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8/11【DRAGONGATE】新ドリーム王者・YAMATOに包囲網 「KAIvsBen-Kvs望月」勝者を9・20大田区で迎撃

『THE GATE OF ADVENTURE 2021』東京・後楽園ホール(2021年8月11日)
4ユニットエキサイティングバトル決勝 ○H・Y・O&石田凱士&SB KENTovsドラゴン・キッド&Kagetora&YAMATO×

 新ドリームゲート王者・YAMATOが遺恨を引きずるKAIの乱入に遭い、H・Y・Oにまさかの敗戦。因縁のKAI、さらにはHIGH-ENDの盟友Ben-K、大ベテランの望月がドリームゲート王座挑戦をアピールし、包囲網が敷かれる形に。斎藤了GMが9・8後楽園大会での3WAYによる次期挑戦者決定戦を即断し、YAMATOはその勝者を9・20大田区総合体育館大会で迎撃することが決まった。

 史上初となる7・31&8・1神戸ワールド記念ホール2連戦を経て、ドリームゲート王者となったYAMATO。ここまで団体をけん引してきた吉野正人が引退し、ドラゲーマットは新局面を迎えた。この日のオープニングでYAMATOは「新しい時代を作るのは、新しい人間だけの特権じゃないんだ。この俺、YAMATOが作る新しいDRAGONGATEにどうぞご期待ください」と新時代到来を宣言していたが、メインイベントで波乱の展開が待っていた。

 この日のメインはYAMATO率いるHIGH-END、トライアングルゲート王者でもあるMASQUERADE、ツインゲート王者・ススム&清水擁するNATURAL VIBES、極悪集団R・E・Dによる6人タッグ4WAYマッチ。今後のドラゲーマットの行方を左右する重要な試合だけに、のっけから攻守が激しく入れ代わる熱戦となった。

 トライアングル王者であるMASQUERADEの3人がトリプルトペコンヒーロを皮切りに主導権を握ると、KENToを一気に攻め立てる。総仕上げとばかりにダイヤがファイヤーバードスプラッシュを狙うが、怨敵・インフェルノの乱入に遭って不発。その直後、インフェルノがダイブ式コードブレイカーを繰り出すと、すかさずKENToがSBシューターで絞め上げ、トライアングル王者からギブアップをもぎ取った。

 続いて、ここまで圧巻のパワーを何度も見せてきた清水が、R・E・Dの3人を同時に抱え上げてバックフリップを決める離れ技を披露。勢いのままNATURAL VIBESがアクセルを踏み、ススムがYAMATOにジャンボの勝ち!を振り抜いてチャンスを掴んだかに見えたが、その刹那、キッドのウルトラウラカンラナがさく裂し、ここでNATURAL VIBESが姿を消した。

 残るはHIGH-ENDとR・E・Dのみ。HIGH-ENDはR・E・D勢がボックスを持ち込んでも引かず、H・Y・Oに照準を絞ると、YAMATOの串刺しドロップキック、キッドのトルネードDDT、YAMATOの垂直落下式ブレーンバスターが立て続けに火を吹く。YAMATOはギャラリアでダメ押しし、勝利を確信したが、石田がレフェリーの足を引っ張ってカウントを妨害。レフェリーの注意が石田に逸れたスキにKAIが乱入し、メテオインパクトでYAMATOを叩きのめすと、H・Y・Oにフォールさせ、そのまま3カウントが入った。

 7・9後楽園での完全決着戦でYAMATOに敗れたKAIが新王者となった因縁の相手に屈辱を味わわせた形に。「YAMATO、遅くなっちまったけど、ドリームゲート戴冠、おめでとうございます。前回の後楽園では不覚にも一騎打ちで負けちまったけどよ、あんなんで完全決着って思ってるの? HIGH-ENDのセコンドのお前らがあれだけ試合に介入してきて、完全決着って言えねえだろ。そもそも俺は完全決着とは一言も言ってない」と独自の理論でアピールしたKAIは、「おい、ハッキリ言うぞ。真っ向勝負だったら俺はお前に負けない。YAMATO、ドリームゲート王者として、真っ向勝負で俺の挑戦を受けろ」と挑戦状を叩きつけた。

 そんなKAIをスピアーでねじ伏せたBen-Kは「おい、KAI。YAMATO、YAMATOってテメェしつけえんだよ。YAMATOさんとやる前に俺が相手してやるよ」と迎撃を表明。さらに「それから、YAMATOさん。そのベルトに俺も興味があります。同じユニットだからって挑戦できない。そんなことはないですよね?」とドリームゲート獲りにも色気をみせた。

 斎藤GMがYAMATOの意志を確認し、初防衛戦の舞台を9・20大田区総合体育館大会に指定。KAIとBen-Kに挑戦者決定戦を課そうとしたが、ここで「傷だらけの栄光」が場内に鳴り響き、望月成晃が登場して待ったをかけた。「今のDRAGONGATEの流れ、若手がいっぱい出てきて、なんかちょっといろいろ名乗り上げづらいなと思ったんですけど、YAMATO、お前がチャンピオンになったなら話は別だ。俺もこの戦いに混ぜてくれよ」と挑戦をアピールしたのだ。

 このベテランのアピールを歓迎した斎藤GMは、9・8後楽園大会で3WAYによる次期挑戦者決定戦を行うことを決断。「寡黙な男の2度目の戴冠に燃える執念が勝つか? 最年長の意地が勝つか? ただただしつこい男が勝つか? 楽しみにしてるぞ」と期待を示した。

 最後にリングに残ったYAMATOは「ドリームゲートチャンピオンとして後楽園ホール初陣は飾れなかったが、さっきも言ったな。新しい時代を作るのは新しい人間だけの特権じゃない。時代を変えるのは風だ。その風を起こせないヤツにこのベルトは任せられない」と新時代創造を誓うと、「9月20日、大田区大会、誰が来ても俺が一撃でひれ伏せさせてやる」とタイトル死守を誓った。

 この日のメインではツインゲート王者もトライアングルゲート王者も直接ピンフォール負けを喫しているだけに、今後の展開によってはタイトル戦につながる可能性もある。聖地での4WAYマッチで生まれた動きは、9・20大田区大会へ向け、大きなうねりに発展しそうだ。

☆9/8(水)東京・後楽園ホール『STORM GATE 2021』18:30開始

▼オープン・ザ・ドリームゲート王座次期挑戦者決定3WAYマッチ
望月成晃
vs
KAI
vs
Ben-K


☆9/20(月・祝)東京・大田区総合体育館『DANGEROUS GATE 2021』15:00開始

▼オープン・ザ・ドリームゲート選手権試合
[挑戦者]
9・11後楽園「Ben-KvsKAIvs望月成晃」の勝者
vs
YAMATO
[第33代王者]
※YAMATO初防衛戦

【YAMATOの話】「おい、あんなんで挑戦権かけさせんなって。まぁ、いい。さっきも言ったけど、降りかかる火の粉は振り払うだけ。誰がきてもいいよ。誰がきてもいいけどさ、9月20日、それまでによ、風を起こせって。こいつにベルトを任せていい、こいつがDRAGONGATEこれから引っ張っていくんだっていうよ、風を起こしてみろよ。それができないような奴にこのベルトは任せらんねぇぞ。クソ。まぁ、いい。それだけ。終わり」

【Ben-Kの話】「次、挑戦者決定戦。KAI、望月成晃、二人まとめて倒して、YAMATOさんの持ってるベルトに挑戦したいと思います」

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