、プロレス界のトリオと言ったらCOSMIC ANGELSにします。世間の目をそう変えていきたいと思います」

▼3人「私たちもあなたたちもデリシャス!」

――改めて横浜で対戦してみたことで、コズエンのチームとしての力が上がった、絆が強まったと思うが、また次に戦うから意識する部分もある。どんな感じで組んでいた?

▼白川「私は終わった瞬間に、コズエンのあり方というのが変わったなと思ってて。今は遠慮なくお互い前にいきたいと。今までは内に秘めて、全てを外に出し合っていたわけじゃないけど、それをぶつけ合えるようになった。本当にたむさんが言ってくれるように、『いいライバルが隣にいるというのを頭に置いて戦いな』という言葉は本当にそうだなと。そういうメンバーに出会えて、本当にCOSMIC ANGELSでよかったと思いました。ね?」

▼ウナギ「でも、楽しかったね。未奈ちゃんと戦えて、すごい楽しかったし…やばい」

▼白川「やばい、泣いちゃう。私も無理。本当にこんな風にウナギとなるなんて思ってなくて。これが人生の運命なんだなって思いました」

▼ウナギ「そこにたむさんがいて本当によかったと思ったし、この3人でよかったので。次は私はたむさんを超えるつもりで。未奈ちゃんを超えるつもりで、リーダーなんて言わせないぐらいに、コズエンを3人で高め合って、前に進みたいと思います」

▼中野「ワクワクさせてください。ドキドキさせてください」

▼ウナギ「しょうがねえな、たむ」

▼白川「刺激が足りないって言ってたから」

▼中野「すごい見てるよね」

▼白川「全部インタビューは見てます、リーダーの。だから、たむさんを食ってやろうって思います」

▼ウナギ「脅かしますよ、2人で」

▼中野「焦らせて、私を」

▼ウナギ「しょうがねえな」

▼中野「楽しみにしてますね」

プロ格 情報局