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7/23【NOAH】田中が杉浦撃破 ナショナル×世界ヘビーW王座戦で電撃合意!

『UP TO EMOTION 2021』東京・後楽園ホール(2021年7月23日)
○田中将斗&丸藤正道vs桜庭和志&杉浦貴×

 ZERO1の世界ヘビー級王者・田中が、“強い挑戦者"を募集していたGHCナショナル王者・杉浦からピンフォール勝ち。GHCナショナル&世界ヘビーのダブルタイトル戦が電撃的に“合意"へと至った。

 8・1広島大会のGHCヘビー級選手権試合「(王者)丸藤vs桜庭(挑戦者)」に向けた2度目の前哨戦。寝ても立っても、そして“口"でも激しい駆け引きを繰り広げたが、それ以上に猛烈な火花を散らしたのが田中と杉浦だった。

 のっけから先発して田中が猛チャージ。中盤には杉浦も容赦なく顔面を蹴り飛ばしてさらに炎上し、終盤にかけては強烈なエルボー合戦で互いの顔面を射抜き合う。両者ワンツーエルボーを打ち合うまでにエスカレートしたものの、杉浦がローリングエルボーにビンタを合わせて競り勝ったかにみえた。

 だが、田中もヒザをスライディングDで撃ち抜いて譲らず。場外で丸藤と桜庭が“逆水平vsモンゴリアン"のチョップ合戦を繰り広げるなか、後頭部にスライディングDをクリーンヒットさせた田中が、すかさず正面からもスライディングDを叩き込み、スピード感十分に杉浦を沈めてみせた。

 「強い挑戦者」を求めていた杉浦に、即座に呼応したかったからこその猛攻だった。マイクを握った田中は「杉浦。久しぶりにやれて楽しかった。団体の中でチャレンジャー探しとんのやろ? 俺はZERO1のベルト(世界ヘビー級王座)を持っとる。俺のベルトとお前のベルトを懸けて、ダブルタイトルでやらへんか? うちの団体の一番のベルト持ってくるからよ。チャレンジャーとして名乗りをあげるわ。どうや?」と、まさかまさかのダブルタイトル戦を提案した。

 杉浦も「負けたから何も言えねえだろ。ダブルタイトルマッチ? やるしかないよな!」と即諾し、“電撃合意"に至った。

 誰よりも互いを認め合うからこそ、最後はクリーンに握手。田中は「他団体に来てまで、自分のところのベルトを懸けるっていうのは、俺は負けられへん戦いをここにいつもしに来とるからや。その前に杉浦貴が立つ。これほど俺にとって願ったり叶ったりの状態はない」と強調した。かつてプロレス大賞最優秀タッグ賞を獲得した“弾丸ヤンキース"対決が、団体をまたいだダブル王座戦を舞台に行われることが決定的となった。

【試合後の丸藤&田中】
▼丸藤「ありがとうございました。さすがです」

▼田中「強え。やっぱ強いからこそやり甲斐があるし。他団体に来てまで、自分のところのベルトを懸けるっていうのは、俺は負けられへん戦いをここにいつもしに来とるからや。その前に杉浦貴が立つ。これほど俺にとって願ったり叶ったりの状態はない。昔、お互いがベルトをどっちも持っている時にやりたいな、2つ持ってダブルタイトルやりたいなって俺は言ったけど、その時は叶へんかった。でも、同じ状況で、今ベルトを持っている以上、俺が言葉に出して。今日勝ったから、言うのが一番手っ取り早いと思った。逃げられへん状態で俺がアピールしたんや」

▼丸藤「いや、さすがっすね」

――丸藤選手は今日も桜庭選手とチョップ合戦をしていたが?

▼丸藤「あのステージに持っていけば俺の勝ちだ。その代わり、全ての一瞬一瞬でスキを見せないようにしないと。今日はああやってやり合ったかもしれないけど、また一瞬のスキを狙ってくるのはわかっているから。気をつけるのはそこだけだ。いや、それにしても田中さんはさすがですよ。俺があんだけ苦労して倒した杉浦貴にあっさり勝って」

▼田中「いやいやいや」

▼丸藤「いや、さすがですよ。ここはやっぱ杉浦貴は同じノアだけど、M's allianceといて、僕は田中さんを全面的に応援します。ありがとうございました」

【試合後の杉浦】
▼杉浦「やるしかないでしょう。これ(ナショナル王座のベルト)を懸けて。向こうが団体のベルトを懸けてやるってことなんで、こっちもこれを懸けて」

――最近の田中選手をどう見ていた?

▼杉浦「相変わらずコンディションもよくて。何も組んでた当時と変わらなくて、元気だなって」

――ダブルタイトルとなると、余計に負けられない戦いとなるが?

▼杉浦「まあ、リスクはあるけどね。向こうも懸けると言ってきて、俺は今日負けているし、何も言えないでしょ? この間の丸藤戦は(ベルトを)懸けなかった。それは同じ団体のGHCと名の付くベルトだから、やっぱ色分けはしっかりしたいので、統一したくなかったんだけど、今回は他団体のベルトだから。意味合いが違うんで。で、懸けようと言うから、俺も懸けるよと。やるしかない」

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