プロレス・格闘技の情報満載!全日本・ノア公式モバイルサイト

10/10【NOAH】「俺がノアだ!」 中嶋が悲願“丸藤超え"で4年ぶりGHC奪取 田中将斗迎撃へ

『GRAND SQUARE 2021 in OSAKA』エディオンアリーナ大阪(2021年10月10日)
GHCヘビー級選手権試合 ○中嶋勝彦vs丸藤正道×

 ノア秋のビッグマッチとなったエディオンアリーナ大阪大会で、今年の『N-1 VICTORY 2021』を制した中嶋勝彦が、丸藤正道を破って約4年ぶりにGHCヘビー級王座を奪取。“ノアの象徴"を破って田中将斗の挑戦表明を受けて立った新王者は「俺がノアだ!」と叫んだ。

 “王者と覇者"としてノア頂上決戦の舞台に立った丸藤と中嶋。約13年前の2008年に、ここエディオンアリーナ大阪(第2競技場)でシングル初対決。GHC戦での激突は2014年以来、約7年ぶりとなるが、いずれも丸藤に軍配が上がっており、タイトルマッチでの“丸藤超え"は中嶋の悲願でもあった。

 緊張感ある立ち上がりから、まずは中嶋が強烈な蹴りを軸に主導権。苦境が続いた丸藤も深みある腕攻めで応戦すると、中盤過ぎにはエプロンサイドでのパイルドライバーやフロム・コーナー・トゥ・コーナー、不知火…と畳みかけて猛攻に出た。

 さらにはタイガーフロウジョンで中嶋を追い込むや、反撃をいなしながら股抜き式の虎王や、蹴り足を払いながらのトラースキック、そして間髪入れずの虎王…と“丸藤らしさ全開"の猛コンボに成功。さらには真・虎王とヴァーティカル・スパイクの狙い合いにも競り勝ち、“左ミドルvs逆水平"の打撃戦となっても、非情の顔面逆水平で押し込んだ。

 だが、中嶋もトドメの虎王・零をファイヤーマンズキャリーで切り返すや、ダイヤモンドボムで切り返す離れ業。さらには右ハイキックをぶち込むや、最後はヴァーティカル・スパイクで突き刺し、35分を超える激闘を制した。

 中嶋がGHCヘビー級王座2度目の戴冠。悲願の丸藤超えを成し遂げ、4年2ヵ月ぶりにノアの至宝を我が手にした。直前会見では丸藤から「おいしくなったキミを食べ尽くす」と通告されていたが、それを逆手に取るように中嶋は「丸藤正道を食ったぞ」とベルトを手に勝ち誇った。

 だが、中嶋は「N-1、そしてGHCヘビー。食っても食っても、食い足んねぇな」とまだまだ物足りない。むしろこれから過酷な防衛ロードが始まる。そこへ現れたのがN-1公式戦で中嶋に勝利している田中。「俺はまだお前に食われてへんぞ。逆によ、お前を食い散らかしたるからよ、そのベルト俺に挑戦させろ」と迫った。

 「別にいいぜ。だがな、この際、言っとくよ。田中将斗、お前もおいしく食ってやる」。そう通告して受けて立った中嶋は「おい、いいか。時代が動くぞ」と宣言。「やっと手につかんだGHC。俺がノアだ」と言い切って大阪大会を締めた。中嶋の戴冠によってノアは新局面に突入する。その中心に立つ新王者がまずは弾丸戦士を食らう。

【中嶋の話】「丸藤正道、すっごくおいしかったよ。でも、N-1食って、GHCヘビー、丸藤も食って。満足するはずが、食っても食っても食い足んねえよ。でも、さっそくまたおいしい獲物が来たな。田中将斗。おいしいものが大好きだから、食ってやる。そして、見ての通り、ただベルトを獲っただけじゃない。丸藤正道から獲った。意味わかるか? 意味わかるか? 時代が動くぞ。俺が動かしてやる。俺、中嶋勝彦…俺がノアだ」

【田中の話】
▼田中「リング上で言ったことが全て。まあ、彼が優勝してベルトを獲ったことは、本当に素晴らしいことやと思うけど、その中で唯一土を付けたのが俺やろ? それやったら、十分挑戦する資格があるんじゃないかなと思って、リングにああいう形で言わせてもらいました」

――新王者・中嶋選手の印象は?

▼田中「やっぱすごいよね。すごいし、N-1のリーグ戦で戦った時もすごいというのはわかってたけど。でも、自分に自信がなかったら、リングに上がって挑戦表明しないからね。絶対的な自信はあります」

プロ格 情報局