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9/23【新日本】KENTAが同門対決で裕二郎と“BC流"熱戦 金的逆手に今G1初白星

『G1 CLIMAX 31』東京・大田区総合体育館(2021年9月23日)
Aブロック公式戦 ○KENTAvs高橋裕二郎×

 KENTAがG1初白星。BULLET CLUBの同門・裕二郎と熱戦を繰り広げると、金的攻撃を逆手に取ってGAME OVERに捕獲し、勝利をもぎ取った。

 開幕戦で矢野との化かし合いに敗れ、黒星スタートとなったKENTA。第2戦の相手はBULLET CLUBの同門・裕二郎となった。裕二郎は初戦で3連覇を狙う飯伏を新技・BIG JUICEで撃破。勢いに乗っている。好対照のスタートとなった2人によるシングル初対決は白熱した。

 KENTAはTooSweetポーズを求めるが裕二郎は拒否。正攻法で先制する。一方、KENTAは場外に退避してペースを乱しにかかると、裕二郎のセコンドについたピーターとの交錯を狙う。裕二郎は寸前で踏みとどまったものの、KENTAはすかさず場外DDTで逆襲。サッカーボールキックやソバットなど鋭い打撃を駆使して主導権を握る。「ほら、やるんだろ?」と挑発すると、裕二郎もエルボーで抵抗し、激しい打撃戦で火花を散らした。

 試合はシーソーゲームへ。裕二郎はフロントハイキック、ラリアット、フィッシャーマンバスターとあくまで正攻法でたたみかける。KENTAもグリーンキラー、串刺し顔面低空ドロップキック、ダイビングフットスタンプなど大技で応戦。一気にgo 2 sleepを狙うも、裕二郎はDDTで切り返して執念を発揮し、ここぞとばかりにインカレスラム、マイアミシャインと投げまくった。

 さらに、ピンプジュースを狙うが、KENTAは丸め込みで揺さぶりをかけると、カウンターのブサイクへのヒザ蹴りをズバリ。go 2 sleepの構えに。背後に不時着した裕二郎はここまで正攻法だった作戦を突然変え、レフェリーとの交錯を誘うと、金的攻撃を仕掛けたものの、その手を寸前で掴んだKENTAがGAME OVERに持ち込み、ギブアップをもぎ取った。

 KENTAが正攻法とラフファイトを織り交ぜたBULLET CLUB流の熱戦の末に、同門の裕二郎を下して今G1初白星。試合が終わればノーサイド。裕二郎とともにTooSweetポーズを決めた。

 「見た、今日の裕二郎? 違うわ。裕二郎に勝てたのは良かったな。楽しみ、今シリーズは。今シリーズの裕二郎は楽しみ」と裕二郎との一騎打ちを満喫した様子のKENTA。次戦となる9・26神戸大会では石井智宏と激突する。2年前に遺恨が勃発して、シングルで2度対戦し、KENTAが2連勝を挙げているが、それ以来の対戦となる。

 KENTAは「久しぶりだな、TOMO。あれだろう、みんな忘れかけているけど、SHOとYOHが別れて、一番被害受けてるのTOMOだからな。3人で一緒だったんだから。それが急にピンにされちゃって可愛そうだろ。それでもああやって1人で女子ウケっていうか、その部門を俺が引き受けているっていう姿勢が見えるじゃん。そういうところが男なんだよ。好きなんだよ。可愛いな」とイケメン扱いして石井をおちょくるばかり。しかし、石井について発言している間に当時の思いが蘇ったようで、「でもな、TOMO、俺がここに来たばかりの頃、さんざん俺のことバカにしてくれたよ。見下してくれたよ。あれ忘れてないんだよ」と怒りをあらわにして、必勝を誓っていた。一方、敗れた裕二郎はグレート-O-カーンと対戦する。

【KENTAの話】「(※コメントスペースに来るなり、太っているTVカメラマンに向かって)太ってんなあ! 勝っちゃったよ。またお前がいるから勝っちゃったよ。ちょっとどうなってんの? また太っただろ、お前。太ったろ? (※返事を求めるように語気を強めて)太ったろ? 太ってんな。座らせて(※と言って座る)。見た、今日の裕二郎? 違うわ。裕二郎に勝てたのは良かったな。楽しみ、今シリーズは。今シリーズの裕二郎は楽しみ。ほんで次はいよいよTOMO(石井智宏)か? TOMOだ、次。久しぶりだな、TOMO。あれだろう、みんな忘れかけてるけど、SHOとYOHが別れて、一番被害受けてるのTOMOだからな。3人で一緒だったんだから。それが急にピンにされちゃって可愛そうだろ。それでもああやって1人で女子ウケっていうか、その部門を俺が引き受けるっていう姿勢が見えるじゃん。そういうところが男なんだよ。好きなんだよ。可愛いな。久しぶりだな。でもな、TOMO、俺がここに来たばかりの頃、さんざん俺のことをバカにしてくれたよ。見下してくれたよ。あれ忘れてないんだよ。あれ忘れてないの。わかるよ。いい試合が見たい、激しい試合が見たい、あいつとあいつが高め合っていい試合をする。そういうのもいいのはわかるよ。でも結局さ、(※指で自分の胸を指して)ここじゃん、見たいの。俺はあいつが俺に発した言葉を絶対許さねぇから。それは見ているお前らもそう。何年か前、俺に言ったこと。Twitterで『KENTA死ね』って検索してみろ。いまだにたくさん出てくるから。なんかっていうとそれ見て、魂を燃やしてんだよ。それが日々、俺がこうしてやっていく上でのエネルギーだよ。なあ、TOMO、ガンガンやってやるよ。覚えておけよ。結局、俺が何を言いたいかって言うと、何が言いたいかって言うと、(※太ったTVカメラマンに向かって)っていうかお前に何が言いたいかって言うと、最初の頃はいじられても謙虚な感じだったのに最近は俺がいてお前がいたら、『今日はどんな感じでいじってくれるのかな?』みたいな顔してるところがちょっと腹立つから、初心忘れるなってこと! 分かった? 肝に銘じろよ」

【試合後の裕二郎】
▼裕二郎「PIETER、今日試合したケンさんをなんて呼んでんだっけ?」

▼PIETER「ケンさん?」

▼裕二郎「違うでしょう、PIETER。ケンさんのことをケンちゃんって呼んでるじゃん」

▼PIETER「ケンちゃん?」

▼裕二郎「今日は俺とケンちゃん、どっちがカッコ良かった?」

▼PIETER「裕二郎さんのダンス、最高にセクシー!」

▼裕二郎「これマジ。結局、何が言いたいかって言うと、ケンさん、マジリスペクト」

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