9/8【DRAGONGATE】Wヘッダー・箕浦がドリーム王座初挑戦を決定 9・20大田区へ「俺が主役だ」

『STORM GATE 2021』東京・後楽園ホール(2021年9月8日)
オープン・ザ・ドリームゲート王座次期挑戦者決定4WAYマッチ ○箕浦康太vs望月成晃vsKAIvsBen-K×

　ダブルヘッダーでメインの4WAY戦に急きょ出場した箕浦が接戦をものにして、ドリームゲート王者・YAMATOへの挑戦権を獲得。初めて至宝に挑むことになった箕浦は「俺がDRAGONGATEの未来を作る。次の時代は俺が作る。9・20大田区では、この俺、箕浦康太が主役だ」と力強く言い放った。

　8・11後楽園大会でドリームゲート王者・YAMATOをKAIが乱入襲撃。ベルト挑戦を迫った。続けて、YAMATOとHIGH-ENDで共闘するBen-K、ベテランの望月も挑戦に名乗り。そこで、9・20大田区大会での挑戦権を懸けて3WAY戦が行われることになった。そして、当日になってまさかの展開に。第2試合でYAMATOにピンフォール勝ちを収めた箕浦がメイン追加参戦を猛アピールし、急きょ4WAYマッチに変更となったのだ。

　オーバー・ザ・トップロープありの勝ち抜きルール。直前での4WAY変更に怒りを見せたKAIと望月が共闘すると、負けじと箕浦とBen-Kも合体し、序盤はさながらタッグマッチの様相に。KAIと望月はラリアット&ミドルキック、トラースキック&ミドルキックなど抜群の連係を連発した。しかし、ロープ際で望月が裏切り、KAIをエプロンに排除。三角蹴りをぶち込むと、Ben-Kがショルダータックルで突っ込み、まずはKAIがオーバー・ザ・トップロープで敗退となった。

　望月はBen-Kと握手したものの、直後に裏切って策士ぶりを発揮する。今度は箕浦の共闘要求に応じてBen-Kを攻め立てたものの、望月が三角蹴りを狙ってコーナーに上がった瞬間、箕浦が反旗をひるがえして場外に叩き落とした。これで望月は脱落となり、リング上は箕浦とBen-Kの一騎打ち状態に。

　Ben-Kが捻りを加えた水車落としでぶん投げれば、箕浦はお株を奪うスピアーで応戦。Ben-Kもスピアーでやり返し、Ben-Kボムを狙うも、阻止した箕浦がガングで叩きつける。ならばとBen-Kがジャーマンで逆襲…とスリリングなシーソーゲームが続いた。

　接戦の中で勝利を掴み取ったのは箕浦だった。しつこくクロスフェイスに捕らえてBen-Kを追い詰めると、脱出を許しても、バベルギア(ファイヤーマンズキャリーから逆回転する丸め込み技)で3カウントを迫る。粘るBen-Kがスピアーで逆転を狙っても箕浦は真っ向からキャッチし、変型フェイスバスターで顔面から叩きつけると、再びクロスフェイスに捕獲。そこからコブラクラッチとの複合技・エングラナヘに移行して絞めに絞め、Ben-Kを仕留めた。

　ダブルヘッダーで体力的に不利な条件をものともせず、箕浦が4WAY戦に激勝。9・20大田区大会でのドリームゲート王座挑戦権を獲得した。箕浦にとっては同王座初挑戦。まさにYAMATOの言う「風」を後楽園大会で巻き起こした。

　ベルトを持って箕浦の前に立った王者・YAMATOは「箕浦康太、俺はお前が勝ち上がってくると確信してたぞ。お前は風を吹かせた。プロレス界には強い人間、プロレスがうまい人間は山ほどいる。ただ、風を吹かせられる人間はひと握りだ。お前は今日、その1人になった。若き挑戦者よ。次はお前のその力で時代を動かしてみろ」と通告した。

　これまでのレスラー生活で最大のチャンスを手にした箕浦だったが、自信は揺るがない。物怖じすることなく王者の前で「こうして自分から風を起こして、大田区のメインに立つことができます。大田区、メインイベント、ただ立つだけじゃなく、俺がDRAGONGATEの未来を作る。次の時代は俺が作る。9・20大田区では、この俺、箕浦康太が主役だ!」と力強く宣言した。

　箕浦が大田区大会でベルト奪取を果たせば、シュン・スカイウォーカーが保持する最年少戴冠記録も、Ben-Kが保持する最速戴冠記録も更新することになり、新しい景色を見せることになる。実績面で王者有利は動かないものの、箕浦はKING OF GATE準決勝、この日の第2試合とYAMATOに勝利しているだけに可能性は十分。この日の勢いのままに箕浦は秋の大一番で新時代の扉に手をかける。

【箕浦の話】「ついに3年3ヵ月、頂点に挑戦するところまできた。9・20大田区はただ一人の挑戦者ではなく、完全に俺が主役としてあの大舞台のメインに立って、必ず俺が未来のDRAGONGATE、新しい時代を作る。必ずベルトを巻いて後楽園に帰ってきます」