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10/7【DRAGONGATE】ジェイソンがEita撃破で決勝打、MASQUERADEが全面対決制す ダイヤとインフェルノは決着戦へ

『THE GATE OF VICTORY 2021』東京・後楽園ホール(2021年10月7日)
MASQUERADE vs R・E・D 全面対抗シングル5番勝負決勝 ○ジェイソン・リーvsEita×

 ジェイソンがEitaを撃破して決勝打。MASQUERADEがR・E・Dとのシングル5番勝負で勝ち越し、全面対決を制した。試合後、ダイヤが怨敵・インフェルノとの完全決着戦をアピールし、11・5後楽園大会での一騎打ちが浮上した。

 以前から対立関係にあったMASQUERADEとR・E・Dだったが、9・20大田区大会でさらに抗争が激化した。シュンがディアマンテとの一騎打ちに敗れ、マスクを剥がされて素顔をさらされる屈辱を受けると、ジェイソン&ダイヤ&エストレージャがEita&石田&H・Y・Oに敗れてトライアングルゲート王座から転落。そこで、ユニットとして雌雄を決するべく、この日の後楽園大会でシングル5番勝負による全面対決が行われた。

 大会オープニングからリング上で舌戦を繰り広げた両軍。シングル5番勝負に出場しないR・E・DのH・Y・Oが「頭脳派の俺が頭脳を使ってMASQUERADEに5戦全勝してやる。俺の頭脳が本物だってことを証明してやるからな」と出場順を決める監督役を買って出て、全勝を宣言していた。このH・Y・Oの存在が勝敗を分けることになる。

 初戦はシュンが前ドリームゲート王者の実力を見せつけ、インフェルノをSSWで下して先勝。負けじとブレイブゲート王者・KENToがSBシューターでエストレージャに完勝し、1勝1敗のイーブンに戻す。その勢いのままに、ディアマンテがダイヤをパワーで粉砕してR・E・Dが白星を先行させたものの、進境著しい箕浦が足攻めをしのいで石田を丸め込み、2勝2敗と並んだ状態でジェイソンとEitaによる5戦目を迎えた。

 実績で勝るEitaは、監督のH・Y・Oにジェイソンの足をすくわせると、丸め込んで短期決戦を狙う。しのがれても、ラフファイトを巧みに使って試合を掌握した。

 しかし、ジェイソンは吉野正人から受け継いだ変型ネックブリーカードロップで決死の反撃へ。Eitaの急所蹴りを受けると急ブレーキがかかったが、大技ラッシュで気持ちを見せる。再び急所蹴りを狙われてもキッチリとガードし、カナディアンデストロイヤー、マキシマムドライバー(変型キークラッシャー)で勝機を掴んだ。

 レフェリーのカウントをR・E・Dの面々が力ずくで防ぐと、リング上は無法地帯となり、Eitaペースに傾くかと思われたが、ジェイソンはH・Y・Oのパウダー攻撃を回避して、Eitaに誤爆させることに成功。すかさず死亡遊戯(ヨシタニック)で叩きつけて3カウントを奪った。

 DRAGONGATEではシングル王座に縁がないジェイソンが元ドリームゲート王者のEitaから殊勲の勝利。ジェイソンが喜びを爆発させた一方、顔面が真っ白になったEitaは呆然とするばかり。マイクを持つと、「H・Y・O…。やっちまったな、おい。順番ミスったな。なあ、H・Y・O。しっかりしてくれよ」とこぼし、R・E・Dの中に不穏な空気が漂った。

 勝利が追い風となり、ユニットとして勢いを取り戻したMASQUERADEの中で、特にアピールしたのがダイヤだ。ディアマンテとの再戦をぶち上げると、シュンに「今のダイヤにディアマンテは分が悪い。ディアマンテは俺に任せてくれ。ダイヤはインフェルノに集中してほしい」といさめられたが、矛先はインフェルノへ。「俺は初めてこのリングにお前が現れて、初めて肌を合わせた瞬間からお前の正体に気づいていたよ。俺はずっとお前の中身に気づきながら試合をしてきたよ。ダイヤ・インフェルノ、お前は、いや、あなたの正体は…」と勢いに任せて口走ろうとしたが、ここでもシュンが止めに入った。

 シュンが「俺たちマスクマンだろ? わかるよな。マスクマンだったら、ルールの外で人の正体ばらすことなんて許されないよな。これはわかるよな」と冷静に説き伏せたが、ダイヤはこれまで散々インフェルノからマスク剥ぎなど暴挙に遭ってきただけに、気持ちは収まらない。怨敵を前に「ダイヤ・インフェルノ、俺とシングルマッチで決着つけろ。場所は11・5後楽園ホール。ダイヤ・インフェルノなんて名前を付けているからには、俺とのシングルマッチ断る理由はないよな?」と一騎打ちを要求した。インフェルノは何も反応しなかったが、ダイヤは受諾したと見なし、「次回後楽園ホール、俺とダイヤ・インフェルノのシングルマッチで完全決着つけてやるよ」と予告。「今日の負けは来月ぶつけるだけだよ。これからもMASQUERADEがこの5人でこのリング上で新しい景色を作っていくんで、皆さん熱いご声援よろしくお願いします」と言い切って、後楽園大会を締めた。

 ジェイソンは今年のKING OF GATEで横須賀ススム、Kzyにも勝利していたが、今宵はEitaを下したことで、シングル戦線での浮上が予想される。ドリームゲート王座挑戦が実現してもおかしくない位置に立った。MASQUERADEにとってはまたとない追い風になり、ダイヤもその勢いに乗って、インフェルノと完全決着をつける構えだ。

 一方、シングル5番勝負で負け越したR・E・Dは今宵の敗戦が今後に尾を引きそう。Eitaは厳しい言葉を発しなかったものの、H・Y・Oに不満を感じたことは間違いないだけに、これが明確な亀裂を生むようなことになれば、ユニット抗争にも影響が出てきそうだ。

☆11/5(金)東京・後楽園ホール 18:30開始

▼スペシャル・シングルマッチ
ダイヤ・インフェルノ
vs
ドラゴン・ダイヤ

【試合後のシュン、ダイヤ】
▼シュン「ジェイソンやりました! おめでとう。試合後はいろいろあったけど、5人一緒っていうのはみんな間違いない認識なんでね。ダイヤも来月決まったし」

▼ダイヤ「ちょっと熱くなりすぎた部分はありますけど、来月、ダイヤ・インフェルノとシングルマッチ、完全決着決まったんで、そこでぶっ潰して、この抗争は終わらせます」

▼シュン「よし、行こう、行こう!」

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