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10/16【全日本】ヨシタツ・キングダムが6人タッグ王座奪取 ヨシタツは今井絵理子議員&礼夢の正式加入を宣言

『2021 Champions Night 2〜全日本プロレス49周年記念大会〜』東京・大田区総合体育館(2021年10月16日)
全日本プロレスTV認定6人タッグ王座決定戦 ○ヨシタツ&立花誠吾&植木嵩行vs大森隆男&TAMURA&今井礼夢×

 ヨシタツ・キングダムが空位となっていた全日本プロレスTV認定6人タッグ王座を奪取。ヨシタツは今井礼夢とその母親である今井絵理子参議院議員の王国正式加入を勝手に宣言した。

 カーベル伊藤の負傷欠場によってタイトル返上となったヨシタツ&立花は、新たに植木をパートナーに迎え、大森&田村&今井相手に新王者決定戦に臨んだ。ヨシタツはHEAT-UPの9・17川崎大会で対戦を直訴してきた今井と一騎打ち。勝利すると、その母である今井議員にヨシタツ・キングダム加入とディーバとしての参戦を要求していた。

 試合前に、VTRで今井議員がメッセージ。息子を、「息子の礼夢選手と再度対戦していただき、ヨシタツ選手本当にありがとうございます。本人の夢のために、大きな壁となって立ち塞がってもらいたいと思います。それを乗り越えた時に礼夢選手は大きく成長できると信じています。母としては、そんな夢に向かって頑張っている息子を後押しすることしかできませんが、その壁を乗り越えてほしいと思っております」と激励した上で、ヨシタツには「ディーバの件なんですけど、あれから諦めてないようですが、せめて普通の格好でさせていただけるならまだしも、公務等もありますし、やはり難しいです。すいません。お断りします」とディーバ就任をキッパリと拒否した。

 試合では母の期待を受けた今井が奮闘。感情むき出してヨシタツに真っ向勝負を仕掛けると、コルバタやコーナーを駆け上がってのブルドッキングヘッドロックなど技術面での成長も披露する。頭突きや顔面ウォッシュを食らうと、しばらく防戦を強いられるが自力で逆転してみせた。

 終盤、再びヨシタツと対峙しても、今井は気後れすることなく胸板にハンマーパンチを猛連打。強烈なビンタまで叩き込んでどよめきを誘う。さらに、低空ドロップキックでヒザを攻めて、逆片エビ固めに捕らえた。しのいだヨシタツがミドルキックを連発するなどして反撃に出ても、勝負を捨てない今井は丸め込みを連発して粘りに粘る。しかし、ヨシタツはヨシタツ狂想曲(ラプソディー)で押し切り、試合を制した。

 6人タッグ王座をキッチリと奪取したヨシタツだったが、今井の頑張りを認め、「礼夢、今のお前では地球がひっくり返っても俺には勝てない。そこでだ。お前をヨシタツ・キングダムに入れて、俺が鍛えてやる。そしていつの日か、俺を倒してみせろ」とヨシタツ・キングダム入りを承認した。

 さらに、「しかし、ここで新しい問題が発生した。ヨシタツ・キングダムの憲法上、未成年は保護者と一緒に加入しなければならない。今江井絵里子さんは始めのVTRでこう言った。『私は母として夢を追いかける息子を後押ししかできない』と。今井さん、ヨシタツ・キングダムに入ることが最大の息子さんへの後押しです。ここに今井礼夢と今井絵理子さんのヨシタツ・キングダムへの正式加入を宣言する。We can do it!」と勝手に今井議員の加入まで宣言した。

 明らかに独断専行だったが、ヨシタツは「今のこのご時世、未成年はちょっと危ないんで。正式決定ですので、リング上で言ったように。これはちゃんと書いてもらって大丈夫です。僕が責任を取りますんで。今井絵理子さんはなんて言うか知らないですよ? でももう、これは決定事項なんで。正式にメンバーとして入れていただいて結構です」と明言。試合で対戦した今井には「親にああいう人を持ったってだけで、それだけで向いているよ、レスラーに。プラスして気持ちがある。彼はお客さんに応援される才能がある。もうこれは天才としか言いようがない。プロレス界の大谷翔平。すごい。これからもずっと彼は注目を浴び続ける選手でしょう。ヨシタツ・キングダムで責任を持って育てます」と期待を示した。

【試合後のヨシタツ&立花&植木】
▼ヨシタツ「リングで俺は言いたいこと言ったから。質問があれば」

――今井選手をユニットに入れると決断したのは、戦ったうえで感じるところがあったから?

