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7/9【DRAGONGATE】悪冠一色・近ブラ&大鷲名乗りで神戸トライアングル2連戦が決定

『HOPEFUL GATE 2021』東京・後楽園ホール(2021年7月9日)
○ダイヤ・インフェルノルノ&Eita&SB KENTo&ディアマンテvsシュン・スカイウォーカー&ジェイソン・リー&ラ・エストレージャ&ドラゴン・ダイヤ×

 トライアングル王座前哨戦はインフェルノがダイヤに直接勝利し、挑戦者のR・E・Dに凱歌。試合後、“brother"YASSHI&近藤修司&大鷲透の悪冠一色が勝者への挑戦を表明し、神戸ワールド2連戦でのトライアングル王座2連戦が決まった。

 5・5名古屋大会でトライアングルゲート王者となったジェイソン&ダイヤ&エストレージャが7・31神戸ワールド大会で初防衛戦を迎える。挑戦者組はR・E・DのKENTo&ディアマンテ&インフェルノ。この日、王者組が同大会でKzyとのドリームゲート王座V5戦を控えるシュン、挑戦者組がEitaとそれぞれ組んでの前哨戦に臨んだ。

 試合を支配したのはR・E・D軍。ダイヤに的を絞って息もつかせぬ連続攻撃を浴びせて主導権を握った。MASQUARADEもシュンがEitaとディアマンテの同士討ちを誘い、R・E・D勢をなで斬りにする大立ち回りで挽回。KENToを孤立させてシュンのフロントハイキックとジェイソンの延髄斬りのサンドイッチ攻撃、エストレージャが飛びつきフェースバスター、ジェイソンが顔面蹴りの波状攻撃に出た。

 だが、R・E・Dが今度はエストレージャに狙いを定めて逆転。ディアマンテが旋回式リバースバックフリップ、KENToがスパインバスターで叩きつけると、KENToがSBシューターで勝機を作る。ならばとダイヤがコルバタでディアマンテを、ミサイルキックでKENToを吹き飛ばし、シュンがインフェルノにブラスターをさく裂させたが、続こうとしたダイヤがKENToのイス攻撃によって失速。すかさずインフェルノがベルトで殴打すると、infernoをズバリと決めてダイヤから3カウントを奪った。

 トライアングルゲート前哨戦はR・E・Dが直接勝利で制した。試合後、KENTo&ディアマンテ&インフェルノは大の字となったダイヤを踏みつけてかちどき。インフェルノはダイヤのマスクに手をかけたが、ここで思わぬ男がダイヤ救出に飛び込んだ形となった。

 この日、久々の参戦となったYASSHIだ。マイクを持ったYASSHIは「R・E・DとMASQUERADEの軍団抗争が過激化しているようやけども、この話の結末は7月31日、神戸ワールド記念ホールで、トライアングルゲートのベルトがかかってる。そこで決着するわけやろ。俺にはな、どっちが勝とうが興味のない話や」と切り出すと、「肝心なのは8月1日の神戸ワールド記念ホールや。この大会では、俺の同期の吉野の引退試合が決まってる大事な試合や。俺は大いに盛り上げたいと思ってんねん」と夏のビッグマッチにかける思いを口にした。

 そこでYASSHIは「7月31日、そのベルトを懸けた戦いをして、勝ったほうが俺らと対戦する挑戦状を今日は叩きつけに来たぞ、カス野郎!」と叫び、神戸ワールド2日目でのトライアングル挑戦を表明した。

 だが、肝心のパートナーがいない。KENToが「おい、レゲエ野郎。お前よ、入ってきたのはいけど、ひとりで何しに来たん? お前な、このベルトの意味わかってんのか? そうだ、3人必要なんだよ、3人。お前ひとりでふざけて挑戦するんやったら、さっさと帰れ」と迫ると、YASSHIは「俺には友達おらんけど、俺には仲間がいっぱいや。じゃあ、今日ここで発表しようかな? 出てきてもらおうかな? 準備はいいか!?」とあおりにあおった。

