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10/16【全日本】イザナギが歓喜の世界ジュニア初戴冠「超気持ちいい!」

『2021 Champions Night 2〜全日本プロレス49周年記念大会〜』東京・大田区総合体育館(2021年10月16日)
世界ジュニアヘビー級選手権試合 ○イザナギvsSUGI×

 イザナギがSUGI攻略を遂げ、5度目の挑戦にして歓喜の世界ジュニア王座初戴冠を果たした。

 7・22後楽園大会でフランシスコ・アキラを破って世界ジュニア王者に君臨したSUGIはここまで青柳亮生、児玉裕輔を返り討ち。その座が盤石となりつつある中、立ちはだかったのがイザナギだった。

 「技術的にもはるか僕の上をいっていて、今回もハッキリ言って実力では僕の上」とイザナギが認めていたように、試合の主導権は王者が握った。のっけからサスケスペシャルを放ったSUGIに対し、急所蹴りで応戦したイザナギだが、ダイブ式飛びつきフランケン、スイングDDTで反撃されて劣勢に。バズソーキックなどで巻き返そうとしても、その場飛びスパニッシュフライ、ライオンサルトと空中殺法を連発された。

 だが、イザナギは741(トップロープ上での619)を不発に終わらせると、ハイキック、ジャーマン2連発、タイガーススープレックスホールドで一気に巻き返した。トップロープ上から回転エビ固めで叩き落とされ、千本桜も食らったが、SUGIが仕上げを狙ったスワンダイブ式ファイアーバードスプラッシュを不発に終わらせると、ザトペックホールドの体勢から丸め込む変型首固めで大逆転の3カウントを奪った。

 この瞬間、SUGI政権が3ヵ月で幕。イザナギが悲願の世界ジュニア初戴冠を果たした。試合後、セコンドについたゼウスと抱き合ったイザナギは「何も言えねえ。超気持ちいい!」と絶叫し、喜びを爆発させた。

 5度目の挑戦にしてようやく手にした全日ジュニアの至宝。盟友・ゼウスとシングル王座獲りを約束し合い、「ゼウスの三冠より先に世界ジュニアを巻く」と誓い、有言実行してみせた。「17で全日本プロレスを深夜テレビで見てこの世界に入って、本当に全てのことがあって、このベルトに辿り着けました」と感慨をのぞかせたイザナギは、「今はちょっと何も考えられないですけど、とりあえずもう渕さんが帰っちゃったんで、渕さんに報告と、あと秋山さんに報告と。あとは僕にプロレスを教えてくれたうちの兄貴にも、世界ジュニア巻いたって報告したいです」と喜びを噛み締めた。

 これから過酷な防衛ロードが始まる。次期挑戦者は現れなかったが、至宝奪還の大役を果たしたイザナギがこれから中心人物となって全日ジュニアは回っていく。

【イザナギの話】「(紫と一緒にコメントスペースに現れると)見てくれました? ゼウスはね、メインの実況とか言って行っちゃいましたけど。本当にあのあと、長くなっちゃって、皆さんも早く向こういきたいのにあれでしょうから、あれですけど、本当にいろいろあって。もともと元を正せば、全日本プロレスに憧れてこの世界に入って。それからフリーになって、一番欲しいベルトはなんだって聞かれた時、世界ジュニアって答えました。それからまた何年かフリーでいろんな団体上がって、いろんな経験して、秋山さんの全日本プロレスに辿り着いて。それからもまたいろんなことがあって、秋山さんもいなくなっちゃって、でもゼウスがずっと信じてくれて。もう何度も自分自身諦めてて、諦めたほうが楽で、逆にいろんなことできて、それもキャリアかなって思ってたんですけど、ゼウスに言われて。若い頃の気持ちのまま、17で全日本プロレスを深夜テレビで見てこの世界に入って、本当に全てのことがあって、このベルトに辿り着けました。感謝しています。獲ったからこれでおしまい、ゴールではなくて。今はちょっと何も考えられないですけど、とりあえずもう渕さんが帰っちゃったんで、渕さんに報告と、あと秋山さんに報告と。あとは僕にプロレスを教えてくれたうちの兄貴にも、世界ジュニア巻いたって報告したいです。そこからです。あと、このまま最強タッグに入るんでしょ? 全然防衛戦はいつでもいいですけど、最強タッグ入るんでしょ? 紫。俺たちはただの白星配給係じゃないよ。俺は世界ジュニアチャンピオンだから。なあ、紫? 俺、世界ジュニアチャンピオンだもんな。最強タッグも見とってください。リンダマン! あと、青柳&宮原、そしてスペル・クレイジー&TAJIRI。なんちゅうところに入ってるんや、俺ら。黒焦げにしてやんよ!」

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