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7/22【全日本】アキラ陥落 SUGIが世界ジュニア初挑戦・初戴冠 ジェイクとの王道T1回戦に照準

『2021 SUMMER ACTION SERIES』最終戦 東京・後楽園ホール(2021年7月22日)
世界ジュニアヘビー級選手権試合 ○SUGIvsフランシスコ・アキラ×

 SUGIがアキラを下して世界ジュニア初挑戦・初戴冠。王道トーナメント1回戦で実現する三冠王者・ジェイクとのチャンピオン対決に照準を合わせた。

 アキラは6・26大田区大会で歓喜の世界ジュニア初戴冠を果たしたが、その直後に挑戦表明をぶち上げたのがSUGIだった。両者は6・3新木場大会における「Jr.BATTLE OF GLORY」準決勝で激突。敗れたSUGIにとっては雪辱戦だった。

 序盤からスピード感溢れるジュニアらしい攻防に。激しい先読み合戦からトペスイシーダで先手を取ったアキラは、SUGIの反撃をものともせずに、スワンダイブ式プランチャ、スワンダイブ式ダブルニーアタックと空中戦で試合をリードした。

 負けじとSUGIはコーナーからの飛びつき式フランケン、741(トップロープ上での619)、ライオンサルトで巻き返す。雪崩式攻撃を狙う積極策が仇となり、アキラのスワンダイブで飛びついての雪崩式フランケンで大ダメージを負ったが、それでもSUGIはその場飛びスパニッシュフライでダブルダウンに持ち込んだ。

 エルボー合戦で気持ちをぶつけ合うと、先に勝負に出たのは初防衛を狙うアキラ。スパニッシュフライを敢行して場内を沸かせると、投げ捨てジャーマン、バズソーキック、リバースフランケン、ダブルニーアタックと大技ラッシュに打って出る。そして、必殺のYutakaを予告した。

 だが、SUGIはダイブしたアキラをキャッチすると、リバースフランケンで脳天から突き刺してお返し。急角度のミステリオラナ、スワンダイブ式ファイヤーバードスプラッシュと高難易度の大技でチャンスを掴むと、最後は千本桜(ロープ上を走っての串刺しドロップキック)から華麗なシューティングスタープレスにつなげて、接戦をものにした。

 SUGIが世界ジュニア初挑戦で初戴冠を達成。一方、アキラは歓喜の初戴冠からわずか約1ヵ月で、1度も防衛できずに王座から陥落した。「本当にこんな満員のお客さんの中で、こんな環境、こんな会場を作ってくれた全日本プロレス、そして対戦相手のアキラにも『ありがとう』という言葉しか出てこないですね」と真面目な姿勢で試合を振り返ったSUGIだったが、「まあ、私が獲ったということは、誰にも渡さない。これは私のベルトとさせていただきます」と長期政権を描いた。

 防衛ロードに進み出す前に、全日本マットは8・15新宿大会から王道トーナメントに突入。今年は史上最多の32人参加で行われるが、SUGIもエントリーしている。1回戦の相手はジェイク。メインで三冠王座を死守し、SUGIが以前から思い描いていた通りにヘビーvsジュニアのシングル王者対決が実現することになった。

 ジェイク戦に照準を合わせたSUGIは「ジェイク・リーにまず勝てれば、優勝が見えてくるんじゃないでしょうか。ジュニア王者対ヘビー王者。ジュニアが勝つという面白い展開がお見せできればなと思います」と予告。ジェイク狩りで、新世界ジュニア王者の実力を満天下に知らしめる構えだ。


【試合後のSUGI】
▼SUGI「こういう時は、『ありがとう』ということしか、なかなか言葉が出てこないね。本当にこんな満員のお客さんの中で、こんな環境、こんな会場を作ってくれた全日本プロレス、そして対戦相手のアキラにも『ありがとう』という言葉しか出てこないですね。まあ、私が獲ったということは、誰にも渡さない。これは私のベルトとさせていただきます」

――ベルトを巻いた感想は?

▼SUGI「ずっとこのベルトは目にしてたんですけど、縁がなかったというか、挑戦する機会がなかったんで。もう十何年分の思いが今日の試合に込められていたんじゃないかなと思います」

――試合はお互いに全力を出し尽くした感じとなったが?

▼SUGI「そうでしたね。本当は全部受けきって勝てればよかったんですけど、危うい展開になってきちゃったんで、早々に終わらせないといけないなと思って。勝つことが重要だったので、仕方ない結果だと思います」

――このままこの勢いで王道トーナメントも?

▼SUGI「ジェイク・リーにまず勝てれば、優勝が見えてくるんじゃないでしょうか。ジュニア王者対ヘビー王者。ジュニアが勝つという面白い展開がお見せできればなと思います」

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