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9/23【新日本】オーカーンが半年越し“弁髪の恨み"晴らしてG1・無傷連勝も “靴舐め強要"はならず

『G1 CLIMAX 31』東京・大田区総合体育館(2021年9月23日)
Aブロック公式戦 ○グレート-O-カーンvs矢野通×

 オーカーンが半年越しで“弁髪の恨み"を晴らして矢野に雪辱し、無傷の2連勝。しかし、矢野への靴舐め強要は失敗に終わった。

 オーカーンは開幕戦でロアを破ってG1白星発進。2戦目の相手は矢野だ。今年のNEW JAPAN CUP2回戦(3・11松山)で対戦した際には、自慢の弁髪を自ら切ってリングアウト負けの危機を回避しながらも、丸め込まれて敗戦しており、半年越しの雪辱戦となった。

 半年前に切られた弁髪を手に怒りをあらわにしたオーカーンは、花道で矢野を奇襲。場外で暴行する。矢野は前戦同様に弁髪を鉄柵に結びつけようとしたが失敗。オーカーンは喧嘩腰のエルボー連打やチョーク攻撃、弁髪で口を塞いでの肩固めなどで徹底的に痛めつけた。さらに、オーカーンは屈辱を晴らそうと、力ずくで矢野に自分の靴を舐めさせようとする。

 寸前で防いだ矢野は、オーカーンの後頭部を叩いて挑発し、場外戦に誘い出す。オーカーンの顔面に消毒スプレーを噴射。負けじとオーカーンは隠し持っていた手錠で矢野を鉄柵に固定しようとするが、未遂に終わる。矢野は逃げ出し、「ごめんなさい」と連呼。荒ぶるオーカーンは追いかけてモンゴリアンチョップを連発するが、矢野はマンハッタンドロップで上手く切り返した。

 矢野はオーカーンの攻撃をレフェリーに誤爆させて無法地帯に持ち込むと、弁髪を掴んで場外に連行。手錠を使って場外放置を狙う。しかし、オーカーンはアイアンクローで阻止。逆に手錠で矢野を鉄柵に固定し、リングアウト勝ちを仕掛けた。矢野は鍵を取り出して手錠を外そうとするが、オーカーンが奪い取ってそれを防ぐ。

 手錠は外れず、矢野は「チクショウ!」と叫びしかない。場外カウントは続いたが、それでも矢野は勝負は捨てず、ついには鉄柵を自ら分解して脱出に成功。勝利を確信していたオーカーンに背後から襲いかかり、丸め込みを連発した。しかし、オーカーンも必死に肩を上げ、アイアンクローに捕獲。最後は一気にエリミネーターを繰り出して、矢野を沈めた。

 オーカーンが半年越しに雪辱を果たして2連勝。それでもやり足りないのか、「余の復讐は終わってない。改めてひれ伏せ、矢野。靴を舐めさせてやるよ」と叫んで強引に靴舐めを迫るが、矢野は金的攻撃で阻止に成功して、逃げるように去っていく。オーカーンの靴舐め強要は失敗に終わった。

 矢野持参の赤いパイプイス片手にバックステージまで追いかけてきたオーカーンは「(金的攻撃は)“イタチの最後っ屁"か!?」と怒りを爆発させたものの、落ち着きを取り戻すと「まずお礼を言わせてくれよ、お礼を。貴様が切ってくれたおかげで、余の美しい弁髪がさらに美しくなったんだ」とニヤリ。「次はなんだ!? ヒゲでも剃るか!? やってあげさせてもいいぞ。世の専属のバーバーとしてな。もちろん従属なんだ。タダ働きだがな」と挑発してみせた。

 オーカーンは7・25東京ドーム大会でKOPW王座を狙ってランブル戦に出場したものの、矢野の手により場外で鉄柵に手錠で固定し、タイトル奪取を逃した因縁がある。今日は直接王者から勝利を挙げただけに、「貴様が持っている物はなんだ!? いっぱいあったな、称号が! その中でも! より輝く称号があるよな!? それを献上してもらうぞ」とKOPW王座獲りを示唆した。

 オーカーンは3連勝を狙い、9・26神戸大会で高橋裕二郎と対戦する。一方、敗れた矢野はタンガ・ロアと激突する。

【オーカーンの話】「(※矢野のパイプイスと以前に切られた弁髪を持ち、急所を押さえつつ)あぁっ!! (試合後の急所攻撃は)“イタチの最後っ屁"か!? 弱い貴様らしいな、オイ! だがな、あぁっ!! まずお礼を言わせてくれよ、お礼を。貴様が切ってくれたおかげで、余の美しい弁髪がさらに美しくなったんだ(※と言って弁髪を舐める)。もう1回切ってもいいぞ? 次はなんだ!? ヒゲでも剃るか!? (※と言ってヒゲを触る)やってあげさせてもいいぞ。余の専属のバーバーとしてな。もちろん従属なんだ。タダ働きだがな。だが!! いい反逆じゃねぇか。臥薪嘗胆。過去もいらない。余の目には未来だけだ。貴様が持ってる物はなんだ!? いっぱいあったな、称号が!? その中でも! より輝く称号があるよな!? それを献上してもらうぞ。この!! 無礼は高くつくぞ」

【矢野の話】「怖い…! 怖い…! あぁ、怖い…! 怖いけど、靴だけは、靴だけは舐められない。それは最後の、人間の! 人間の最後のプライドだから…」

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