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7/27【新日本】辻が第三世代トリオに完敗も壮行試合・内藤戦へ「人生の大一番」

『映画「ゴジラvsコング」Presents SUMMER STRUGGLE 2021』東京・後楽園ホール(2021年7月27日)
○小島聡&天山広吉&永田裕志vs真壁刀義&本間朋晃&辻陽太×

 海外遠征が決まった辻が第三世代トリオに完敗を喫したものの、壮行試合で実現する念願の内藤哲也戦へ向けて「人生の大一番」と決意をむき出しにした。

 念願だった海外遠征が決まった辻がこの日のオープニングマッチに登場。真壁&本間のGBHと組んで天山&小島&永田の第三世代トリオに挑んだ。

 先発を買って出た辻は永田のローキックに機先を制されたものの、ショルダータックルを連発して応戦。エルボー合戦で真っ向から渡り合った。終盤には小島相手にエルボーを果敢に連打。ドロップキックを突き刺し、サマーソルトドロップ、フライングボディプレスを連続投下して攻め立てた。

 天山、永田の連続串刺し攻撃を食らい、小島のコジコジカッターで攻め込まれた辻だったが、真壁と本間のサンドイッチラリアットによる援護射撃を受けてスピアーをさく裂。ブレーンバスターで小島を叩きつけ、お株を奪うラリアットを果敢に連発した。

 だが、2発目は小島が剛腕で迎撃して相打ちに持ち込み、辻はヒザから崩れ落ちてしまう。それでも回転エビ固めで丸め込んで食い下がったものの、2カウントで返された次の瞬間、小島の剛腕ラリアットの餌食となって3カウントを聞いた。

 辻が第三世代トリオに完敗。それでも目を輝かせながら8・1後楽園大会で組まれた内藤との壮行試合を見据えた。かつて内藤との一騎打ちを熱望し、ツイッターで「5.5万いいねプロジェクト」を立ち上げたものの実現につなげることはできなかった。それが海外遠征前最後の試合でかなうことになり、辻は「チャンスが舞い込んできた。目の前のチャンスを生かせるか生かせないか、そこで今後の俺のレスラー人生も変わってくるだろう」と気を引き締めるばかり。「ただの壮行試合じゃない。俺にとっちゃ、とんでもない人生の大一番だ」と決意を口にした辻は念願の内藤戦に全てをぶつけるつもりだ。

【天山の話】「第三世代、うん、まぁどんな相手でも、若いのが来ようがベテランが来ようが、俺たち3人が組んだら、もうガンガン行きますよ。まぁ今日なんか真壁、本間、そして辻、元気いっぱいやけど、まだまだ逆にストップできるから。勢いはすごいかもしれんけど、真壁も本間も、そして辻、海外行くみたいやけど、化けて帰って来いよって。お前やったらできるやろう。最高にデカくなって、最高にな、何もかも変えて、チェンジして、辻が新しく生まれ変わるような、そんな選手になってほしいね。オーケイ、楽しみにしてるぞオラ! オーケイ!」

【小島の話】「東京ドームのニュージャパン・ランボーを終え、また元気いっぱいに帰ってきました。辻という、これからの新日本プロレスの未来を背負う人間に勝つこと。それはたぶん今のアイツには負けることはないと思ってるよ。だけど、たぶんアイツは俺とかそのへんのところをもう見てないと思う。もっともっと上を見てる。だけど、俺には俺の役割があるし、俺には俺にしかできないこと、俺にしかできないプロレスがいーっぱいあると思ってるから。まだまだそういう意味じゃ、この俺を越えることはできないと思うよ。辻がこれから先、どういうプロレスラーになるか、もうアイツには未来しかない。これから先、俺とかそのへんの人間はどうやってアイツを振り向かせるか、どうやってアイツを引き留めるか、それぐらいしかできないかもしれないけど。だけど、まだまだ俺のこの右腕には(と右ヒジのテーピングをはがして筋肉を誇示)、アイツはとてもじゃないけどまだ敵わないと思うよ。とりあえず頑張ってこいよ」

【永田の話】「ここ最近になくヒザの調子がすごくよくて、本当はもっと試合で暴れたかったんですけどね。でも序盤で辻とやれてよかったと思います。すごい勢いですけど、コンディションや動きも端から見てていいし、デビューしてこの数年、2年、3年かな? かなりなものを培ってきて、今なら海外に出てもいいんじゃないかなと。もうちょっと辻とはガッチリとレスリングをやりたかったですけどね。6人タッグのバタバタした展開でできなくなってしまって。辻には大きくなって帰って来てほしいなと思いましたね。それはみんな、天山も小島さんも(思ったでしょう)。小島さんは珍しくナイーブになったのか、『いっちゃうぞバカヤロー!』をやらなかったところが、ちょっとナイーブになったかもしれませんね。あの人がアレを忘れるなんて珍しい。以上です」

【真壁の話】「まぁ一つ言えることはよぉ、そうでなくちゃおかしいしよ、アレでいいんじゃないか。あぁ!? 味方のチームが負けた? 相手は辻だぞコノヤロー! オイ第三世代さんよ、オイ、辻がこれで決められたんじゃねぇ。ここまで踏ん張ったってことだよ、コノヤロー! オイ、テメェら第三世代、次やった時は覚悟しとけよコノヤロー! 言いてぇことはそれだけだ! 辻だってよ、ムカついてんだろうよ。それを倍返しだコノヤロー!」

【本間の話】「とうとう、とうとう辻と上村の海外遠征が決まりました。正直言って俺は淋しいよ。でもよぉ、ヤツらも今の現状に我慢することなく、ずっとずっとやってきて、海外に行って、もっともっと羽ばたこうとしてるんだ。俺は快く送り出してやるよ。辻はメキシコを希望してるみたいですけど、この状況下の中で、どこに行くか分かんないけど、最終的にはヤツの希望通りメキシコに行って、エストレージャになって帰って来い、辻! (※と、階段にいた辻を指差す)エストレージャだ、メインイベンターだ、トップになって帰って来い。お前はそれぐらいの器がある。棚橋さんを思い出すと言われる、若いのにベテランみたいな試合運び、落ち着き、若いのにベテランだよ、お前は! すげぇと思うよ、辻は。俺は“若きベテラン"だと思ってるから、お前のこと。辻は覚えてねぇかもしれないけど、2017年3月3日に首をケガして長期欠場した時、道場に来て受け身とか様々な練習の相手をしてくれたのが辻なんだよ。辻がいたからこそ、今の俺がいるんであって、アイツにはとても感謝している。でも俺は先輩の意地で負けねぇ。ただ一つ、エストレージャになって帰って来い!」

【辻の話】「(※横の壁に寄りかかって)ついに、この時がやってきた。壮行試合、正直言って半年前、俺は内藤さんと闘いたくて、ツイッターで5.5万いいねのプロジェクトを立ち上げた。だがその結果は失敗に終わった。だから次、内藤さんと闘える時が来た時は、もっと結果を残して、内藤さんが闘いたくなる人になった時だと思ってた。ただ! チャンスが舞い込んできた。目の前のチャンスを生かせるか生かせないか、そこで今後の俺のレスラー人生も変わってくるだろう。ただの壮行試合じゃない。俺にとっちゃ、とんでもない人生の大一番だ」

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