 現れたのは近藤と大鷲だった。この3人はかつてDRAGONGATEのリングで悪名をとどろかせたユニット・悪冠一色のメンバーだ。YASSHIは「それでは紹介させてもらうぞ。俺の同期・大鷲透と現在負傷欠場中の近藤修司、俺たちが、俺たちが、俺たちが悪冠一色や、カス野郎! 近藤の足の調子もまだわからんけども、これで復帰が決まったね」と誇らしげに宣言した。

 これにはKENToが「誰かと思えば、ただのオッサンチームじゃねえか。それからよ、近藤。俺はな、てっきり引退して、千葉県で豚丼屋でもやってるのかと思ったけどな」と言いたい放題に罵倒。するとダイヤが割って入り、「さっきからSBK、偉そうに喋ってるけど、そもそもこのトライアングルのベルトは俺たちMASQUERADEが巻いてるんだよ。7月31日、お前たち3人の挑戦を退けて、8月1日、俺たちMASQUERADEがその挑戦受けさせてもらいますよ」と宣言。神戸ワールド2連戦でのトライアングル王座戦2連戦を見据えた。

 ここで、それまで黙っていた大鷲がマイクを手にし、「DRAGONGATEは世代交代が進んでいるみたいで、知っているヤツが誰ひとりもいねえな。俺たちがなんでここに来たかわかるか? DRAGONGATEの進んだ針を17年前に戻してやるよ」と宣言した。するとKENToが「おい、八木。次期チャンピオンの俺たちがこいつらのチャレンジを許可する。だから、こいつらのカードを8月1日、ワールド2日目に組め」と要求し、八木隆行大会本部長も「お前らが勝つとは限らないけど、7月31日の勝者に、その次の日に、ブラザー、大鷲、近藤が挑戦する。それでいいな。よし決定だ」とゴーサイン。最後にYASSHIが「よっしゃ! それじゃ、8月1日は吉野の引退記念興行で俺らがベルトを獲って、勝手に盛り上げるとするから、カス野郎! 今日はこれぐらいで勘弁しといたろ」と宣言した。

 復活・悪冠一色がトライアングル王座獲りに乗り出すことになった。今年3月にアキレス腱断裂の重傷を負い、欠場中の近藤は医師から試合出場許可を得ていないことを明かしつつ、「そんなことじゃないんで。(吉野正人引退の)メモリアルなんでね。また切れたとしても、やらなきゃダメでしょ」との覚悟を口に。「出るからにはお土産持って帰るよ」と復帰早々のベルト獲りを予告してみせた。

【近藤&YASSHI&大鷲の話】
▼YASSHI「久しぶりやね、この感じ。8月1日は神戸ワールド記念ホールでタイトルマッチ決まったけども、その時までには豚丼をいっぱい食べて、このアキレス腱も治ってるはずやから…」

▼大鷲「ちょっとラップっぽくない?」

▼近藤「せんでいいよ」

▼YASSHI「どうして? どうした?」

▼近藤「無理しなくていい」

▼YASSHI「Yo Yo Yo…真面目に話してんねや俺は、カス野郎!」

▼近藤「まぁね、吉野さんの引退ってことで、たぶん我々は一番若い時に過ごした時間が長いから。間は結構あいてるけどね。またその日に一緒に試合に、リングに立てるのは、俺らも頑張んないとと思うしね」

▼大鷲「DRAGONGATE、今、凄い世代交代して、若者たちが主役になってるけど、まだまだ俺らの世代もまだ頑張れるっていうのを逆に俺たちで示して、フジイさん、望月さん、まだまだですよ。俺たちがベルトを獲ることによって、またDRAGONGATEに新しい風吹かせてやりますよ」

▼近藤「最後の不良の悪あがきだよ。年とっても暴走族やってるって感じだよ」

▼大鷲「俺らもね、もう一回あの頃に戻ってヤンチャしてやりますよ」

▼YASSHI「しゃあ! バリバリいったるぞカス野郎! 見とけよ、チェックしとけよカス野郎!」

――近藤選手は足の具合が心配だが?

▼近藤「足はね、まだ医者からはOKもらってません。でもそんなことじゃないんで。メモリアルなんでね。また切れたとしても、やらなきゃダメでしょ。出るからにはお土産持って帰るよ」

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