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7/22【全日本】浜口ジム出身・塚本が念願デビュー 先輩・大森に完敗も聖地で奮闘

『2021 SUMMER ACTION SERIES』最終戦 東京・後楽園ホール(2021年7月22日)
塚本竜馬デビュー戦 ○大森隆男&西村修&土方隆司vs斉藤ジュン&斉藤レイ&塚本竜馬×

 アニマル浜口ジム出身の塚本竜馬が念願のデビュー。聖地・後楽園で初マットを踏み、ベテラントリオを相手に奮闘した。

 塚本は1997年2月3日、東京都練馬区出身の24歳。多くの名レスラーを輩出してきた浜口ジムに8年間在籍し、昨年12・13後楽園大会における公開入門テストに合格。この日、念願のデビュー戦を迎えた。

 ジュン&レイの斉藤兄弟と組んだ塚本は大森&西村&土方のベテラントリオの胸を借りた。170cmの小兵ながら体重は100kg。盛り上がった僧帽筋と鍛え上げた太ももが目を引いた。入場時から雄たけびを上げるなど気合十分だった塚本は先発を買って出て、土方相手に胸板へのハンマーパンチやショルダータックルで果敢に攻め立てた。

 その後、塚本はプロの厳しい洗礼を受けることに。土方にサッカーボールキックで蹴り飛ばされ、西村にはエルボースマッシュを連打されて防戦一方。それでも浜口ジムの先輩・大森相手にドロップキックを連射し、執念でなぎ倒して拍手を起こしたが、ショルダースルーで投げ飛ばされると逆片エビ固めに捕まってギブアップした。

 初陣で完敗を喫した塚本だったが、気持ちのこもった愚直な戦いぶりが目を引いた。初めてプロのリングを経験し、「幼い頃から憧れてたプロレスラーになることができました。ありがとうございました」と喜びを口にした塚本は「あれだけたくさんのお客さんに見てもらえるっていうのは、本当にありがたいなって思いました」と見守ってくれたファンに感謝。「プロレスラーとして実感があるかと言われたら、ちょっと微妙なところではあるんですけど、これからお客様が来て、応援してくれているというのを自覚して、一歩一歩確実に上にいきたいなと思います」とこれからの精進を誓った。

 「目標としている選手は一人いるんですけど、まだ僕のこの状態じゃ足元にも及ばないですし、背中も見えないぐらい遠くにいる存在なので、今はちょっと名前は伏せておこうかなと思うんですけど、いつかその人みたいな立派なレスラーになりたいなと思います」。そう目指すプロレスラー像を描いた塚本のプロレスラー人生がこの日始まった。

【試合後の塚本】
▼塚本「今日、幼い頃から憧れてたプロレスラーになることができました。ありがとうございました。小さい頃から憧れてきて、中学3年の終わりから浜口ジムに通って、自分の信じていた道は間違いじゃなかったなって改めて思いました。まだまだ全日本プロレスの名を背負うには未熟な僕ですけど、毎日毎日鍛錬を積み重ねて、必ず全日本プロレスの名に恥じないレスラーになりますので、応援よろしくお願いします。ありがとうございました」

――これからどんなプロレスラー像を目指していく?

▼塚本「目標としている選手はひとりいるんですけど、まだ僕のこの状態じゃ足元にも及ばないですし、背中も見えないぐらい遠くにいる存在なので、今はちょっと名前は伏せておこうかなと思うんですけど、いつかその人みたいな立派なレスラーになりたいなと思います」

――去年の年末に入門テストでリングに上がっているが、プロレスラーとして上がったリングの感想は?

▼塚本「あれだけたくさんのお客さんに見てもらえるっていうのは、本当にありがたいなって思いましたね。プロレスラーとして実感があるかと言われたら、ちょっと微妙なところではあるんですけど、これからお客様が来て、応援してくれているというのを自覚して、一歩一歩確実に上にいきたいなと思います」

――コロナ禍で客席は半分だったが、お客さんはいっぱい来ていた。緊張はなかった?

▼塚本「今日会場に着くまでは、緊張というか、不安というか、そういうものがあったんですけど、やっぱ入場曲が鳴って、自分なんかのために入場曲が鳴ると思わなかったんで、それからは一生懸命頑張ろうという気持ちでいっぱいでしたね。緊張とかは忘れてました」

――浜口ジム出身?

▼塚本「そうです。浜口ジムに通わせていただいてました」

――激励された?

▼塚本「コロナであいさつとか行けてないんですけど、デビューが決まった時にすぐ連絡が来て、『おめでとう』と言っていただけたんで。直接ではないんですけど、ジムの関係者の方から連絡いただきました。(質問が終わると)これからもよろしくお願いします。ありがとうございました」

【試合後の大森&西村&土方】
▼大森「今日だけは一言だけお祝いの言葉を送ってやる。デビューまずはおめでとう。だけどな、次やった時はぶっ潰すぞ、お前」

▼西村「浜口さんのところだと聞いたんですけどね。確かに半端ないですね。これを忘れることなく、一歩一歩、10年先、20年先、30年、40年…今日の思いを忘れないでください」

▼土方「塚本選手、デビューおめでとうございます。デビュー戦の相手として、ひとりのレスラー人生の始まりに関われたことを光栄に思います。今、大森さんからも言葉があったように、たぶん『おめでとうございます』を言ってもらえるのは今日だけです。もう明日からはひとりのレスラーとして、お客さんの前に出る商品として、褒められることよりも、怒られることがいっぱいあると思うんですけど、そこでへこんでたらプロではやっていけないと思うんで。しっかり練習して、リングに上がる自信を持って、プロレスに励んでもらえたらいいなと思います」

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