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11/3【スターダム】詩美がワールド王座V8達成 復帰1ヵ月の葉月突破でライバル・舞華と決着戦へ

『KAWASAKI SUPER WARS〜川崎超女大戦〜』神奈川・川崎市とどろきアリーナ メインアリーナ(2021年11月3日)
ワールド・オブ・スターダム選手権試合 ○林下詩美vs葉月×

 詩美が復帰から1ヵ月にして赤いベルト挑戦となった葉月を下し、ワールド王座8度目の防衛に成功。11・27代々木大会でライバル・舞華との決着戦が決定的となった。

 ワールド王者の地位を盤石としつつある詩美は10・9大阪城大会で5★STAR GP公式戦で引き分けているマーベラス・彩羽匠を破って7度目の防衛に成功。試合後、思いがけない挑戦者が現れた。同大会で2年ぶりの復帰を果たした葉月だ。一度は団体批判を展開して去っていった葉月を相手に詩美は「今のスターダムを私が11月3日、しっかり葉月にわからせてやりたい」と宣言し、この日のV8戦に臨んだ。

 序盤から互いに譲らない先手争いが続き、葉月がドロップキックを放てば、詩美もすぐさまドロップキックで応戦するなど意地を張り合う。葉月が顔面ウォッシュ、バッククラッカーで攻勢に出て、グラウンドコブラで捕らえれば、詩美はサイドバスターで叩きつけて脱出。スリーパーで絞め上げる。葉月の場外ダイブを阻止し、エプロン上でのコウモリ吊り落としを敢行した。

 詩美ペースが続く中、葉月は決死のトペスイシーダ2連射で巻き返しに出る。スワンダイブ式ミサイルキックを放つと、グラウンドコブラで絞め上げてギブアップを迫る。耐えた詩美はバックフリップ、スライディングラリアット、コウモリ吊り落としの波状攻撃で逆転。ラリアット、ジャーマンでたたみかけたが、ハイジャックボムを食い止めた葉月はバッククラッカーで意地の反撃。セカンドロープやトップロープに乗せてのコードブレイカーを立て続けに決め、ダイビングセントーンを発射すると、みちのくドライバー連発から垂直落下式ブレーンバスターで突き刺した。

 詩美初のピンチを迎えたが、3カウント寸前に返した。投げっぱなしジャーマンで反撃ののろしを上げると、左右のラリアットでたたみかける。ハイジャックボムは葉月が丸め込みで切り返して粘ったが、詩美はスライディングラリアット、バックドロップで鎮圧。トーチャーラックボムで顔面から叩きつけると、ハイジャックボムを爆発させて3カウントを奪った。

 詩美が25分を超える熱戦の末、ワールド王座8度目の防衛を果たした。赤いベルトを手に勝ち名乗りを受けた詩美はマイクを持つと、新人時代にコーチしてくれたかつての先輩・葉月に向かって「葉月、お前さ、復帰して1ヵ月でちゃんと仕上げてきてんじゃん。これが今のスターダムだ」と豪語したうえで、「お前の知らない間にスターダムは大きく変わってきたんだ。だから、これからは、この今のスターダムでまたやり合おうよ」とメッセージを送った。

 復帰1ヵ月にして赤いベルト獲りならなかった葉月は「詩美、私がいない間にあなた随分強くなったね。今のスターダムのトップ、今の私じゃ簡単には獲れなかった。詩美、本当に強い」とかつての後輩の進化を認め、「スターダムのトップが私と今日試合してくれてありがとう」と感謝。二人は握手を交わした。

 葉月が去ると詩美は「これで8度目の防衛に成功しました。次の防衛戦、11月27日、スターダム初進出の代々木。防衛戦、そこでやりたいと思います」と宣言。意中の相手もすでに決まっており、「舞華、出てこいよ」と呼び出した。

 リングにやってきて詩美と対峙した舞華は「林下詩美、防衛おめでとう。ただ、ちょっと待ちくたびれたよ。復帰戦早々の相手にちょっとてこずりすぎなんじゃない?」と言い放つと、「11月27日、私がお前を超える。そして、その赤いベルトを私の腰に巻く。完全決着にしよう」と通告した。

 当然、詩美も譲らない。「舞華、私には(12・29)両国で朱里が待ってんだよ。お前に詩美超えなんてさせねぇし、この赤いベルトも譲る気ねぇよ」と豪語。舞華が「今までの私と思うな」と言い残して去っていくと、最後に詩美が「私は必ず舞華に勝ち越して、両国大会まで私が赤いチャンピオンのまま駆け抜けたいと思います。皆さん、それまでごきげんよう」と誓ってビッグマッチ等々力大会を締めた。

【試合後の詩美】
▼詩美「これで8度目の防衛成功になります。葉月、今日でようやく完全復帰なんじゃないですか。ちょっと前までは、ホントにできんの? やる気あんの? って心配だったけど、全然、現役の頃の葉月の姿、あの頃のスピード、ガツガツさ、やる気、何も変わってなかった。あの頃の私の知ってる葉月さんだったよ。今、あの頃と違うのは赤いチャンピオン、スターダム最高峰がこの林下詩美。これからはこの時代の今のスターダムで葉月とどんどんやり合っていけたらなと思います」

――葉月に強さを感じた?

▼詩美「そうですね。正直、今日、手合わせするまでは赤いベルト戦やってもいいよって承諾したのをちょっと後悔したぐらい、まだまだ足りない部分多かったんじゃないかと思ったけど、今日試合してみて、全然、赤いベルト、あの人なら挑戦できる権利あると思うし、誰よりも野心が見えました」

――舞華とはフューチャーからの因縁があるが2度目の赤いベルト戦については?

▼詩美「初めて試合したのが私があちらの団体にいったフューチャー戦。あの頃、私は舞華に背中を向けてずっと前を歩いてたのに、今はもうすぐそこ、追い越されそうな位置に舞華がいて。一度、舞華からは赤いベルト防衛してるけど、そのあと5★STAR GP負けてしまってるし。私の数少ない、胸を張ってライバルだと言える相手なんで、次の防衛戦も朱里と両国でやるという約束を守るためにも舞華、私が完全に勝って完全決着つけたいなと思います」

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