8/1【新日本】CHAOSトリオが鈴木軍返り討ちでNEVER6人タッグV8 L・I・Jが再挑戦へ
『映画「ゴジラvsコング」Presents SUMMER STRUGGLE 2021』東京・後楽園ホール(2021年8月1日)
NEVER無差別級6人タッグ選手権試合 ○後藤洋央紀&YOSHI-HASHI&石井智宏vsタイチ&ザック・セイバーJr.&鈴木みのる×
後藤&YOSHI-HASHI&石井が鈴木軍を熱戦の末に返り討ちにし、NEVER6人タッグ王座最多防衛記録を更新するV8を達成。再挑戦を表明した内藤&SANADA&BUSHIとのV9戦が決定的となった。
NEVER6人タッグ王者・後藤&YOSHI-HASHI&石井のCHAOSトリオがこの日、8度目の防衛戦を迎えた。挑戦者チームはタイチ&ザック&鈴木の鈴木軍トリオ。後藤&YOSHI-HASHIとタイチ&ザックは9・5メットライフドームでのIWGPタッグ3WAY戦へ向けた前哨戦。「負けたらタイチ軍に改名」要求を突き付けた石井に激怒した鈴木が最後の前哨戦でKOするなど、この二人の遺恨も深まって本番を迎えた。
試合前から石井と鈴木は近距離でにらみ合って一触即発。先発で対峙すると、足を止めてのエルボー合戦で意地を張り合う。鈴木は強烈なフルスイングの一撃で石井の動きをガクンと鈍らせた。ならばと後藤とYOSHI-HASHIがお株を奪うノド輪をダブルで決めてタイチをもん絶させ、石井と3人がかりで太鼓の乱れ打ちを見舞った。
ここから一進一退のせめぎ合いに。王者トリオがタイチをローンバトルに追い込めば、鈴木軍は腕攻めで後藤に集中砲火。その後、中盤に入って石井がザックに右腕を狙い撃ちされて劣勢に陥ってしまう。エルボーで反撃しても自らの右ヒジに痛みが走る。反撃の芽もことごとく摘まれ、ザックの飛びつき腕ひしぎ逆十字に捕まった。
それでもYOSHI-HASHIがタイチをバタフライロックで捕らえて流れが傾きかけたが、逆にタイチの聖帝十字陵に捕まって一転してピンチに。鈴木がグラウンド卍で後藤を、ザックが三角絞めで石井を捕らえる三重奏で鈴木軍が逆転し、タイチは田上明ばりのノド輪落としでたたみかけた。
その後、6人が入り乱れる混戦模様となって全員がダウン。YOSHI-HASHIのカルマ、タイチのブラックメフィストがいずれも不発に終わる読み合いから、タイチが急角度バックドロップを敢行。鈴木がランニングローキックで蹴り飛ばしたが、YOSHI-HASHIもラリアットを叩き込んで譲らない。終盤には後藤が鈴木のスリーパーに捕まったものの、ゴッチ式パイルを牛殺しで切り返すと、石井が鈴木にラリアットを叩き込んで援護射撃。最後は後藤&YOSHI-HASHIのGYWがズバリと決まって勝利を決めた。
35分を超える熱戦を制したCHAOSトリオがNEVER6人タッグ最多防衛記録を更新するV8を達成。「鈴木軍、討ち取ったり!」と勝ち誇った後藤は「俺たちはチャンピオンとして誰の挑戦でも受けるぞ」と宣言してみせた。
さっそく次なる挑戦者が現れた。内藤&SANADA&BUSHIだ。6・2後楽園大会で王者組に敗れているL・I・Jトリオだが、BUSHIが「俺はな、このままじゃ終われないんだよ。なんでも防衛するのは永遠なんだよね? だったら、またこの3人でリベンジさせてくれよ」と再挑戦をアピール。すると後藤も「OK、その挑戦、受けてやるよ」と受諾し、V9戦が決定的となった。
またも難敵が立ちはだかることになるが、YOSHI-HASHIは「このNEVER6人タッグベルト、俺たち3人が防衛し続けるのは永遠だ!」と誓って締めた。また、後藤&YOSHI-HASHIは9・5メットライフドーム大会でのIWGPタッグ3WAY戦へ向けても追い風を吹かせた形で、試合後は王者・タイチ&ザックと視殺戦を展開。L・I・JとのV9戦がその前に組まれれば、内藤&SANADAとは挑戦者同士の前哨戦となる。
【試合後の後藤&YOSHI-HASHI】
▼後藤「俺らはそこらのヘボチャンピオンと違うからな。ああやって挑戦に名乗り出てくる奴は挑戦受けるよ。しっかりお前の見せたいものを見せてみろよ。叩き潰してやるから。なあ? YOSHI-HASHI」
▼YOSHI-HASHI「鈴木軍のあいつらが挑戦する前、最強の3人って言ってたよな、オイ! 最後、リングで勝ち名乗り受けたのは誰? お前らもう分かるだろう。後藤さんと石井さんとそして俺だ、オイ! 3人だ、オイ! さらにさらに俺たちのほうが上だ。見て分かっただろう。そして鈴木みのる、オイ! そんな余裕あんのか、オイ! 最後の局面でもっとガムシャラに行かなくていいのか? オイ、お前、今そんな立場かよ。このベルトが欲しいんだろ? オイ、遮二無二来いよ。こんなんだったら前に挑戦したDOUKIのほうがもしかしたら今日獲ってた可能性あるな。そうっすよね?」
