プロレス・格闘技の情報満載!全日本・ノア公式モバイルサイト

9/8【NOAH】テーマは進化と存在感、“W-1時代のトラウマ"払拭も視野に N-1へ稲葉大樹インタビュー

 ノア年間最大のリーグ戦『N-1 VICTORY 2021』出場が決まった稲葉大樹。今年は肉体改造に取り組み、一回り大きくなった肉体を引っさげて復帰したばかり。ノア参戦から1年が経過し、ようやくトップ戦線へ本格的に殴り込むチャンスをつかんだ。拳王、望月成晃、ケンドー・カシンと同じBブロックにエントリー。“ノアでの稲葉大樹"確立へ、実直な志でN-1に臨む稲葉に現在の心境を聞いた――。


【稲葉大樹インタビュー】

――N-1を前に率直な思いというのは

▼稲葉「このプロレスリング・ノアで結果を出すために重要なリーグ戦になると思っています」

――選から漏れた選手もいるなかでチャンスをつかんだ形となる

▼稲葉「N-1に出るというのは一つの目標でもあったんですが、出ることだけが目標ではないので、出場するからにはやっぱり優勝を目標にしてしっかり戦っていきたいなと思います」

――ノア参戦から1年が経過したが、トップ戦線には本格的に食い込めていない。このN-1を機に…という思いは強い?

▼稲葉「そうですね。トップ戦線でもやっていけるっていうのを自分もしっかりアピールしたうえで結果を残していけたらと思います」

――拳王、カシン、望月と同じBブロックに入った

▼稲葉「まず、蹴りを使う選手が二人。望月さんと拳王さん。望月さんに関しては、試合運びはもちろん、すごく“元気"がある方だなと思っているので、そのスタミナだったり元気さに負けないところをアピールしていきたい。拳王さんとは一度(ZERO1の)火祭りでやったことがあるんですが、その時から僕も成長したと思うし、拳王さんも結果を残されているので、そこの闘いになると思いますが、しっかり結果を残して上に行きたい。カシンさんについては……やっぱり初対戦ですし、ちょっと掴めないというか、頭を使わないといけない。自分はちょっとそういうのは苦手なので、うまく相手のペースに引き込まれないようにして戦っていきたいなと思います」

――初戦の相手に望月成晃が来ることについては?

▼稲葉「N-1自体が初戦なので緊張するとは思いますが、そこを自分のパワーに換えてぶつかっていきたい。望月さんも受け止めてくれると思います。その望月さんの包容力を、超えていくような攻めをみせたいと思います」

――公式戦は3戦のみとなるだけに、初戦を取れるか取れないかはかなり重要となる

▼稲葉「そうですね。取れたら有利になる分、勢いにも一気に乗れると思うので、しっかり勝ちを意識して狙いたいですね」

――拳王とは前哨戦でも激しくやりあってきた

▼稲葉「そうですね。(GHCヘビーやナショナルの)チャンピオンにもなっている人ですし、ここも結果にこだわっていきたいですね」

――そして3戦目の公式戦の相手がカシン、最後に足をすくわれかねないトラップのような日程になっている

▼稲葉「望月さん、拳王さんとはぶつかり合えるような試合ができると思っているんで、(カシンにも)そういう気持ちで行っちゃいそうなので、そこはしっかり気持ちを切り替えて臨みたいですね」

――稲葉選手がノアに上がるようになって、標的の一人として噛み付いていったのが丸藤正道だった。優勝すれば丸藤の持つGHCヘビーに挑戦できる

▼稲葉「そうですね。丸藤さんもベルトを獲ってより高い位置に行かれたので、そこは目指す側としてはありがたい。目標は高いほうが良いので。そういう意味でもこのN-1でしっかり結果を残せば、一気にそこまでステップアップできるので」

――改めてノアに上がって1年が経ったが、一からやり直す覚悟で過ごしてきて感じることというのは?

▼稲葉「やっぱり重みが違う、というのが一番でしたね。なので『この体じゃダメだ』と思って体をデカくして。これが完成形ではないですけど、自分なりに打撃や色んなものに重さが出てきたんじゃないかな、と思うんで、これをさらに強くしていって、どんどんノアでガンガンできるように進化していきたいと思います」

――公式戦でも磨いてきたフィジカルで押していきたい?

▼稲葉「そこは臨機応変に。もちろんペース配分なしに一戦一戦全力でやるつもりなんですけど、シングルが続く…ということに関してはやはり考えないといけないので」

――まだまだ進化の途中で、ノアでの稲葉大樹というのはどんな形か、まだその軸を見つけているような段階?

▼稲葉「そうですね。肉体面でも試合面でも“探しながら"順応しつつ進化していってる段階ですね。このN-1を通じて『稲葉もデキる!』ってところを、プロレスファンの方々、ノアファンの方々に見てもらいたいですね」

――決勝トーナメントで当たってみたい別ブロックの選手はいる?

▼稲葉「僕自身、WRESTLE-1時代の因縁というか、トラウマのある選手がいるので、そこを払拭したいというのもノアに来た一つの理由ではありますね」

――WRESTLE-1の王者だった際、ノアから参戦してきた中嶋勝彦にベルトを奪われ、結局奪回できないまま団体が活動休止となった

▼稲葉「はい、ずっと心のなかにつっかえてる部分があるので」

――そのWRESTLE-1の長でもあった武藤敬司も出場する

▼稲葉「タッグでは何度かやったことがあるんですけど、シングルのチャンスをもらったことがないので、もちろんやってみたいですね」

――改めて今回のN-1はどんなリーグ戦にして、どんな制覇を成し遂げたい?

▼稲葉「しっかり“稲葉大樹"を出して、稲葉大樹ってこんな選手なんだ!っていうイメージを植え付けたうえで優勝したいと思います」

プロ格 情報局