10/10【NOAH】拳王が武藤&桜庭のWインパクト阻止! 清宮意地の勝利で「4度目の正直だ!」
『GRAND SQUARE 2021 in OSAKA』エディオンアリーナ大阪(2021年10月10日)
○清宮海斗&拳王vs武藤敬司&桜庭和志×
武藤&桜庭のダブルインパクトは拳王が阻止。清宮が桜庭に意地のピンフォール勝ちを収め、「4度目の正直」で武藤超えに乗り出す構えをみせた。
N-1 VICTORYに出場した清宮&拳王と武藤&桜庭による豪華タッグ対決が大阪ビッグマッチのセミファイナルに組まれた。50代ビッグネームとノア中心世代が綱引きを繰り広げたN-1の追撃戦で、武藤&桜庭はダブルインパクト敢行を予告して注目を集めていたが、過去の遺恨をいったん横に置いて共闘した清宮&拳王が阻んでみせた。
先発を買って出た清宮は武藤相手にグラウンドで渡り合い、拳王は桜庭とのミドルキック合戦に競り勝ってみせる。武藤に相手が代わってもローキックで左ヒザを狙い撃ちして攻勢を続け、ダイビングダブルニードロップからのアンクルホールドで武藤を攻め立てた。
だが、武藤にドラゴンスクリューで逆襲され、桜庭のアキレス腱固めに捕まった。清宮がカットを狙っても武藤の足4の字固めに阻まれてしまう。それでも拳王が劣勢を打開すると、清宮がミサイルキックやジャーマンで桜庭を攻め込み、拳王との合体技を狙ったものの不発に終わり、清宮が桜庭の腕ひしぎ逆十字に捕まってピンチに。拳王が飛び込んでも武藤のドラゴンスクリュー、シャイニングウィザードで蹴散らされてしまった。
ここで武藤と桜庭がついにダブルインパクトの構えに入った。が、慣れない桜庭が清宮を肩車したものの距離感をつかめず。武藤もコーナーから飛ぶに飛べない。そのスキを突いた拳王がジャンピングハイキックで武藤を場外に蹴落として阻止すると、清宮が後方回転エビ固めで桜庭を丸め込んで3カウントを奪った。
清宮が意地のピンフォール勝ち。試合後、武藤の眼前に立った。再戦アピールであることは言うまでもない。「すごい刺激もらいましたよ。俺も1人の男を追いかけているというこの状態で、隣にあんな刺激的な人がいたら。いやもう、今日のリング上は純粋にプロレスだけにのめり込んでやれたね」と興奮冷めやらずといった様子の清宮は「N-1は終わっても、俺と武藤敬司は終わらないから。3度目の正直? いや、4度目の正直だよ」とキッパリ。武藤との4度目の一騎打ち、そして念願の武藤超えに照準を定めていた。
【試合後の清宮&拳王】
※並んでコメントスペースに立つと
▼拳王「ああ! ヤツらを倒したぞ。おい。俺と清宮…」
※拳王は清宮とにらみ合うと、先に去っていく
▼清宮「いや、すごい刺激もらいましたよ。俺も1人の男を追いかけているというこの状態で、隣にあんな刺激的な人がいたら。いやもう、今日のリング上は純粋にプロレスだけにのめり込んでやれたね。あとはちょっと、またスカされちゃったけど、武藤敬司。N-1は終わっても、俺と武藤敬司は終わらないから。3度目の正直? いや、4度目の正直だよ」
【試合後の武藤&桜庭】
▼桜庭「ダブルインパクトをやるって言ったのは武藤さんじゃないですか? 僕はダブルインパクトがわからなくて、見たら(ロード)ウォリアーズのやつがあって」
▼武藤「勉強してきてくれたんだ」
▼桜庭「勉強したんですよ。僕は飛ぶほう、ホーク役だと思っていたんで」
▼武藤「俺、ヒザが痛いから、抱え上げられないじゃん」
▼桜庭「急に背負えって言うから」
▼武藤「しょうがないじゃん。俺、そのぐらい察してるかと思ったよ。あうんの呼吸で」
▼桜庭「なんであうんの呼吸なんですか? 初めてなのに(笑) それで結局丸め込まれちゃったってどういうことですか?」
▼武藤「勝てた試合なのにね、本当に。ただ、寝技にしたって何にしたって、反復練習があって、決まったり、決まらなかったりじゃん。やっぱり一夜漬けで本番だけでやってたら不可能だったな。あいつらだって何か失敗してたよ。2人で何かやろうとしてたけど、失敗してたじゃん? プロレスってやっぱり奥が深い。難しいよ。ただ、ただ1つ言えるのは、もう少しお互いのコミュニケーションが取れたら、ベルト狙えるぞ」
▼桜庭「いや、僕は…」
▼武藤「次、ベルト狙おう。もう少しコミュニケーション取らなきゃダメだよ」