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9/23【新日本】ザックがハイレベル熱闘で鷹木撃破! 内藤の次はIWGP王者食い、価値ある無傷連勝

『G1 CLIMAX 31』東京・大田区総合体育館(2021年9月23日)
Aブロック公式戦 ○ザック・セイバーJr.vs鷹木信悟×

 ザックがハイレベルな熱闘の末に鷹木を撃破。初戦の内藤哲也戦に続き、IWGP世界ヘビー級王者食いを果たして、価値ある無傷の連勝を挙げた。

 ザックは開幕戦で内藤から一本勝ちを果たして白星スタートを遂げた。2戦目の相手はIWGP世界ヘビー級王者の鷹木。両者による唯一の一騎打ちは2009年3月、ドイツ・wXwでのこと。この時はザックが胴絞めスリーパーホールドでレフェリーストップ負けを喫しており、12年半越しの雪辱戦となった。

 のっけから激しい先読み合戦に。豪快なショルダータックルで先制した鷹木は左ヒザ負傷で欠場となった盟友・内藤にエールを送るように拳を突き上げてポーズを真似る。一方、ザックも各種関節技や打撃で首を狙い撃ちにした。鷹木の圧倒的なパワーに手を焼くが、鷹木の生命線と言える右腕攻めにシフトする。

 鷹木もドラゴンスクリューやスライディングエルボーで右ヒザに一点集中攻撃。ザックは飛びつき腕十字や三角締めを仕掛けたものの、鷹木も普段見せない引き出しを開けて裏STFに捕獲する。ザックがハーフネルソンスープレックスを返しても、ジャーマンやバックドロップで譲らず。ザックの抵抗をものともせずに、痛む右腕でパンピングボンバーをぶち込んだ。

 しかし、ザックは沈まない。ラ・ミスティカの要領で腕に絡みつき、両足を使っての変型羽根折り固めでギブアップ寸前まで追い詰める。さらに、ショルダーアームブリーカーを連発すると、しつこい腕攻めを継続。飛びつき式三角絞めは踏ん張られてしまうが、即座に作戦を切り換え、ザックドライバーでマットに突き刺した。

 ギリギリで肩を上げて執念を見せた鷹木は、卍固めに捕まっても強引に抱え上げてデスバレーボムで逆転。12年半前の勝利を再現しようと、左右のエルボー連打から胴絞めスリーパーに捕獲する。ザックが逃れても、MADE IN JAPANをズバリ。残り5分を切ったところで、パンピングボンバーが再び火を吹いた。腕の痛みからフォールにいけなかったが、その腕に頭突きを放って気合いを入れると、ラスト・オブ・ザ・ドラゴンへ。しかし、ザックはスリーパーで切り返すと、卍固め、さらに三角絞めへ移行。鷹木は強引に抱え上げようとしたものの、そのスキを突いたザックは下から変型腕ひしぎ十字固めで絞め上げ、一気にギブアップを奪った。

 ザックが劇的一本勝ち。内藤に続いて、鷹木を下し、ロス・インゴ軍を2タテして無傷の2連勝を挙げた。喜びを爆発させたザックは「タカギ、オマエハイチバンツヨイヨ! デモ、キョウダレガカッタ?」と日本語でまくし立て、「俺だ、お前ら! どうだ? IWGPタッグ王者の1人がIWGP世界ヘビー級王者から3カウントを獲ったぞ」と猛アピール。「俺はやっぱり世界一のテクニカルレスラーだ! 今年のG1は俺のもんだ! 2人片付けて、残るは7人! じゃーな!」と勝ち誇って締めくくった。

 バックステージでは「俺はあいつにリベンジするチャンスをずっと待ってた。当時の俺にとってはビッグチャンスだった2009年の『16 CARAT GOLD』トーナメントの準決勝戦であいつに破れた。それ以来ずっとシンゴ・タカギ、“DRAGON TITS"ともう一度向かい合うチャンスを待ちわびていた。現IWGPチャンピオンのあいつに勝つのはさらに特別な気分だ」と12年半越しのリベンジ達成に満足げ。「俺は世界最高のレスラー、世界一のテクニカルレスラーだ。優勝して俺が世界一だってことを証明しないといけないんだ」とG1初制覇に照準を合わせると、「俺は世界のありとあらゆるベルトを巻いてトーナメントを制覇してきたんだ。IWGPのシングルのベルトだけは1度も戴冠できていないが、それも近い将来に覆される」とその先にIWGP世界ヘビー級王座獲りを見据え、さらに「今の俺は無敵だ! これで“ジャパニーズドラゴン"は始末したわけだが、“アメリカンドラゴン"はどこだ!? どこに隠れてるんだ!?」とAEWのリングに姿を現したブライアン・ダニエルソンの旧リングネームまで口にした。

