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9/26【NOAH】船木が2年越し雪辱でN-1決勝T進出 藤田鮮烈KOで無傷3連勝

『N-1 VICTORY 2021』東京・後楽園ホール(2021年9月26日)
Dブロック公式戦 ○船木誠勝vs藤田和之×

 ノア年間最大のリーグ戦『N-1 VICTORY 2021』Dブロック最終公式戦で、船木が藤田を顔面蹴りで鮮烈KO。1年9ヶ月越しのリベンジを果たすと同時に、全参加者中唯一の無傷の3連勝で決勝トーナメントに駒を進めた。

 ともに無傷の2連勝で最終公式戦を迎えた船木と藤田がブロック突破を懸けて激突。両者の一騎打ちは2019年12月のリアルジャパン後楽園大会以来、約1年9ヶ月ぶりで、その際は藤田が船木を絞め落として勝利したが、今宵の再戦はさらに劇的な決着がついた。

 前に出る藤田に対し、船木は距離を取って打撃中心で試合を組み立てる作戦。グラウンドに持ち込まれても腕ひしぎ逆十字固めに捕らえて藤田を苦しめた。

 ならばと、藤田は投げ捨てジャーマン、野獣ボムと強引な投げ技で形勢打開。「もらったあ!」と顔面へのサッカーボールキックで仕留めにかかる。しかし、寸前で回避した船木は、飛びつき回転エビ固めで藤田を丸め込み、肩を上げた野獣の顔面にミドルキックを一閃。こん身の一撃でKO状態になった野獣を押さえ込み、鮮烈勝利を挙げた。

 2年越しに藤田に雪辱を果たした船木が激勝。全参加者唯一となる無傷の3連勝を飾り、船木がDブロックを制した。「とりあえず大きな山が今日だったので、それを乗り越えたので、一安心ですね」と最大の関門と考えていた藤田撃破を成し遂げて、船木もさすがにホッとしたようだった。

 10・3後楽園大会での準決勝ではCブロックを制した中嶋勝彦と対戦する。「30代と今年はやるっていうのが自分の1つの目標だったので、その中の1人ということで。ちょうど歳が15、20ぐらい違うところが一番今は脂が乗っているので。その辺と戦う時は一番こっちも試されますから。全て、技とか作戦、それからスタミナ、体の強さも含めて試されるんで、一番やってて楽しいですね」と待望の中嶋戦が待ちきれない様子。無傷の連勝をさらに伸ばし、一気にノアの頂点まで駆け上がる。

【試合後の船木】
▼船木「とりあえず大きな山が今日だったので、それを乗り越えたので、一安心ですね。あと1週間後に、この勝者ですか? 違うか。(決勝トーナメントでは)誰が来ても、武藤さん、清宮選手、拳王選手、中嶋選手、誰が来てもいいように。でも、本当に今日はよかったです。ちょっと首を痛めましたけど、かなり痛めましたけど、来週までに治します」

――勝利できた要因は?

▼船木「やっぱり自分の作戦。前回の敗因を踏まえて作戦を立てて、試合序盤から自分で動かしていったのがよかったかなと。だいぶ息が途中で荒くなってましたんで、これはもしかしたらと思いました。ただ、やっぱりパワーボムとか、投げられると一気にきますね。自分の場合は本当に投げに弱いというか。そこを耐えしのげばなんとかなると思ってましたんで。あんまり長い時間になる前に、チャンスをうかがってました。打撃からですね。打撃で。自分は投げれないですから。自分ができることで応戦した結果です」

――藤田選手は特別な相手?

▼船木「勝てる要素というのがすごい少ないんで。押さえ込まれそうになった時に、完璧に押さえ込まれたらヒザが来ますからね。あとは上から殴ってきたりしたら、かなりこっちが不利になるんで、グラウンドで絶対に完璧に押さえ込まれないことが第一でした」

――準決勝は希望していた中嶋選手との対決になるが?

▼船木「決まりましたか? じゃあ、念願ですね。頑張ります。この間のタッグの続きをやります。個人的にはすごい手応えがあったので。30代と今年はやるっていうのが自分の1つの目標だったので、その中の1人ということで。ちょうど歳が15、20ぐらい違うところが一番今は脂が乗っているので。その辺と戦う時は一番こっちも試されますから。全て、技とか作戦、それからスタミナ、体の強さも含めて試されるんで、一番やってて楽しいですね。まあ、ちょっと今日はダメージありますけど、1週間で治してやります」

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