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9/23【大日本】新ストロング王者・野村が聖地登場 敗戦も関本の挑戦表明に「最高だな」

東京・後楽園ホール(2021年9月23日)
○関本大介&岡林裕二vs野村卓矢&阿部史典×

 新ストロング王者・野村が聖地・後楽園に初登場。関本の挑戦表明を受けて10・18後楽園大会でのV1戦が決定的となった。

 9・20札幌大会で中之上を破って悲願のストロング王座初戴冠を果たした野村が聖地・後楽園に王者として初登場。ZERO1の天下一ジュニア覇者でジュニア二冠王者・阿部とのアストロノーツで、関本&岡林のストロングBJツートップと激突した。

 試合前からストロングのベルトを関本と岡林に向かって誇示した野村は先発で飛び出して関本と対峙。レスリングの攻防を展開し、フロントネックロックで捕らえた。阿部も岡林を相手に体格差をものともせずエルボーで立ち向かったが、逆水平で押し返され、ショルダースルーで投げ飛ばされてしまった。

 ここから阿部の劣勢が続いたが、岡林相手に低空ドロップキックで突破口を開くと、野村がエルボー連打で気を吐く。岡林のマシンガン逆水平を浴びてもミドルキック連打で応戦。串刺しランニングエルボー、ハーフハッチ、胸板へのローキックで攻め立てた。関本に相手が代わってもミドルキック連打や張り手を浴びせた。ブレーンバスターで引っこ抜かれても、ドロップキックで先をいって王者らしさを示した。

 負けじと阿部も奮闘。関本にドロップキック、多回転式ソバットを見舞い、フランケンシュタイナーを仕掛けたが、キャッチした関本が逆エビ固めで捕らえる。逃れた阿部は伊良部パンチで逆襲。激しい打撃戦を多回転式ソバット、回転浄土宗で制した。

 すかさず野村が加勢して阿部と張り手を交互に連射。阿部が伊良部パンチの構えをみせると、岡林がラリアットで切り込んで食い止めた。関本と岡林は阿部に眉山を敢行。孤立した阿部も関本との伊良部パンチの打ち合いを制したが、2発目は関本がラリアットで返り討ち。目まぐるしいバックの取り合いからぶっこ抜きジャーマンを爆発させて3カウントを奪った。

 豪快勝利を決めた関本は試合後、ストロング王座挑戦を表明した。「野村、次、そのストロングヘビー、俺を挑戦させてくれ。お願いします」とアピールすると、野村は「1回目の防衛戦が関本大介? 最高だな、おい」と歓迎。「関本大介、お前の挑戦受けてやるよ。ストロングBJ=関本大介? 俺が勝ってストロングBJ=野村卓矢にするから覚悟しとけよ」と受諾したうえでストロングBJの象徴・関本超えを誓った。

 「俺はチャンピオンだけど、お客さんはたぶん、まだストロングBJ=関本大介になってると思う。今度タイトルかけて戦うことになったんで、それを覆すような激しい試合をして、私が必ず防衛します」。そう誓った野村は関本迎撃へ向けて「まさか1回目で関本大介とやれるとは最高。勝ちますよ。僕の最強ロードの踏み台になってもらいます」と豪語してみせた。

 対する関本は新王者・野村を「ホントに凄く負けん気が強いというか、試合してる時の目が本当に素晴らしい」と評価。一方で「それに負けないように自分が必ずベルトを獲って、またストロングBJのストロングヘビーに返り咲きたいと思います」と誓ったように、時代の流れに抗って野村の台頭に待ったをかけるつもり。岡林から「チャンピオンになったら俺とやりましょう。防衛戦」と呼びかけられると、「わかりました。まず獲らなきゃいけない。明日から一日一日、大事に精進していきます」と呼応し、気を引き締めた。

 両者の対決の舞台は、すでにストロング王座戦開催が決まっている10・18後楽園大会が最有力。野村が象徴化への足がかりを作るか、関本が復権を果たすか。野村のV1戦は天下分け目の大一番となる。


【試合後の関本&岡林】
▼関本「ありがとうございました。今日、ジャーマンスープレックスがうまく決まったんで、この勢いのまま野村に挑戦表明しました。またBJWのストロングヘビーのチャンピオンになりたいと思いますので、お願いします」

▼岡林「チャンピオンになったら俺とやりましょう。防衛戦」

▼関本「わかりました。まず獲らなきゃいけない。明日から一日一日、大事に精進していきます」

――新王者・野村が魅力的に映った?

▼関本「そうですね。ホントに凄く負けん気が強いというか、試合してる時の目が本当に素晴らしい。それに負けないように自分が必ずベルトを獲って、またストロングBJのストロングヘビーに返り咲きたいと思います」

――野村&阿部はIRON FISTタッグ王者でもあるが?

▼関本「チャンスがあれば、この岡林、関本のタッグでいろんなところでベルトに挑戦できたらいいなと自分は感じてます」

▼岡林「戦っても組んでもすぐいけるんで、組んだら組んだでタッグベルト狙っていきます」

▼関本「今日はあまり連係が出なかったんで。久しぶりに組んだんで呼吸があまり合わなかったです。まぁ、徐々に徐々に」


【試合後の野村&阿部】
▼阿部「すまんかった。ごめん、ごめん。こんなにベルト持ってるのにな。一番強かったのにな、俺たちが今」

▼野村「壁が高いな。でもこんだけ強いってことだよ」

▼阿部「そうだよ。こいつはね、みんなからしたら昔から見てる野村卓矢かもしれないですけど、俺から見たらストロングBJは野村卓矢。そして2番目から関本大介、岡林裕二、中之上靖文がいる。こいつは今、ストロングBJのトップ。ということはプロレス界のトップ。強さすべてがトップ」

▼野村「いいこと言うね。俺はチャンピオンだけど、お客さんはたぶんまだストロングBJ=関本大介になってると思う。今度タイトルかけて戦うことになったんで、それを覆すような激しい試合をして、私が必ず防衛します」

▼阿部「隣に一緒にいて、こいつに劣らないような選手にならなきゃいけないと思ってます。ジュニアのトップだからってヘビー級で一番強いわけじゃないんで。こいつの足を引っ張らないような、こいつと対等でものが言えるような選手にもっともっとなります。頼むよ。よっしゃ、ありがとう」

――いきなり関本が挑戦の名乗りを上げたが?

▼野村「最高ですね。まさか1回目で関本大介とやれるとは最高。勝ちますよ。僕の最強ロードの踏み台になってもらいます」

▼阿部「いいね。モチベーションのあれが違う。プロレスに対するモチベーションが。低いわけじゃないけど価値観が違う。こんなこと言ってな、俺だって悔しいよ。負けないように頑張るよ。ありがとう。負けたのにベルト持ってるのが情けないね。頑張るよ」

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