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7/29【ストロングスタイル】S・タイガーが蹴殺で貫禄勝ちも「間下はライバル」

『初代タイガーマスク ストロングスタイルプロレスVol.11〜初代タイガーマスク40周年記念第2弾〜』東京・後楽園ホール(2021年7月29日)
○スーパー・タイガー&阿部史典vs河野真幸&間下隼人×

 S・タイガーが対戦を直訴してきた間下を蹴殺して貫禄勝ち。それでも後輩の成長を肌で感じ、「間下はライバル」と認めた。

 4月大会でパシフィック王座から陥落した間下は、「いつまでも2番手、スーパー・タイガーに甘えてちゃダメだなという気持ちが強くなって、爆発したい」と奮起。これまで常に行動を共にし、背中を追いかけてきたS・タイガーとの対戦を直訴し、レジェンド王者でもある兄弟子とタッグマッチで激突することになった。両者は今年3月のZERO1靖国大会で9年半ぶりにタッグマッチで激突し、S・タイガーが顔面ソバットで完勝。間下は今度こそ先輩越えを狙ったが、S・タイガーが圧倒的な壁の高さを見せつけた。

 S・タイガーが阿部と、間下が河野とそれぞれ組んで対戦。いきなりS・タイガーと間下が対峙する。アグレッシブに仕掛けた間下はグラウンドでも果敢に食らいつき、互角の攻防を展開。豪快なショルダータックルで先手を取った。

 その後は河野&間下が阿部を攻め立てる展開が続いたが、再び両者は向かい合う。怒号を上げながら、間下は串刺しフロントハイキック、ラリアット、ブレーンバスターとパワフルな攻撃でたたみかけた。さらに、こん身のミドルキック3連発からキチンシンクをズバリ。S・タイガーもネックスクリューで先輩の意地を発揮したものの、ビンタ連打は間下がスリーパーで切り返すと、掟破りのタイガースープレックスの構えに。これは不発に終わったが、流れるように大外刈りにつなげた。河野が豪快なバックドロップで援護射撃すると、間下は顔面にフロントハイキックを叩き込む。

 しかし、飛び込んだ阿部がジャーマン、伊良部パンチを間下に放つと、息を吹き返したS・タイガーが逆襲に転じたスクリューハイキックをぶち込んだ。引かない間下は気迫全開でS・タイガーを蹴り倒すと、「立て、コラ!」と絶叫して、エルボーやビンタを乱れ打つ。だが、呼応したS・タイガーもビンタやローキックなど打撃のコンビネーションで間下を棒立ちにさせて、ヒザ蹴りをズバリ。続くハイキックは相打ちとなったものの、S・タイガーは止まらず、ソバットからハイキック、ジャーマンスープレックスホールドで追い討ちに。フォールを返した間下だったが、S・タイガーは顔面ソバットで間下を蹴殺した。

 間下はKO状態でしばし立ち上がれず。それでも自力でリングを去っていったが、その姿をS・タイガーはリング上から見つめていた。

 常に上の先輩たちと対峙してきたS・タイガーにとって、下からの突き上げは初めて経験。それだけに「気がつけば、間下がこんな成長してたのはビックリしました。僕も正直、上もだいぶ少なくなってきて、それは上がってこないわけがないですしね」と感慨深げ。今日の試合ではS・タイガーが勝利したが、間下の成長を肌で感じ、「もう間下はライバル。今日の気迫ならいつでもシングルでぶつかって問題ないです」と後輩の実力を認め、一騎打ちにも前向きだった。


【S・タイガーの話】「いや、危なかったです。これまでも上を目指して、上の先輩たちがあまりにも高い壁だったので、今もまだ追いかけてる。でも、気がつけば、間下がこんな成長してたのはビックリしました。僕も正直、上もだいぶ少なくなってきて、それは上がってこないわけがないですしね。この10年、生き残ってきたんで、もう間下はライバル。(レジェンド王座のベルトを叩くと)今日の気迫ならいつでもシングルでぶつかって問題ないです」

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