 ザックは次戦となる9・26神戸大会で3連覇を狙う飯伏と激突。G1では三度戦って全敗しているゴールデン☆スターを破り、優勝候補3タテを狙う。一方、敗れた鷹木は永田裕志とスペシャルシングルマッチで対戦する。


【ザックの話】「“DRAGON BOLLOCKS"がこのマットに来てからの3年間、俺はあいつにリベンジするチャンスをずっと待ってた。当時の俺にとってはビッグチャンスだった2009年の『16 CARAT GOLD』トーナメントの準決勝戦であいつに破れた。それ以来ずっとシンゴ・タカギ、“DRAGON TITS"ともう一度向かい合うチャンスを待ちわびていた。現IWGPチャンピオンのあいつに勝つのはさらに特別な気分だ。“SWEET LIKE A NUT, SWEET LIKE TROPICANA"(イギリスのラッパー、ディジー・ラスカルの曲の歌詞の一部)。出場できるだけで満足してるレスラーもいるみたいだが、俺はただ楽しむためだけに『G1』に出てるんじゃない。俺は世界最高のレスラー、世界一のテクニカルレスラーだ。優勝して俺が世界一だってことを証明しないといけないんだ。これで公式戦のふたつが終わった。俺がナイトーを病院送りにしてやった。あいつ、こんな感じだったぞ。(※内藤の真似をして)『おぉ、脚が、イタイ! イタイ! 骨折したかも!』。片脚だけで済んでナイトーは運が良かったと思うべきだ。ナイトーが可哀想だと!? でも、あいつは2ヶ月前に俺の足を破壊しようとして、俺からベルトを奪った。その時、誰1人として俺に同情しなかったくせに! なのに、あいつが病院にいるって聞けば、『ナイトー、サミシイ!』だと!? あいつなんて一生病院に居続けていればいいんだ! 今日、俺はあいつのチームメイトと戦ったけど、あいつの脚も壊れていたらうれしい。だから言ってるだろ、俺はただ出場できたら満足なんて言わない。これは“Tiddlywinks(おはじき)コンテスト"でも“折り紙コンテスト"でもない。『G1 CLIMAX』はプロレス界で最も大事なトーナメントだ。IWGPのベルトが新しくなったからといって、価値は変わらない。あのベルトは世界トップの証だ。俺は自分たちでこのタッグのベルトの価値を高めることができて、名誉なことだと感じている。でも、俺が単なるタッグ屋だと思ったら、お前らは大バカだ! たしかにここしばらくはタッグに集中してきたが、俺の実力を忘れるんじゃないぞ。俺は世界のありとあらゆるベルトを巻いてトーナメントを制覇してきたんだ。IWGPのシングルのベルトだけは1度も戴冠できていないが、それも近い将来に覆される。チョーゲンキヨ! 開幕戦の相手と今日の対戦相手、いまに2人は同じ病院の同室で隣のベッドに横たわってるかもな! 2人とも引退した方がいいんじゃないか。でも俺は『G1』を優勝し、IWGP世界ヘビー級のベルトを巻くまでは絶対に諦めない。いまの俺はノリに乗ってる。ZACKY BIG TEKKERS! THE HUMAN UDON NOODLE! THE WINDY MAN! THE LONG MOVER! ZACKY BIG BLOODY TEKKERS! 今の俺は無敵だ! これで“ジャパニーズドラゴン"は始末したわけだが、“アメリカンドラゴン"はどこだ!? どこに隠れてるんだ!?」

【鷹木の話】「(※右腕を冷やしながら現れ)悔しいね。素直に悔しいよ。内藤の分も俺がやってやるとか言っといて、負けたらカッコつかねぇな。ザック対策はさんざん考えてきたが流石だな。お前のほうが上手だったようだ。もう内藤のためとか関係ねぇな。自分自身のために勝ち残らなきゃ意味がねぇよ、この『G1』。勝ち残れば内藤も嫉妬するだろう。だからこれからは内藤のためでもユニットのためでもない。自分のためにこの『G1』、生き残ってみせる」

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