▼後藤「ああ」
▼YOSHI-HASHI「第三世代の3人、輝かしい栄光があるけど、それでも泥臭くこのベルトを獲りに来たよ。だからこそ、石井さんは最後に握手求めたんじゃないですかね。次、内藤、SANADA、BUSHI。もし立場が逆で俺たちが挑戦させろって言ったら内藤、お前は俺たちのことをボロカスに言っただろ? オイ、どうだ? いつもみたいにネチネチネチネチ嫌らしいこと言ってただろ。でもな、俺たちはお前らと…」
▼後藤「(急に割って入って)違うんだっつうことを!」
▼YOSHI-HASHI「器がデカいんだ、バカ野郎! オイ、やりたいならやってやるよ。オイ、次に緒戦したいって言ってる奴がいるんだよ。オイ、いいかてめらえら倒して、次そいつら倒す。そして西武ドーム、ベルトは俺たちがいただく」
※石井はノーコメント
【試合後のタイチ&ザック】
▼ザック「マジかよ。信じられないけど、今日はあいつらは強かった。鈴木軍に賭けてたファンはボロ負けだな。なんでだ? 今俺の頭の中はまるでYOSHI-HASHIの脳みそみたいに空っぽで何も言葉が出てこない。あいつらに負けたなんて信じられない。まともに考えられない」
▼タイチ「YOSHI-HASHI、後藤、石井、楽しめたよ。てめえらみたいなもんでも、あのベルトを大事に持って、どんな相手とやったか知らねえけど、一応最多記録? まあ、分かったような気がするよ。今日のところは結果がこうなった以上な、後藤、YOSHI-HASHI、お前らのほうが長く起きていたということだ。俺らのほうが先に消灯しちまったということだ。それだけの差だ。いいじゃない。面白い。YOSHI-HASHI、気持ち良かった。変わったな、お前。認めてやるよ。だけど、お前らはせいぜい6人タッグのベルトだ。さてついてこれるかな? 6人タッグはお前らのほうが勝ってた。それは分かった。それだけは認めてやる。ただ6人タッグとIWGPタッグ、どれだけの差があると思う? お前らついてこれるか? どうかな、その答えは。YOSHI-HASHI、まだ時間はあんだよ、西武ドームまで。もしくだらねえ試合しやがったら、後藤&石井組に変更しろ。YOSHI-HASHI、覚悟持ってこいよ。俺らIWGPタッグチャンピオンが6人タッグチャンピオンを潰してやるから」
▼ザック「びっくりしてる。YOSHI-HASHIとゴトーは俺たちが思ってたより強かった。特にYOSHI-HASHIは想像を遥かに超えてきた。これでもうあいつの実力を認めざるを得ないってことか…デモ…デモ…タイチが言うようにNEVER6人タッグとIWPGタッグのベルトには明らかな差がある。マエダ、タカダ、ハシモト、チョーノといった錚々たるレスラーが巻いてきた。歴代IWGPタッグの闘いをNEVER6人タッグなんかが超えられるはずがない。お前らは正直良くやったよ。でもセイブドームではハゲのトモちゃんは一緒じゃない。トモちゃんなしじゃキツいだろ。助けてくれるトモちゃんは一緒にリングに上がってくれないぞ。お前らバカ2人の実力がどれほどのものなのか見せてもらおう。ナイトー&SANADAに勝ってる俺らだぞ。そうだ、確かお前ら2人は去年とっくに倒したはずだけど。去年と何が変わったんだ?今日のところは勝利に浸ってろ」
▼タイチ「クソッ、6人タッグ獲ったら、川田&田上&渕組とやろうと思ったのにな、チクショー。ダメだったか。まあ、いいや。今日の借り? 貸し? まあ西武ドームできっちり返してやるよ。いいじゃない。もう一組の挑戦者はどこ行ったんだ? 休んでんの? ハポンは」
▼ザック「YOSHI-HASHIの話す言葉はYOSHI-HASHI弁だろ」
▼タイチ「まあいいや挑戦者同士頑張って。挑戦者決定戦でいいから。俺らチャンピオンだ。かかってこい。どっちでもいいぞ。どっちが脱落してもいいから。俺ら待っててやるから決めてこい」
▼ザック「大事なのはこのIWGPのベルトだ」
▼タイチ「6人タッグと一緒にすんな、この野郎!」
※鈴木はノーコメント
【内藤の話】「俺とSANADAは9月5日のメットライフドームでのIWGPタッグ王座に挑戦が決まっているけど、6月2日、ここ後楽園ホール大会にて行なわれたNEVER無差別級6人タッグ王座戦の悔しさ、忘れてないんだよね。それにしてもギラギラしているBUSHIはやっぱ魅力的だね。後藤、YOSHI-HASHI、そして石井、6月2日、後楽園ホール大会の借りを返させていただくぜ、カブロン!」
【BUSHIの話】「いやあ、感謝するよ、チャンピオンチーム。俺たちの挑戦を受けてくれるってさ。やってくれるんだったらどこでもいいよ。嬉しいよ。内藤、SANADAはIWGPヘビーのタッグに挑戦が決まっている中、俺だけ何もない。ここで結果として残せなかったら、この先の西武ドームも見えてこなくなるからね」
