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9/24【新日本】第1試合登場・棚橋が後藤技あり料理で今G1初白星

『G1 CLIMAX 31』東京・大田区総合体育館(2021年9月24日)
「G1 CLIMAX 31」Bブロック公式戦 ○棚橋弘至vs後藤洋央紀×

 珍しい第1試合に登場した棚橋が後藤との熱戦を制して初白星。「オカダを追走するためには1敗でしがみついていくしかない」と残り全勝を誓った。

 3年ぶり4度目の優勝を狙うUS王者・棚橋は初戦でいきなりのヤマ場となったオカダ戦に敗北。この日は同じく初戦黒星の荒武者・後藤との2戦目に臨んだ。

 しかも珍しい第1試合。いきなりの逸材登場に場内のボルテージが早くも高まり、手拍子による棚橋コールが発生した。呼応するように棚橋はヘッドロック地獄に引き込んで先手。珍しい鎌固めなど各種足攻めで流れを作った。

 守勢に回った後藤もローリングラリアットで反撃を開始。村正、ブルドッギングヘッドロックの連続攻撃に出た。牛殺しを不発に終わらせた棚橋はフライングフォーアーム、ダイビングサマーソルトドロップで応戦したが、後藤もロープワークによる読み合いを制して時間差ラリアットを後頭部にさく裂。低空ドロップキックで左ヒザを射抜かれても牛殺しで攻勢を続けた。

 手拍子が両者を後押しする中、後藤が串刺し延髄ラリアットで追い討ち。棚橋をコーナーに乗せてのネックブリーカードロップで首攻めを続ける。ダイビングエルボードロップも食らった棚橋だが、雪崩式牛殺し、昇天・改はいずれも決めさせず。ツイストアンドシャウト、スリングブレイドと得意技を連発して流れを引き寄せた。

 すかさず棚橋はハイフライアタックを発射。粘る後藤もハイフライフローを自爆させ、スライディングラリアットを後頭部に叩き込んだ。ミドルキックで蹴り飛ばした後藤に棚橋は左張り手で応戦するものの、ノーモーション頭突きを食らって前のめりに崩れ落ちた。さらにリバースGTRも食らってピンチを迎えたが、正調・GTRを阻止した次の瞬間、首固めで丸め込んで逆転の3カウントを奪った。

 棚橋が2戦目にして初白星を挙げた。後藤とは2007年11月のIWGP戦で戦ったことがある。この一戦が新日本再興の第一歩とする声は多く、当時の記憶が甦ったという棚橋は「復活ののろしを上げた試合なんだと思ってる」と自負。「AブロックかBブロックか決勝か、どの試合かはわからんけど、みんなに希望を、未来をみせられるような試合が出てくると思います」と言いつつ、「って他人任せじゃダメだね(笑)。俺か! 俺だな! 俺だ! 俺がみんなに希望を見せますよ」と逸材らしい責任感をむき出しに言い切ってみせた。

 次戦は9・29後楽園大会のタマ・トンガ戦。「まず1勝! オカダを追走するためには1敗でしがみついていくしかないから」と言い切った棚橋は残り全勝で生き残るつもりだ。

【棚橋の話】「よし、まず1勝! オカダを追走するためには1敗でしがみついていくしかないから。良かった、初日出て。あとコンディションもキープできてる。シリーズは長いけれども、考え方によっては試合と試合の間をしっかり取れる。コンディションを整えた状態でまたリスタートできるっていういい面もあるから。ファンの人にとっては『ああ、公式戦まだかな、まだかな』ってヤキモキする部分があるかもしれないんですけど、1ヵ月以上の長丁場だから、ゆっくりとG1を楽しんでください。後藤くんとね、試合するといつもね、2007年11月11日の両国の大会が脳裏をよぎるんだけど、今回も多分にもれず、『あの試合の時はこんな感じだったな』っていう記憶が蘇ってきて。後藤くんに限らず、対戦相手それぞれの記憶は甦ってセットで出てくるけど、あの2007年11月11日の試合は厳しかった新日本プロレス、『けど会場で見たらめちゃくちゃ面白えじゃん。ああ行ってみようかな』って思ってもらえるような試合だったと今でも思ってるし、復活の狼煙を上げた試合なんだと思ってる。この『G1 CLIMAX』の中でもね、絶対選手の思いが形になって、あの日の棚橋vs後藤戦、自分でも何回も言いますけど、この『G1 CLIMAX』期間中、AブロックかBブロックか決勝か、どの試合かは分からんけど、みんなに希望を、未来を見せられるような試合が出てくると思います。って他人任せじゃダメだね(笑)。俺かッ! 俺だなッ! 俺だッ! 俺がみんなに希望を見せますよ」


【後藤の話】「(険しい表情で肩を上げる仕草をしながら)今のは、今のは上がってた!」

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