プロレス・格闘技の情報満載!全日本・ノア公式モバイルサイト

9/6【NOAH】N-1プロローグ戦で54分激闘…拳王“ノアの闘い”叫んで優勝宣言 「アートでもMMAの延長でもねえ!」

『N-1 VICTORY 2021 〜Special Prologue〜』東京・新宿FACE(2021年9月6日)
イリミネーションマッチ ○拳王&杉浦貴&マサ北宮&鈴木鼓太郎vs中嶋勝彦&齋藤彰俊&稲葉大樹&清宮海斗×

 ノア年間最大のリーグ戦『N-1 VICTORY 2021』(9・12後楽園で開幕)に出場する8人がイリミネーション戦で54分を超える激闘を展開。生き残った拳王が2年ぶりN-1制覇へ弾みをつけ、「アートでも総合格闘技の延長でもねえ!」と“ノアの闘い"への誇りを叫びながら優勝宣言を放った。

 開幕まで6日。プロローグ大会となった新宿大会のメインに据えられたのは、出場8選手による4対4イリミネーションマッチだった。“個人闘争"のN-1だけにユニット関係なしの4人組が実現。Aブロックの清宮と杉浦、Bブロックの拳王と稲葉、Cブロックの中嶋と鼓太郎、Dブロックの北宮と齋藤が“クアトロ前哨戦"となるチーム分けとなった。

 8人個別に入場し、敵味方に分かれても互いをけん制し合う空気感。前哨戦の組み合わせとならずとも、のっけから気迫みなぎる攻防が展開され、20分に迫るまで誰一人として失格者が出ない目まぐるしいシーソーゲームとなった。

 18分すぎに拳王のハイキックを浴びた齋藤がオーバー・ザ・トップロープ(OTTR)で失格に追い込まれ、中嶋は因縁の北宮をヴァーティカル・スパイクで粉砕。唯一“ジュニア"としての出場を公言する鼓太郎は、杉浦&拳王の強烈援護を受けながら中嶋からタイガードライバーでピンフォールを奪ってみせた。

 チャンス到来に燃える稲葉も、泥臭い打撃戦で相手方に食い下がり続け、鼓太郎を一瞬の極反り卍固めで仕留めて存在感を発揮。最後の4人まで残ったが、杉浦の猛烈な左ラリアット、予選スラムを浴びて失格へと追い込まれた。

 気づけば“残り一人"となった清宮だったが、杉浦&拳王二人に激情を露わにしながら奮闘。杉浦をエプロンサイドに引きずり込むや、体ごとぶつかるエルボーバットでOTTRへと追い込むと、拳王にも真っ向から打撃戦を仕掛け、メチャクチャに張り手を乱打しあって、ことごとくカウンターのドロップキックも発射。オーバースローからのタイガースープレックスを狙った。

 だが、踏ん張り通した拳王は続く打撃戦で起死回生の右ハイキックをズバリ。棒立ちとなった清宮を左右のハイキックでなぎ倒すや、すかさず必殺のPFSを投下し、3カウントをもぎ取った。

 54分の激闘プロローグ戦で生き残った拳王が、2年ぶりのN-1制覇へ弾み。マイクを握ると、思いの丈をぶちまけた。

 「どこのどいつか分からねえおちゃらけたヤツとか、老人ホームから来たぐらいの年のヤツとかいたけど、俺はノアの闘いが大好きだ。N-1にエントリーしてるどこのどいつか分からないようなヤツとじゃなくて、今日みたいなめちゃくちゃ熱い闘いが好きなんだよ!」と“ノアの闘い"への誇りを叫び、場内も拍手に包まれた。

 確かにノアを中心にキャリアを形成してきた8人によるメインでもあった。武藤敬司、桜庭和志、藤田和之、船木誠勝ら豪華メンバーがそろう今N-1ではあるが、拳王は「俺はノアに人生かけてんだ。おっさんどもに言ってやるよ。ノアの闘いは総合格闘技の延長じゃねえぞ? ノアの闘いはアートじゃねえぞ? ノアの闘いは作品なんかじゃねえんだよ!」とぶった斬りながら公然と宣戦布告。「N-1でノアの闘いを貫いて俺が優勝する。そして丸藤正道のヘビー級タイトルを取って、俺がノアで一番つえー男になるからな!」。レジェンドが話題をさらうN-1に“ノアの闘い"の激しさと誇りを刻み込む。拳王の咆哮とともに、まもなく開戦ゴングが鳴り響く。

【拳王の話】「N-1の前哨戦、取ったぞ。リング上でも言ったけど、俺は今日のような闘いが大好きなんだよ。いいか!? 俺はプロレスリング・ノアの闘いに飢えてんだよ。めちゃくちゃ“ノアの闘い"をやりたいんだよ。リーグ戦にエントリーした選手見たか? どこのどいつか分からねえようなオッサン! ノアは小遣い稼ぎの場所じゃねえぞ!? ノアで冥土の土産を持って帰ろうとしてんじゃねえぞ? 俺はな、このノアに人生かけてんだ。いいか? 俺がノアの闘いを貫き通して、俺がN-1王者になって、そして! 丸藤正道の持つGHCヘビー級のベルトを獲ってやる。俺がノアの闘いでノアのテッペン、獲ってやるからな」

プロ格 情報局