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7/17【HEAT-UP】藤波が2冠王・TAMURAの指名に返答保留 「8月まで返事待って欲しい」

 藤波辰爾が17日、神奈川・川崎市のHEAT-UP道場での公開会見に来場。HEAT-UPユニバーサル&PWL WORLD2冠王・TAMURAからビッグマッチ9・17とどろきアリーナ(川崎市)大会での挑戦者に指名されたものの、返答を保留した。

 TAMURAは7・11新百合ヶ丘大会で新井健一郎を破り、2本のベルトを奪還。その試合後、「9月17日とどろきアリーナ大会で藤波辰爾選手と防衛戦をやりたい」とビッグマッチでの挑戦者に炎の飛龍を指名した。

 返答を保留していた藤波だが、この日、TAMURAの熱意にほだされて公開会見に姿を見せた。「とどろきアリーナ大会は"世間"の人たちにHEAT-UPを知ってもらう大事な大会。HEAT-UPの試合をたくさんの人に見てもらいたい。そのためには藤波さんの力をお借りしたい」と訴えるTAMURAに、藤波は「HEAT-UPとどろきアリーナ大会という大きな節目の大会に僕の名前を出してくれたことは非常に光栄に思います」としたうえで、「現在即答してないのは、このタイトルマッチを軽視してるわけではなく大きなこととして受け止めているからです」と説明した。

 藤波自身もIWGPヘビー級王者時代の88年8月8日、師匠アントニオ猪木を挑戦者に迎え撃ったことがある。TAMURAを当時の自分と重ね合わせ、「TAMURA君もとどろきアリーナに向けた思いがある」と心情を理解しつつ、「自分もデビュー50周年という思いがある。コンディションもあるし、タイトルマッチに向けての思いを持って行かなければならない。だから即答は出来ません」とした。

 ビッグマッチの目玉カードを早急に決めたいTAMURAも引き下がらない。「僕らには時間が無いんです。この調印書にサインして頂けないでしょうか?」と迫ったものの、藤波はあくまでも慎重姿勢で「TAMURA君の気持ちは分かります。僕も大会を主催しているので非常に分かります。ただ、自分にとってタイトルマッチはデビュー50周年のけじめの年でもある。だから重く考えたい。8月まで返事待って欲しい」と改めて返答を保留していた。


【会見の模様】
▼TAMURA「本日はご来場ありがとうございます。7月11日新百合ヶ丘で2本のベルトを新井健一郎から取り返しました。僕らには9月17日とどろきアリーナ、団体の命をかけた数年に一度のビックマッチがあります。そこに向けてベルトを取り返すこと、そしてその次のことを考えていました。とどろきアリーナ大会は"世間"の人たちにHEAT-UPを知ってもらう大事な大会。HEAT-UPの試合をたくさんの人に見てもらいたい。その為には藤波さんの力をお借りしたい。デビュー50周年を迎えた藤波さんの歴史を僕らHEAT-UPが受け継いで大きな団体にして行きたい」

▼藤波「久々の会見でドキドキ感がありますね。色々絡みがあるTAMURA君がベルトを取り返したことは私も非常に嬉しく思います。HEAT-UPとどろきアリーナ大会という大きな節目の大会に僕の名前を出してくれたことは非常に光栄に思います。現在即答してないのは、このタイトルマッチを軽視してるわけではなく大きなこととして受け止めているからです。それはTAMURA君が昔の自分とダブる部分があるからです。1988年8月8日、アントニオ猪木さんが挑戦者、僕がIWGPチャンピオンで闘った試合があります。この時、猪木さんが挑戦者というのは有り得なかった。この試合は僕の中でも葛藤があったし、猪木さんも大きな決断があった。でも、試合して猪木さんに物凄く感謝しました。勝ち負けを抜きにして感無量だった。それが今の僕とTAMURA君とダブって見えた。TAMURA君もとどろきアリーナに向けた思いがあると思う。自分もデビュー50周年という思いがある。コンディションもあるし、タイトルマッチに向けての思いを持って行かなければならない。だから即答は出来ません」

▼TAMURA「藤波さん、ありがとうございます。とどろきアリーナはたくさんの人に見てもらいたい。そのためには早くこのタイトルマッチを決めたい。このタイトルマッチはたくさんの人が集まると思う。今日来ていただいたので、この調印書にサインをして欲しいです。お願いします」

▼藤波「返事を8月まで待って欲しい」

▼TAMURA「僕らには時間が無いんです。この調印書にサインして頂けないでしょうか?」

▼藤波「TAMURA君の気持ちは分かります。僕も大会を主催しているので非常に分かります。ただ、自分にとってタイトルマッチはデビュー50周年のけじめの年でもある。だから重く考えたい。8月まで返事待って欲しい。」

※ここでHEAT-UP所属の井土徹也、SHINGO、渡辺宏志がリングへ上がる

▼井土「会見、裏で聞いてました。このベルトを輝かせるため、とどろきアリーナを盛り上げるため、藤波さんの力が必要です! お力を貸して下さい!」

▼SHINGO「僕は新人ですが、昭和生まれです。藤波さんは僕らの憧れです。この間の競輪でとどろきアリーナ大会を宣伝しました。この大会に来れば絶対後悔させない!と言いました! ぜひ社長とタイトルマッチ闘って下さい!」

▼渡辺「とどろきアリーナは川崎から日本に元気を発信したいという思いから企画しました。我々はこの大会に全てをかけてます! HEAT-UPのためではなく、TAMURAの志と川崎と日本社会のためにお力を貸して下さい! よろしくお願いします!」

▼TAMURA「このタイトルマッチは僕だけの思いではなく、HEAT-UP所属選手、お客様の気持ちを汲んで下さい! お願いします!!」

▼藤波「一瞬、力づくでサインする雰囲気でしたが…嬉しいですね。ベルトやとどろきアリーナにかける熱意が伝わってきました。僕は決して軽視するわけではありません。大事に思っているから即答できないんです。昭和45年に入門して、猪木さん、馬場さん、吉村さん、往年のレスラーがたくさんいました。馬場さんの持つインターナショナルのベルト、猪木さんのUNのベルト、僕ら触れなかったんです。ベルトは重いものなんです。レスラーの宝であるベルトを争うことを大事にして来ました。だから、8月まで考えさせて欲しい」

▼TAMURA「分かりました。8月までラブコールを送り続けます。必ず振り向かせたいと思います。今日はありがとうございました!」

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