▼ヨシタツ「そうですね。もう気持ちがすごいね。とどろきアリーナでやった時も『この子、すごい気持ちが出る子だな』と思ったけど、今日はより一層出ててね。正直効いたぐらい。俺ね、とどろきよりもあんまり受けてないんですよ。正直、これ以上受けるとまずいなあというのが今日ありましたね。いや、恐ろしいよ。1ヵ月ぐらいでしょ? やっぱ16歳とかだと成長するっていう。本当に恐ろしいですよ。俺、技術とか、そういう面はあとでどうにでもなると思っていて。気持ちの部分というのはどうにもならないから、俺が教え込んだところで。一番プロレスで大事な気持ちの部分というのを彼は持っているから。これからいくらでも化けますよ。彼は本当にプロレスラーに向いていると思いますよ。あの気持ちの強さといいね。よく聞くのは、親の七光りだとかなんだって言うけどね。俺に言わせたら、親の七光りももらえないようなヤツが嫉妬するなって。そういうこと。それだけで彼は才能があるんだから。親にああいう人を持ったってだけで、それだけで向いているよ、レスラーに。プラスして気持ちがある。彼はお客さんに応援される才能がある。もうこれは天才としか言いようがない。プロレス界の大谷翔平。すごい。これからもずっと彼は注目を浴び続ける選手でしょう。ヨシタツ・キングダムで責任を持って育てます」

――今井選手は自分だけで入りたいと言っていたが、それは憲法上認められない?

▼ヨシタツ「憲法上それは手続きとして無理なんで。保護者も同伴で入ってもらうっていうことになりますよね。今井絵理子さんの加入は決定済みですので、メンバーとして書いていただいて結構です。ちゃんと書いてもらって大丈夫ですんで。そういう決まりだから」

▼植木「全日本のオフィシャルもリリースしてくださいね」

▼ヨシタツ「憲法だから」

▼立花「そんな憲法あったんだ」

▼ヨシタツ「お前、未成年だったら入れてないよ」

▼立花「そうだったのか」

▼ヨシタツ「もしくは、お前の母ちゃんと一緒に入ってもらう。そういうことだから」

▼立花「俺の母ちゃんもヨシタツ・キングダムだったのか、もしかしたら」

▼ヨシタツ「今のこのご時世、未成年はちょっと危ないんで。正式決定ですので、リング上で言ったように。これはちゃんと書いてもらって大丈夫です。僕が責任を取りますんで。今井絵理子さんはなんて言うか知らないですよ? でももう、これは決定事項なんで。正式にメンバーとして入れていただいて結構です」

――植木選手、全日本の名前を冠するベルトを獲ったことについては?

▼植木「初ですね。ヨシタツ・キングダムに入って、GFのもとでプロレスを教わって。で、カーベル伊藤さんが見守ってくれる中、このベルトを獲れたってことは本当に感動しました。私史上、本当に感動しました。これ以上ないうえに感動しました」

▼ヨシタツ「ボキャブラリーが少ないな」

▼植木「いや、ボキャブラリーは…」

▼ヨシタツ「でもね、カーベルが怪我したことでこのチャンスが回ってきたことで、運も実力のうちとか言うけども、俺は違うから。運こそ実力だから。お前も実力あるんだよ」

▼植木「聞いたか? ボキャブラリーが豊富なGFのお言葉だぞ。お前ら噛みしめろよ」

▼ヨシタツ「警察辞めてよかったな」

▼植木「最高に思います」

▼立花「そんなこと言って大丈夫なのかよ?」

▼植木「いやでも、GFがいて、みんながいて…」

▼ヨシタツ「なんで頭から出血してるんだ?」

▼立花「お前、頭突きして、自分の頭を割ってんじゃねえか、コノヤロー」

▼植木「違えよ、俺はいつもデスマッチやってるから、その時の気持ちが出てきちゃったんだよ。カーベル伊藤さんの気持ちが表に出てきちゃったんだよ。そうだよ」

▼立花「カーベル伊藤が血を出しているところは見たことねえぞ」

▼植木「カーベル伊藤さんは血を出してないけど、カーベル伊藤さんが血となって俺の表から出てきたっていうことなんだよ。このベルトはカーベル伊藤さんのものだからな。お前、カーベル伊藤さんが帰ってくるまでちゃんと守り続けろよ」

▼立花「カーベル伊藤が帰ってきたら、お前クビだからな。覚悟しておけよ」

▼植木「お前がクビだからな。GFとカーベル伊藤と」

▼ヨシタツ「最後のマイクどうでした? 今井先生と接することによって、演説、政治家っぽかったでしょ? (次の試合が終了したゴングが聞こえてくると)1試合分喋ったから」

▼立花「お前、試合が終わったぞ」

▼植木「そういうことだからな。ちゃんと全日本のオフィシャルに載せておけよ」

▼ヨシタツ「お前ら、気を抜いてたら、出馬しちゃうぞ」

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